Hitorigaten
大病を患い、幾度となく生死を彷徨った二人が、時を同じくして探り当てた「信州」で、来し方行く末を語り合った対談集。
日本農業、文明に対する警鐘と観てよいだろうか。
○日本的大和の風景:田んぼがあって、鎮守の杜に竹林があって柿の木がある
○軽井沢:カナダ人、英国人とかが来ると「これは日本じゃあない」 → 本国を思い出す
○カッコーが鳴くと霜は降りない:強い警戒心
○死んでから作物ができると迷惑をかけるんで、なるべく早く育つ蕎麦をつくる
○今端末をいじっていて感じることは、ソフトもハードも日本にはインストラクターが不足
○開発した人は年取ってしまって、故障すると微妙な原因がわからない
○「直耕」(じきこう)、「活真」(かつじん)
○いろりには生活の根源があって、活真の大道がひらけるという気がする
○「つながる」:つながってこそSOHO
○日々の営みに常に情報というものは生起してくるものだから、本来はみんなが自分の情報の生産者である。また、受容者でもある、イーブンに両方であるわけなんです
○芸行(うんこう):土と直に取引
→ 自分と土以外のものは介在しない
○農地はもともとお金がある人は日当たりのいい農地を持っている。そうじゃない人は、もう日当たりの悪いところしか持てないという一種の宿命論じゃないですか