Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

ミッション  今北純一(新潮社)

2006年04月27日 | 本と雑誌

Hitorigaten

本書の中に、「現代の人も、エピクロスをめざすべきだし、アリストテレスのように生きることが大切である」とあった。
「ミッション」遂行のための、拠り所としたい言葉である。


○ミッション:夢、やりたいこと
○ビジョン:能力の許す範囲でやりうること
○セイコー:百年先でも一秒も狂わない精度
○スウォッチ:手軽にコレクションできるファッションアイテム → In Time
○視点:日本から世界を見る、世界から日本を見る
○「見えるモノ」の国際化:研究開発、デザイン、金融工学、経営等
○企業家精神とサラリーマン根性の差
○古巣の習慣を持ちだし、固執する者は去れ!
○「選択と集中」→時間軸→「長中期の設計」
○仕事能力の評価:利益に貢献 → 定量的
○企画力、構想力、指導力 →数値化できないコンピタンス → 人が判断
○経営企画部門(戦略立案部隊)≠知的な評論家集団
○ステークホルダーの視点:従業員、株主、取引先、顧客
○正解のない無い問いに如何に答えるか?
 → 正解のない旅に出る勇気!
○個人として確固たる「ミッション」を持っている人は、明快な「哲学」がある

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トラブル・シューティング         河島信樹(Ohmusha)

2006年04月21日 | 本と雑誌

Hitorigaten

以前、何処かで「乱世のトラブルシューターは、平時のトラブルメーカーになる」と聞いたような・・・
しかし、最先端技術の開発・製造現場は、常にトラブルシューティングの積み重ねと言うことが本書を通して充分理解できる。

○トラブルシューティング:不具合原因究明法
 ≒犯罪捜査、思い込み、意外性
○ありのままを正直に正しく報告すること
○トラブルを波及させない(装置を安全に停止させる)
○停止後の安全性を確認する:現状保存の重要性(トラブルの再現性)
○落ち着いて慎重に対応する→あわてるな!!
○トラブルの経過と状況の的確な把握
 ①発生時刻を正確に見極める
 ②発生の際と発生前の周囲の状況把握
 ③トラブル発生の時間経過
 ④トラブル発生後の正確な状況把握
○トラブルシューティング手順の検討(消去法)
 ①トラブルの原因はまず一つである
  (Single point failure)
 ②原因に対する思い込みをするな(恋は盲目)
 ③本当にこれで確かか?もっと他の見方はないか?
○如何にして本当の情報を引き出せるか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無人島に持ってゆく本  野口悠紀雄(ダイヤモンド社)

2006年04月13日 | 本と雑誌

Hitorigaten

「超整理法」の野口教授が月刊ボックス(ダイヤモンド社刊)に連載していたエッセイの単行本。「何かとため込む、しまい忘れる」者に対して、知的ツールの選択に必要な心意気(削ぎ落とす勇気)を与えてくれる一冊であった。

○現実の官僚のビヘイビアは、個人的な地位保全などのより即物的で近視眼的な目的に支配されやすい
○情報の共有化→業務用情報→情報洪水
 →「性善説」
○貴重な情報を他者に公開するか?→顧客情報→ガゼネタの横行
○アインシュタイン:「神はたくらみ深いが、悪意は待たない」
○アイディア生産工場:CD-ROM百科事典、 平凡社「世界大百科事典」、「ブリタニカ」
○人材・企業の海外流出:①将来の見通しの悪 化、②地理的重要性、③アジアの急成長
○マレーシア:「マルチメディア・スーパー・ コリドー(MSC)」先端情報網整備構想
○紀貫之:「袖ひちて結びて水のこほれるを春 立つけふの風やとくらん」
○無意見なものを排除する直感力:既存のさま ざまなアイディアの組み合わせによってできる
○直感力(アニマルスピリット):成功の記憶 によって形成される→誉めること
○日本人が好ましいと考えている行動様式は、 新しいタイプの経済活動には必ずしも適しない
○情報収集の方法:10分野に専門家の友人×3段階→1,110人
○生物学的な意味での人間の情報処理能力は、 昔と変わらない!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シックスシグマ            シビル・チョウドリ(翔泳社)

2006年04月02日 | 本と雑誌

Hitorigaten

ジャック・ウェルチの「わが経営」(上・下 日経新聞社)の中に頻繁に登場する「シックスシグマ」という、キーワード。「今日より明日、明日より未来」という、向上心が無ければ、何の意味も持たない言葉だろうと解した次第。

○シックスシグマ:ピープルパワーとプロセスパワーを合わせるプログラム
○優れた会社は、ミスをしないことにも重点を置く
○何かを改善しようと思ったら、現在の状態と目標とする状態を知る必要がある
○顧客を出発点にして問題源を突き止めることが重要なんだ
○最前線で働く社員達のやる気を起こさせる能力と、お偉い方からの信用とを持ち合わせていなければならない
○会社のことをよく知っているけど、古くさいやり方に不満を持っている人間
○トレーニング:測定、分析、改善、管理
○どのようにするかではなく、何をして欲しいのかを伝えれば、部下は知恵を働かせて驚くような結果をもたらしてくれる:パットン将軍
○同じ言葉で話し、同じゴールをめざして仕事をすること
○製品やサービスを作りだすプロセスに注目すること、それからそのプロセスを細かく書き出す。すると、プロセスとプロセスの繋がりがはっきり見えてくる。本当の問題は時としてそこにある
○DMAIC:
   Define,Measure,Analyze,Improve,Control

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする