Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

フィンランド流6時に帰る仕事術 田中健彦(青春出版社)

2012年01月09日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 経済成長華やかりし70年代には、高福祉・高負担の北欧諸国は、人材・財産等の海外流出が激しく、国際競争力の低下がいずれ問題になると囁かれたものと記憶している。
 40年の時が流れた現在、彼我の人びとの暮らしの満足度や国の活力における大いなる格差は、一体何に起因するのだろうか…
 欧米をキャッチアップし、バブルとともに瓦解した日本経済やJapanise Wayは、今後どのような哲学を生みだし、何を目標として復活するのだろうか、「悠々として急げ!」なのだろう…

○本当に大事なことというのは、メールで済ませるべきではなく、会うことが肝心だ
○国民の間に政府自体が無駄遣いをしている、という抜きがたい不信感があるためだろう
○私たちは、やはり作業の中毒になっていて、目の前のメール、目の前の会議、間の前の電話を優先してしまうのだ
○フィンランド人は、きちっと納期を守るが、それが出来るかどうか、まずよく分析し、計画し、仕様書をきちっと作成する。曖昧な内容のままでは、決して引き受けることはない
○人から頼まれてもいないこと、だが長期的には一番重要なこと、厄介でどこから手をつけてよいのか途方に暮れるようなこと。今までのやり方を変えるようなこと。それこそがいまのあなたのやるべきことなのだ。
○ほど良い、勘所を押さえた管理がどうしても要求されるのだが、それにはリーダーの側に「質問力」が問われるのだ
○ソフトウェアの現場に、「トヨタ生産方式」を持ち込むべきだ
○刑務所収監率(10万人あたり):米国554人、シンガポール255人、フィンランド62人
○「国民の豊かさの国際比較2008年度」(社会経済生産性本部)56項目:日本7位、フィンランド5位、米国12位、ドイツ19位

コメント
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