この1週間は「金継ぎ工芸」の展覧会がありました。
実は私、1年半程前から、「金継ぎ教室」に入門しました。
金継ぎというのは、日本古来の伝統工芸の一つで、発祥は室町時代だそうです。
陶磁器をはじめモノは、いつの日か割れたり欠けたりしがちです。しかし、それでも愛着を持ち、元の形や風情を残したいと考案されたのが「金継ぎ」です。欠けた部分に、漆と土らしき物を混ぜた、パテの様なモノで埋め、それを砥石で研いで、今度は漆を何回も塗り重ねては研ぎ、平らにします。平らになったら、金粉をまき、鯛の牙で、綺麗に光るまで研ぎます。
上級者になると、蒔絵を施したりします。(私は、あまり蒔絵には興味がないので、やったことはありません)
お家で食器を扱うお教室をしていると、どんなに細心の注意を払っていても、少し食器がチップしてしまう(欠ける)事が多々あります
一度チップしてしまったものを、家族でならともかく、お客様にそのままお出しするわけにもいかないので、自分でチョコチョコっと金継ぎできたら便利だよね~、
と軽い気持ちで入門しました。
しかも、結構専門の方にお願いすると、結構いいお値段するんですよね
骨董品ならともかく、現代モノだったり、元のお値段は安いけど、気に入ってるものだったりすると、修理の方が高いと、なんだか切なくなってしまいます。
(心が狭い私・・・)
なので、「チョコチョコ修理」を目指して、入門しました。
が・・・、結構、「金継ぎ」って、大変だったんです
まず、漆という、大変危険なモノを使うので、常に細心の注意が必要であるということ。皮膚が弱いと、気をつけないと、かぶれてしまうのです
なので、私は、どんな季節でも、完全防備。
汚れてもいい長袖シャツ+エプロン+袖カバー+使い捨ての医療用手袋。
「そこまでしなくても・・・」という先生の言葉も無視して、しっかり防備しております。
2点目は、時間がかかる(かかりすぎる)こと。
漆は、気候によって、乾く時間が違ってくるし、何度も何度も「塗っては、研ぐ」を繰り返さなければならないので、点のような傷でも、3ヶ月はかかってしまいます
元来、せっかちな私には、耐えられない・・・。
しかし、せっかく入門したからには、最低限の傷修理は一人でできるようになりたいので、渋々通っております。
一応、目標は、あと半年。
これまでに、あと数点がんばらねば
作品が出来たら、やっぱり嬉しいし、愛着もわくんだけど、そこまでの過程が、本当に気が遠くなってしまいます。
でも、変に気ぜわしい現代社会において、日本古来のスローペースなモノは、もしかしたら必要なのかもしれません。
例えば、「茶道」「書道」「華道」なども、静寂な中、精神を集中して、何かに没頭し、その中で感じる、心の静寂。
「精神統一の場」とまで行きませんが、少しでも欠けている「集中力」を養うつもりで、がんばって続けてみようと思ってます。
*ちなみに、この写真のお皿は、左上部分を「チョン」と金継ぎしております。
とっても、分かりづらいんですけどね・・・
実は私、1年半程前から、「金継ぎ教室」に入門しました。
金継ぎというのは、日本古来の伝統工芸の一つで、発祥は室町時代だそうです。
陶磁器をはじめモノは、いつの日か割れたり欠けたりしがちです。しかし、それでも愛着を持ち、元の形や風情を残したいと考案されたのが「金継ぎ」です。欠けた部分に、漆と土らしき物を混ぜた、パテの様なモノで埋め、それを砥石で研いで、今度は漆を何回も塗り重ねては研ぎ、平らにします。平らになったら、金粉をまき、鯛の牙で、綺麗に光るまで研ぎます。
上級者になると、蒔絵を施したりします。(私は、あまり蒔絵には興味がないので、やったことはありません)
お家で食器を扱うお教室をしていると、どんなに細心の注意を払っていても、少し食器がチップしてしまう(欠ける)事が多々あります
一度チップしてしまったものを、家族でならともかく、お客様にそのままお出しするわけにもいかないので、自分でチョコチョコっと金継ぎできたら便利だよね~、
と軽い気持ちで入門しました。
しかも、結構専門の方にお願いすると、結構いいお値段するんですよね
骨董品ならともかく、現代モノだったり、元のお値段は安いけど、気に入ってるものだったりすると、修理の方が高いと、なんだか切なくなってしまいます。
(心が狭い私・・・)
なので、「チョコチョコ修理」を目指して、入門しました。
が・・・、結構、「金継ぎ」って、大変だったんです
まず、漆という、大変危険なモノを使うので、常に細心の注意が必要であるということ。皮膚が弱いと、気をつけないと、かぶれてしまうのです
なので、私は、どんな季節でも、完全防備。
汚れてもいい長袖シャツ+エプロン+袖カバー+使い捨ての医療用手袋。
「そこまでしなくても・・・」という先生の言葉も無視して、しっかり防備しております。
2点目は、時間がかかる(かかりすぎる)こと。
漆は、気候によって、乾く時間が違ってくるし、何度も何度も「塗っては、研ぐ」を繰り返さなければならないので、点のような傷でも、3ヶ月はかかってしまいます
元来、せっかちな私には、耐えられない・・・。
しかし、せっかく入門したからには、最低限の傷修理は一人でできるようになりたいので、渋々通っております。
一応、目標は、あと半年。
これまでに、あと数点がんばらねば
作品が出来たら、やっぱり嬉しいし、愛着もわくんだけど、そこまでの過程が、本当に気が遠くなってしまいます。
でも、変に気ぜわしい現代社会において、日本古来のスローペースなモノは、もしかしたら必要なのかもしれません。
例えば、「茶道」「書道」「華道」なども、静寂な中、精神を集中して、何かに没頭し、その中で感じる、心の静寂。
「精神統一の場」とまで行きませんが、少しでも欠けている「集中力」を養うつもりで、がんばって続けてみようと思ってます。
*ちなみに、この写真のお皿は、左上部分を「チョン」と金継ぎしております。
とっても、分かりづらいんですけどね・・・
西麻布の「ラビラント」のお皿もきれいに金継ぎされていて、ずっと同じお皿を大切にしてるんだなぁって思ったよ。
素敵だねぇ。
ラビラント、素敵なレストランだよね。
一度しか伺った事がないけど、大満足でした
金継ぎの食器を使っているのは知らなかったけど、そういう「好きなモノを大切に使い続ける」お店の方針って、素敵だね。
また行きたくなりました