不可解な幕引き

　このたびの島田伸助さんの突然の引退劇は不可解な点が多すぎる。

　「行列のできる・・・」の出演者、北村弁護士は「問題のある政治家が責任を取らないのと比べて潔すぎる。私は暴力団は大嫌いだが、会見で聞いた限りではやめるような話ではない」としている。

　確かに反社会的勢力とのつきあいは現在では許されないことかもしれない。しかし、ほんの数十年前、芸能人と暴力団とが密接にかかわっていたのは事実だ。もともと芸能など興業の世界は暴力団が取り仕切ってきたという事実がある。

　本当に記者会見で述べた程度なら、ほとんどの芸能人はアウトのような気がする。彼が述べた以上のことが今後マスコミを通じて出てくるのではないだろうか。

　吉本興業が「今のタイミングで島田さんを切るのと、今後さらなるスキャンダルが公になった時に切るのと、どちらが損失が少ないか」判断した結果が今だったのだろう。

おふくろの味

　以前行ったことのあるタイや台湾は夫婦共働きの国で、家庭の主婦は普段は料理を作らない。その代り、街角の至る所に食堂があり、三食すべてを外食で済ませる。食材を買って家で作るよりそのほうが安上がりなのだという。

　日本でも最近ある傾向がみられる。特に若い主婦は天ぷらやフライなどの揚げ物を家で作らないというのだ。

　理由は「汚れる」「熱い」「面倒くさい」

　揚げ物は、揚げたてを食べるから美味しいのである。尾道に勤務していたころ、地元では有名な串揚げを土産に持って帰ったら、さほど美味しくなかった事を思い出す。

　家で、揚げたての天ぷらを食べられないほど不幸なことはない。

　


　

ウサギとサル

　近頃、道路工事でウサギのバリケードを見かけることがある。あとサルやシカ、キリンのバージョンもあるようだ。最初見たときはどこかの工事会社のオリジナルかと思ったが、どうやら既製品のようである。

　何の面白味もない工事現場のアクセントに、なかなかいいアイデアだと思う。おそらく今後はもっと種類が増えていくのだろう。私なりの勝手な判断では、イヌ、キジ、桃太郎、水戸黄門、石田純一、人妻などが今後のラインナップとして予想される。

内縁関係

　事実上の夫婦でありながら、婚姻関係にないカップルがいる。先ごろ女優の萬田久子さんの内縁の夫が病死した。かなりの資産家だったようだが、事実上の妻である萬田さんは法定相続人ではない。従って、内縁の夫が遺言していなければ萬田さんは遺産の相続はできないことになる。

　また、生存中の配偶者控除も内縁関係は考慮しない。多くの場合税務の考えは実態主義であるが、この点に限っては形式主義なのだ。　

　しかし年金や健康保険の上での扱いは、税務の世界と異なる。内縁関係の妻は夫の健康保険に加入できるし、夫が死亡したら遺族年金も貰えるのである。

　ただし、正妻がいる場合は当然ながらダメである。

　

大きな子供

　昔、デパートのおもちゃ売り場でダダをこねている子供をよく見かけたものだ。金正日を見るたびにそれを連想するのである。

　「おもちゃを買ってくれなきゃ、買ってくれるまで泣き叫んで困らせてやる」は

　金正日にとって「食糧援助してくれなきゃ、してくれるまでミサイルを撃ったり核開発をして困らせてやる」と同義語だ。

　ただし、食料を援助してくれても決して核開発をやめることはない。そういった資金があるなら国民の食糧を確保するために使えばいいと思うのは思慮が足りない。

　資金の大部分を、自国を守るためと他国を恐喝するための軍備に回し「嫌なら金を出せ。だめなら食料だ」という最高指導者が金のなる木を捨てるわけがない。

　そして今日、ロシアから「物貰いの旅」をして帰ってくるという。