Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

Don't panic                小林章夫(グラフ社)

2006年07月22日 | 本と雑誌

Hitorigaten

「うろたえるな!」イギリス人の躾のモットーとしている言葉だという。同じ小さな小国でありながら、その行動様式を「島国根性」と自虐的に揶揄する国民が、その爪の垢でも煎じて飲み込む必要がある伝統・文化ではあるまいか。


○紳士とは、他人に苦痛を与えない人である
○大きくなって立派になりたかったら、目立たず静かに歩くようにするのだぞ
○学会発表後の質疑応答
①「ただ今の質問は実に鋭い指摘」と言う
②「私流にまとめると次の三点になるのでは」と質問者に確認
③時間稼ぎ(答えを考える余裕を手にすること)
○世界中の国民の中で、イギリス人ほど純粋な哲学者のいない国民はないだろう
 → イギリス人は悪く言えば日和見主義
○誰もが自分のことだけをすれば、この世の中はもっと早く動くでしょう(ルイス・キャロル)
○静かなることを学べ(釣魚大全)
○私は古いものならすべて好きだ、旧友、古の時代、古い習慣、古本、年月を経たワイン
○学問は隠しポケットの時計のように持つがいい(チェスターフィールド伯)
○19c末ボーア戦争:アフリカの植民地
 → イギリス没落の原因
○自由が保たれるためには、自由そのものが制限を受けなければならない(エドマンド・バーク)
○個人同様、政府もみんなが誉めるときには気をつけなければならない(R・H・トーニー「ガーデン」)
○我々イギリス人の生活を取り巻く大気そのものが、ユーモアを生み出すのに適している

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セクシーな日本人  マーガレット・プライス(NECクリエイティブ)

2006年07月16日 | 本と雑誌

Hitorigaten

在日オーストラリア人が著した、日本及び日本人への哀愁か。物質的には貧しかったが、豊穣な精神文化が「日本」には存在していたことを思い出させてくれる一冊である。


○日本人の行動全体の丁寧さ
○立ち居振る舞い
○Lead with the right,manage with the left.
○Manage is doing things right;
   leadership is doing the right things.
○おめでとうございます:
   Happy New Year. ≠Congtatulaation
○Wet:元々物に恵まれない国だったから、なるべく無駄なく使おうとする発想
○「華がある」、「粋」、「伊達」、「ばさら」
○陰(Negative)
○陽(Positive)
○「艶」、「貫禄」

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コーチング               落合博満(ダイヤモンド社)

2006年07月11日 | 本と雑誌

Hitorigaten

現中日ドラゴンズ監督落合博満氏が、評論家時代に著した本。人間に対する観察眼の鋭さにあらためて舌を巻いた次第であり、部下ができた新人管理職に、一読をお薦めする。

○上達する一番の秘訣は、技術的なことでも精神的なことでもなくその選手の感性の豊かさ
○現代社会は、教える側は教えることに、また教えられる側は教えられることに「慣れ」すぎていると思えるからだ
○指導者が肝に銘じるべきことは、自分の知識や技術を伝達していくことはそんなに簡単なものではないということだ
○成長できるかどうかは、正しいやり方で如何に他の人より多くの努力を積み重ねたかということによるのではないか
○部下が一人では責任を負いきれない、だからこそ上司とは、自分にとっては最高の味方であることをしっかり理解させておきたい
○他人の立てた目標に対しては言い訳を探してしまうが、自分立てた目標については、何が何でも達成しようという気持ちになるものだ
○仕事に取り組む場合は、どんな時でも「成功への青写真」を先に描く
○「基本に戻りなさい」 → 食事と睡眠
○頼りにしたのは、打撃練習の際のバッティングキャッチャー → 裏方のスタッフから学ぶ
○常に自分の置かれた状況を的確に分析し、避けられるリスクを負わない
○積み重ねてきた経験の中で、「成功例」、「失敗例」をしっかりまとめておく          →自分のマニュアルづくり
○自分の姿を、自分で第三者的な視点で見る
○できるだけその日の内に、ある程度の答えを出して、それを次の日に試してみればいい

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