ツーリングもとうとう最終日。
前夜の申し合わせ通り午前4時過ぎに駐車場に降りてきて出発の準備。
空には薄雲がかかっていますが、まずまずのお天気のようです。
甲府盆地の中に居ても周囲の山々越しにひとつアタマが抜け出ている富士山。
今のところ雲は高いところにあるようで、このあとその見え方は変わってもその姿を見失うことはなさそう。
昨日から何度か下を潜った路線は道路地図に表示されていませんから
「山梨リニア実験線」であることを先頭のツアーガイドが言ってました
なるほどそういう見方があるのか (笑)
山をいくつか越えて盆地の外に出ると急に富士山が近くなってきますね。
昨日は沿って走った河口湖を今日は「河口湖大橋」で渡ります。
このエリアは一昨日から行ったり来たりしているのでアプローチを変化させることで
同じ道路通らずに少しでも違う角度から富士山を眺めることができています。
そうは言っても早朝の絶景タイムは短いので日曜日で車が少ないであろうことをいいことに、
4台で息を合わせてサッサと移動していきます。
この「東富士五湖道路」は自動車専用有料道路だから信号もありませんし
富士山を眺めながらクルージングできる気持ちいい道路ですね。
富士山5合目まで昇ることができる3つのルートで南からの富士山スカイラインと
北からの富士スバルラインを昨日のうちに走っているので、
残るは東からのアクセス「ふじあざみライン」
今こうして富士山がくっきりと見えていても、うかうかしているといつ雲に覆われてしまうかもしれないし、
我々にとって、もう次は無いのでこのチャンスを逃すまいとハイスピードで富士山周辺を移動でするには
とても都合の良い高速道路でもあります。
東富士五湖道路を山中湖ICで降り、昨日走った観光地雰囲気だった山中湖の、
今日は対岸を走ります。
先ずは山中湖越しの富士山を眺めた後、すぐに5合目まで昇ると言う
なんとも気の抜けない朝の活動。
山中湖を離れて県道730号線で湖面よりも少し高いところ。
前回訪れた時は富士山頂が雲に隠れていてそれこそ後ろ髪をひかれながら後にした場所に、
再びこうしてかなりの勢いで向かっていることにえらく感動しながら。。。
期待に胸を膨らませるとはこのことか (^_^;)
上空に薄い雲はありますが、全容がくっきりと見えていますね。
いつも持って行ってはいるのですが、なかなか使うことの無いデジカメのミニ三脚。
さすがに使いました (笑)
まだ時刻は朝の5時半。この静かなパノラマ台でいつまでも雄大な富士山を眺めていたい。
だけど今日は日曜日ですから、観光で富士山を訪れるクルマが多くなる前に
我々のなすべきことがあるので、足早にこの場を潔く発つことにします。
少しだけ遠回りになりますが、敢えて「三国峠」を越えて行きます。
オレンジセンターラインだけど、他に走っている車やバイクも皆無で
さっきの絶景からこの先の富士スピードウエイ付近まで超絶快走。
この山を越えると今度は富士山がどのように見えるのか、不安と期待と入り混じりながら
下りを安心して楽しめる路面コンディションにより、気持ちよくバイクを導くことができました。
道の駅でトイレ休憩をとったあと、地図ではかなり直線的に5合目に向かいます。
ココから見えるぶんには富士山に雲がかかっているように見えますが、
その雲は薄く、これはひよっとして。。。なんて期待しながら上昇を始めます。
やっぱり3本のうち最も直線的に昇る「ふじあざみライン」ですから
ルートはさらに急こう配でタイト。
曇っていたせいか思ったほど寒くも無く、上りコーナーを技術ではなくパワーにものを言わせて駆け上がります (^_^;)
いつの間にか雲の上に抜き出たようでやっぱり山頂はくっきりと見えています。
ならば振り返ると眼下には雲海と言うことになりますね。
5合目から見上げる富士山頂は大きな感動は無いのだけど、
ここまでやって来た(来られた)達成感そして、
下るときの景色に感激します。
3度の5合目、最後にして雲海が見えるとは、
やっぱり早朝から動き出すのは徳が多いデスなぁ。
まだ時刻は6時半。
下りはもちろん昇ってくる車も無い富士山のワインディング
なんかスペシャルなライディングとなりました。
上りでチラチラ見えていた真新しくてくっきりのペイント。
ココは確か昨年の秋、バスの横転事故が発生した場所。
ちょっと意味合いは違うけど、バイクに何か部品を取り付けることでエンジンブレーキが弱くなって乗りやすくなったと
良い意味で捕らえていいものかと。。。そもそもエンジンブレーキ(バックトルク)云々なんて
余計なお世話になりそうですから相手かまわず発信するの控えてます (苦笑)
それはともかく、乗り方の察しがついているこの3台は僕ごときが心配する必要など全く無くて、
僕がどう走っても楽しく追従デス。
