電電公社報道担当課長から自民党参議院議員、さらに幹事長補佐(広報担当)となった、広報のプロフェショナルが著した一冊。
劇場政治の第二幕がいまだに続いているとしたら、この人の功罪は非常に大きいはずである・・・
○広報改革のポイントは、トップ周り
○組織のデザインが大事
○リーダーとしてプロジェクトチームの目標と戦略を最初に知ってもらいスタッフと共有する必要がある
(専門家として同じフラットな立場で議論する、愚問とか気にせず意見をぶつけ合う)
○一議席でも多く取るために、我々は何をすべきか、年齢や役職は一切関係なし
○プレスリリースにしろスローガンにしろ、何が目的で訴えたいのか、ポイントが明確になっていれば、必ずしも文章作成のプロでなくてもよい
○ジョンソン&ジョンソン社:「全部回収しました、消費者のみなさん心配しないでください」
→ 会長が株主や販売店、社員など幅広い関係者(ステークホルダー)の抵抗を抑え、最終的に消費者の不安解消を最重視して決断する
○エクソン社:「あれは子会社がやったこと、当社には関係ない」→マスコミ、消費者から袋叩き
○身体の半分が中、半分は外にある広報こそ、モニタリングの先頭に立たねばならない
○政治の本質とは結局のところ、行政という国の権力と国民との間、有権者との間のつなぎ役
○中身がきちんとした政策であるのは当然として、国民・社会とのコミュニケーションが政治の本質といって過言ではない
○どんなに立派な政策だろうが、それを国民に理解してもらい支持される作業が重要なのである。そして最終的には選挙を通して与党としての価値を得なければ、政策実現できないのだ