ツーリング2日目の出発もいつものことながら早くて午前4時。
路面電車も走るほどの市街地ですが、昨日到着の時とは違って当然交通量は皆無ですから
あっと言う間に抜け出せます。
こうしてパーキングエリアからスマートインターチェンジで高速道路を利用できるおかげで
随分と便利になりました。
この「北陸自動車道」を走行中、右手に「立山連峰」が拝めるんじゃないかと
猛烈な風圧に耐えながら右側に顔を向けるも視界がそれほどよろしくないようで
残念ながらそれは叶いませんでした。
グーグルマップ上でもそうなっていますけど、高速道路は海の上にはみ出しているところもあり
真冬の荒れ狂った日本海を眺めながら走る(クルマで)様子を、実際には出来もしないのに想像してしまいました (^_^;)
高速道路を70Kmほど走り「糸魚川IC」より「白馬村」に向け一般道で南下を開始。
このあと走るエリアとその時間帯からして、少し早いけど全車給油。
ココでKTMのLC8エンジンはちょっとだけ点検。
国内モデルではありえませんが、
外車の一部はその年式とモデルによりロングツーリングの途中でエンジンオイルの補充が必要になることも珍しくないので
KTM2台のオイルレベルをチェック。
日本海を背に山間部に入り込もうとするとさすがの豪雪地帯。
我々の生活圏では見ることのない雪国には欠かせないスノーシェッドの連続。
なかには山ひとつ分かそれ以上あったんじゃないかと言うほどの超長尺も。。。
ストロボライトの中を走っているような錯覚のなか隙間から見える景色は険しい。
本日一回目の休憩は「道の駅小谷」(おたりと読みます)
富山や新潟から飛騨山脈(北アルプス)を目指すとその途中の道の駅と言えばココになるので
朝早くからこちらを利用する山登りの人達が多いようです。
立ち寄り温泉もあるので帰りは温泉にでも入って帰ろうかな~と言った場所。
今日は週末の土曜日と言うこともあって、この晴天のもと山登りに向かうんだろうなと言う車が次々と入ってきます。
週末土日限定朝6時から営業している立ち食いそばうどん店。
我々もこのツーリングを蕎麦ツーリングと名乗りたいうえに、
早朝4時から走り続け寒くはなかったけど海と山の風を切り裂いてきた身にとって
こんなに早い時刻から温かいそばを食べることができるなんて。。。
見つけてきたヤツに感謝です。
いたって普通の立ち食いそば、
これで、いやココでこれがイイのだ。
今日はこれから北アルプスの絶景をいろんな方向から眺め走りまわろうと言うことで
何ヶ所かのビューポイントを設けつつ周辺のワインディングを一期一会で楽しんでいくことになります。
初めてのコースなのでうまく曲がれなかったなんて言い訳は彼らには通用しないので
歳とともに何かと衰えを感じている最年長が足を引っ張ることの無きよう
ミス無く走りましょう (^_^;)
今日は予報通り良く晴れてはいますが、ちょうど微妙な層に雲が居座っていて
なかなか残雪のアルプス山脈がその姿を現すことがありません。。。あとちょっとなのに。
そんな国道から脇道へルートを外れ白馬村東側の山の中腹の田園地帯の長閑な地へ。
どうやらココがそのビューポイントのひとつ。。。
振り返るとチラリと見えています。
雲が無ければ南北に連なる残雪の白馬三山が遠くに見えていて、
5月の大型連休の頃には「野平の一本桜」とともに人気の撮影スポットだそうです。
奇跡のロケーションであることはこの場に立てば十分にわかるので
サクラが咲いて雲一つない時には近付くことすらできなかったでしょう。
だから後日、この場の記憶と豊富なネット画像で実感に近付けることができそう。
来られてよかった。
長野県松本市から新潟県糸魚川市に至るJR大糸線の白馬駅近く、登山の格好をする人がチラホラと。
なるほどココから各登山口へバスでアクセスできると言うことですね。
さすがに中部地方登山の地。
その後もいろいろとルートを切り替えるもなかなかアルプスを見ることはできず、
いつまでも居座る雲が恨めしい。
それでも先頭はさらに進む方向を変え一旦大きく南へ移動し、道幅の狭いワインディングで一気に上昇。
周囲に大規模な施設や人工降雪機やリフトの支柱がルートに絡んできて
スキー場のコース付近を走っていることに気付いた直後、前方からインカムで歓声が上がったと思ったら、
すぐさま僕の目にも飛び込んできました。
「鹿島槍スキー場」の入り口で突然視界が開けたところで
雄大な北アルプスの麓からようやく声が出る景色と対面することができました。
僕らは海を見て歓声を上げることはあまりありませんが、こうして2000メートル級の山々が見られる地域にやって来ると
その感動はひとしおなのであります。
時を忘れそうになりながらひとしきり残雪を頂く山々を眺め、
再スタートとなった直後に再びの歓声!
