Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

日本人が知らない日本経済の大問題   野口悠紀雄 幸田真音(三笠書房) 

2012年04月28日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 2012年4月現在、バラ色の人生を描ききっている人達がどれ程いるのだろうか…
 食糧不足や放射能汚染、天変地異や国際情勢、さらに、極めて個人的事案でもある高齢化や年金問題等々、不確実性がさらに強まり明確な将来図が描かれていない今、ますます不安が募るばかりである…
 暗い夜道を目的地まで到達するためには、自身に備わった「感性と理性」をフル稼働させて、注意深く一歩一歩あゆみを進めるしか方法はないのでしょう…

○諸悪の根源は、円高でもないしデフレでもない。日本の法人税が高いことでもないし、政府が無能で成長戦略を持っていないことでもない。われわれ自身が問題を正確にとらえていないことである
○総資本利益率:アップル 20% ←→ 日本の製造業2~3%
○これまで国債の安定的な買い手であり、長期保有者でもあった年金や生命保険会社が、団塊世代のリタイヤや高齢化によって資産を純増させるのではなく、むしろ支払いに回しつつあること
○金融政策をどうにかする前に、日本にどうやって需要を作るか。もしくはどこに需要を求めるかということを本気で考えないと、税収は先細りで財政赤字の問題の解決はないということ
○今後期待できる需要は、新興国の需要だという人が非常に多いのですが、それは日本にとって自殺行為
○FRB・アラン・グリーンスパン議長:「コナンドラム(謎)」-04~05金利低迷 →ホームカントリーバイアスがない
○だが、われわれは本当に変わろうとしているのだろうか。現状批判を繰り返し、口で変革を唱えるほどに手や足を動かしているのだろうか。根本的な問題や本質論から目をそらし、別なところでエネルギーも時間も無駄にしているのではないか

コメント
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