Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

虹を摑む   川淵三郎(講談社)

2008年12月27日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 約40年前、ボールを蹴り始めた頃は、メキシコオリンピックチームの活躍に胸を躍らせたものだった。その後の低迷とJリーグの発展、さらにはW杯連続出場は、何か「夢の途中」の感があり、狐に抓まれたような・・・
 それにしても、いつの世も「上等な男たち」が織りなす物語には、人々を引きつけて止まないsomethingを感じないわけにはゆかない・・

○Jリーグで実現しようとしたことは、単に選手をプロ化しようということではなく、もっと大きな「全面プロ化」ということだった
○ボランティア活動:自分が本当に行きたい時に、自由な自分の気持ち、自分の意志に基づいてやるもので途切れようが何しようが気ままでいい(さわやか福祉財団 堀田力理事長)
○開会式が終わって印象的だったのは、ペレが感激して涙を流しながら私に抱きついてきてくれたことだった
○人間である以上は、サッカーを好きにならずにいられないからである
○長沼健、平木隆三:サッカーに対する純粋な情熱という点では私は二人の足元にも及ばない
○何も書いてない方眼紙の中に、かなりアトランダムに点を打っていたのが、突然点でつながりだしてパッと絵になって見えてきた
○全体像と細部が同時に自分の中で浮かび上がってくる、はっきりしなかった絵がくっきり見えてくるということについての興奮は、やはりすごかった
○「悪いけど、これでもう契約しない」「僕も辞めようと思っていた」:プロ監督の矜恃
○一切泣き言も言い訳もしなかった。その後もこの件に関して恨みがましいことは何一つ口にしなかった
○FIFAは100周年を祝うパリでの式典で、わざわざ日本のサポーターを世界最高のファンとして表彰してくれたのである

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伝説の日中文化サロン上海・内山書店       太田尚樹(平凡社新書)

2008年12月16日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 子供の頃、元大日本帝国陸軍伍長だった父から、よく「朋友(ポンユウ)」という言葉を聞いた。終戦はフィリピン・ダバオで迎えたが、最初の任地は中国東北部、旧満州国とのこと。
 友達をたいせつにする心は、歴史を動かした人たちも市井の人も、あるいは日本も中国も全く変わらないことを、再認識した次第。

○日本とはいったいどんな国だろうと、システムとしての日本を見ようとした:若き中国人留学生
○「友人を敵に売り渡さない人間は、日本人の中にだっていますよ」
○おそらく、魯迅は仙台医学校の教師藤野厳九郎が身をもって教えてくれた勤勉で、実直で、誠実で正義感の強い日本人の美点を内山完造に見出し、長い間抱き続けた思慕との二重写しの中で感謝を込めて接したのではあるまいか
○軍が国を騙し、国が民を騙す図式が1928年6月の張作霖爆殺事件、さらに満州事変以来できあがったのである
○新渡戸:「やっぱり日本を誤らせるものは軍部だなあ」
○中国は広く、人も多く、歴史も長い。それゆえ五百羅漢は中国人の中には必ず存在するものだということを、つくづく味わわされた

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仕事は部下に任せよう  内海正人(アスカ)

2008年12月05日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 仕事を自分ひとりで抱え込み、周りから心配もしくは嘲笑を浴びるような一見まじめそうな、実は意気地がない中間管理職に贈るエールあるいはマニュアル本と言えないか。
 はじめて部下を持った人や、サービス部門に従事するサラリーマンには一見の価値有りと見るが・・・

○最初の努力と全体の効率は比較するべき-教えるのが面倒くさい
○作業:「モノを動かす」「入力する」「簡単な計算をする」
○仕事は判断や決断が介在する →コミュニケーションをチェック
○指示の五段階活用:①やっておけ(命令)、②やって(信頼)、③やってもらえないかなぁ(お願い)、④やってみたら(提案)、⑤やってみようよ(誘い) → モチベーションは変わる!!
○「今、気になることがあるんだけどいいかな?」
○この人と一緒に仕事がしたい → 話をよく聞くリーダー
○外見を意識して部下の憧れの存在になる
○お客様の満足度(CS)を上げるためには、まず従業員満足度(ES)を上げないと
○バルザック:上司の権威をつけるための最良の方法は、部下が困っている仕事を解決してやることである
○重要なポイントは、常に一番先に話す
○パートの働く理由を半期ごとに面談 → モチベーションアップへ!!
○コア人材の見つけ方 → リーダーのDNAは受け継がれる
○労使トラブルはコミュニケーションの量と反比例
○社長の背中が社風をつくる
○創業メンバー:向かう方向が同じなら、力は掛け算となって伸びてゆく

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