「ニホンカモシカ」が居るぞ~と急停車。
僕もRTもそのエリアには何度も訪れてはいますが、こうして目の当たりにするのは初めて。
なんだかあまり警戒心が感じられないのは拍子抜けだけど、
走行中に目の前に飛び出してきそうに見えないのがまたイイ (笑)
興奮冷めやらぬ中、ルートはぐるりと一周して再び白馬村。
1998年長野冬季オリンピックのジャンプ競技の会場「白馬スキージャンプ場」にやって来ました。
僕とRTは9年ぶりの2回目ですが、
2015年に初めて信州方面ツーリングにチャレンジし
もう2度と来ることはできないかもしれないからと、当時大学生だった末の娘も巻き込んで
草津(滋賀県の)で合流し途中の3日間をタンデムで連れまわしたものでしたが、
そのあと信州はどうかすると通過点になってしまうくらい毎年のようにロングツーリングに出掛けているのだから
やっぱり初めのチャレンジが大切なんだなと思います。
うちの娘はともかく、同行のお二人はリアルタイムでオリンピックを見ていらっしゃる世代ですから
良い想い出になったのではないかと思います(アルプスを背景に未知のワインディングを走ること以外に)
これまで白馬村を中心に北アルプスを眺めてきましたが、
ここでルートを東側にとりタイトなワインディング。
さっきまでのうろうろした移動ではなく
急に走りにスイッチが入った感じでストイックにアプローチを始めたと思ったら
なにやらトンネルの前で停車。
コチラも白馬の絶景スポットとして名高い「白沢洞門」
我々がやって来た方向からだと一度トンネルに入り振り返るとその向こうに北アルプスの名峰が一望できると言う場所。
なんとも恨めしい雲。。。
でも我々の感覚からするとあの角度に残雪の名峰が見えているだけで感動ものデス。
白馬をあとにしてからはひたすら東へワインディングの連続。
戸隠し連山の南部を野尻湖方面に移動したことになるのですが、
ひたすら走るので自分の居場所がわからなくなることしばしば (^_^;)
そうしながらでも予定通りに10:30開店の10分前に到着した蕎麦店は
野尻湖の東の山の中にある「涌井せんたあ」変わった名前。。。
昨日のランチのこともあったからここではたっぷりと注文するのだろうと思ったら
「ざるそば並」にするべきだと。。。えーほんと~?
昨日の量的そして金銭感覚とは随分と違うものだと感心しましたが味覚と空腹感は同じ、
こっちも美味しかったな~。
たしかにこれでお腹いっぱい、大盛だとこの1.8倍くらいでしたから食べきれなかったハズ (^_^;)
一気にすすって外に出るとすでに行列。
やっぱり蕎麦の地ですね。
食べ終わってもまだ全然お昼前、これからさらにさらにコマを進めます。
しばらく北上を続けたので今朝の高速道路で一旦踏み込んでいた「新潟県」に
斑尾高原スキーリゾートエリアから再び入ります。
コチラも僕とRTは二回目。
2018年に「南東北ツーリング」と称してこの標高1000メートルの県境から始めて新潟県に入る時。
「もう来ることはないだろう」と僕が言ったそうです。
えっ!そんなこと言いましたっけ?
また来ることあるだろうなんて思っているのに…今では。
高原から豪快に平地に下ってくるとさすが日本一の米どころ。
途端に水田穀倉地。
これから東北地方を北上して行くととてつもなく広い田んぼを見ることができるのですけど、
今回の北上はこのあたりまでですかね。
そこから再びワインディングを選び抜いて山岳ルートで急上昇。
初めて走るワインディングを楽しく走るには乗り手に必要とされるものが多いし
繰り返し走り込んで極めようとする楽しみになんら劣ることが無いと感じます。
それが家から遠ければ遠いほど (笑)
そうしながらやって来た新潟県は十日町「星峠の棚田」
ツリーハウスの宿泊施設に里山ワーケーションハウスそして小ぢんまりとしたカフェなど。
静寂のなか景色を眺めながらカフェを楽しんで、
このあとのライディングに更なる期待。
滞在わずか数時間ではありましたが新潟県をあとにして長野県
途中の峠では道路脇に白いものがチラチラ見えているので目を凝らしてみるとやっぱり「根雪」
寒くなんて無いこの気温なのにまだ残っているのですから冬季の積雪はどれほどなのか。。。
ところどころでポジションを変えながら、
初ルートを完全燃焼(あくまでも気持ち的に)
そしてワインディングも終盤となり「千曲川」沿い。
本日のソフトクリームと言うことで「道の駅野沢温泉」
揚げたての温泉饅頭と野沢菜ふりかけがトッピングの「まんじゅう菜ソフト」
冷たい熱い甘いしょっぱいのマルチなスイーツ
これを食べたらもうお腹も走りもお腹いっぱい。
ここからは本日の宿泊地「渋・湯田中温泉」にむかうのみ。
こうして走りながらなんとなく遠くを眺めていても、
高い雲の層の上に雲ではない山の頂が少しだけ頭を出しているのは
2000メートル級の山々が間近にあるからで、我々の地元近くではありえない景色「角度」なのです。
この温泉地は翌朝のスペシャルステージのためだけでなくその雰囲気がとてもよく
信州ツーリングでは毎回利用するのですが今回の宿は初めて利用します。
昨日は2×2でしたが今夜は4人一部屋。
「さあさあさあ」と言いながら儀式に進みます。
12時間ぐらい濃厚な時間を過ごし
目を細める安どの表情(僕も同じ)
1階ロビー横でクラフトビールの提供がありまして
昨日に勝る到着式。
2連泊の場合は1泊目は居酒屋2泊目は旅館でと言う流れは賛成。
もうどこにも出たくな~い。
この演出は初めて見る
いや~明日はもう帰る日か~
帰りたくね-の姿勢(ほんとにそう言ってる)
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