Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

ワーキングプアの反撃   雨宮処凛×福島みずほ(七つの森書館)

2011年08月12日 | 本と雑誌
Hitorigaten

  NHKスペシャル(2006)で取り上げられ、格差社会への警鐘として打ち鳴らされた、「ワーキングプア」。
 米国からの規制緩和要求の圧力に屈し、社会・経済体制の箍を緩め、海外からの攻撃を防ぐ盾を失い、丸裸となった経済大国における民衆の必然の末路だったのだろうか…
 民度の高い国民にも忍耐の限界はあり、現状を打破できる明るくしなやかなビジョンを望むものなり…

○私が政治家になってしんどいと思うのは、武装しなくちゃいけないこと
○痛みとこの社会に対するある種の悲しみや怒りがあって、チューニングがちょっと違うだけみたいな
○自分を受け入れてくれないし、社会からどんどん排除されて、それが「自己責任」にされていく
○正社員は死ぬほどこき使われ、フリーターは死ぬほど安く使われるという構造が広がっています
○幼児虐待の原因のナンバーワンは経済問題です
○ラクに生きている人なんて誰もいないのに、弱者がより弱者を憎むような構造になっているように感じます
○移民だったら権利意識もあるし暴動のやり方も知っているからすぐ暴動になる。日本の若者は暴動を起こさないから、ここまでひどい状態にされている
○オリビエーロ・トスカーニ(1998):「無意識に現実を逃避している彼らは悲劇の天使ではないか」 →「悲劇の天使」でいつづけることもできなくなって、単なる「悲劇」になってしまった(2000)
○「あなたのせいではない」、「怒ってもいいんだ」、「生きさせろ!」

コメント
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