こうして3つのルートを全て満喫した我々は、ここで富士山をあとにします。
最後にもう一度東富士五湖道路を走ってそのあと「中央自動車道」へ
不思議なことに大きな山と言うのは遠ざかるにしたがって小さくなっていくばかりではなく
名残惜しく振り返っていると場合によってはさっきまでより大きく見える感じがすることがあるんですよね。
これは近付くときと同様に大きな山ならではの印象です。
8時過ぎの中央自動車道の双葉SA
今朝は4時過ぎに走り始めてから呑まず食わず絶景を求めて走りっぱなしで、
ようやくフードコート内で焼き立てパンとホットコーヒー。
ちょ~どこのくらいのものをカラダが求めていたのだと言うことを食べてから納得。
ほらやっぱり、こんなに遠ざかっているのに
再び大きな存在感を見えにくいところから発揮している世界遺産。
そのまま中央自動車道で諏訪湖から長野、そして伊那ICまで。
約180Kmを走ったところで高速道路を降ります。
今日は最終日だから下関まで帰ることになるのですが、来た道をそのまま帰るのではなく
せっかくここまで来ているのだから信州エリアの雰囲気も楽しんで帰るべき。
木曽山脈を越え開田高原、御嶽山と乗鞍岳を眺めながら長野県から岐阜県の下呂温泉方面へと進む予定。
これは昨年の信州タフツーリング最終日と同じ進み方をすることになるのですが、
その時やり残したことがあったので、
それをやりつつまた違ったルートで行ってみようと言うのがRTのねらい。
途中前方にサルの群れが道路を横切り、クルマが数台停まっていたので待つ間にカメラを構えられるほどの大群。
本州ど真ん中の高原を快走してやって来た「開田高原アイスクリーム工房」
ココのソフトクリームを食べるためにやって来たのでもありますが、
去年は帰りのフェリーに間に合わせるためここの通過時刻が早すぎて開店時間まで待つなんてあり得ませんでしたから
僕とRTお勧めの「コーンソフトクリーム」を同行メンバーに味わってもらうことができませんでしたもんね。
その後も切れ目なく続くワインディング。
路面コンディションを読むことに苦労することなくズバズバと (^_^;)
すると見えてきましたね「御嶽山」
去年偶然通りかかった「柳又ビューポイント」。
今年は青空ではなかったけれど続けてこられたことに歓喜。
これ、また来るよ絶対
いや、そう思い込むこと(笑)
しばらくは国道でありながらも、非常に飛ばせる快走ルート。
気持ちいいんだかそうでないんだか(取締り…)
「飛騨たかね工房」
ここは去年僕がベンチに財布をウエストポーチごと置き去りにしてしまうところだった道の駅
あの時はもう2度と来ることは無いのだから忘れ物しなくてよかったね-と皆に褒められたのに
今年も来ているじゃありませんか。
岐阜と言えば「五平餅」
おばちゃんが焼きたてを渡してくれたのは去年と全く同じ。
ちょこちょこ食べて腹具合もちょうどよく、愛想のいいおばちゃんの顔も覚えたから
これまた次回も来られますように。
そのまま進むと高山市。
そろそろはっきりと帰る方向にルートを向けないといけないので、無事に飛ばせた国道から分かれ下呂市方面に南下。
このエリアはこれまでに何度となく訪れているのですが、たまたまルートが当たりだったことが少なくて
なんだかおもしろかった記憶の少ないところ。
それでもまた、今回も違うルートで「郡上八幡」へ。
ところがこのルートがとても楽しいルートで
今までココを走っていなかったことが不思議なくらい。。。
まだまだですね~我々も。
そんな快走ルート上でも、イケイケムードで先行車を乱暴に抜くことはしないほうがいいでしょう。
我々インカムで繋がっていますから先に追い越した人がその先の状況を後続に知らせることで
見通しの効かないところで車を抜くことができないわけではありません。
がしかし、抜かれるドライバーはそんなことだとは知りませんから
カーブを跨いで追い越されなんかしちゃったら、それはもう呆れて腹も立つことでしょう。
だからわかっていても追い抜かないくらいの所作は僕から見て必要なのであります。
抜き方でいろいろ判ること、ありますからね。
あっ、これもまた余計なお世話。
そして多分最後のワインディング。
この3日間、ひたすら加速と減速とギヤシフトの連続。
ある程度のライディングスキルを身に付ければ、スピードの変化と自分の居場所を感じるとカラダが勝手に動くのだから
あとは景色の移り変わりを楽しむだけというなんとも素敵な乗り物ですよね。
最後は最年長者に華を持たせてやろうと言う
粋な計らいで先頭を譲ってもらいました。
「せせらぎ街道」に合流しここで左折すると無事にワインディング全行程を完走。
週末日曜日で往来の多いせせらぎ街道を淡々と走って郡上八幡へ。
このガソリンスタンドで給油するときはツーリング終盤とこのあとの高速道路連続走行を覚悟しないといけないので
気持が少し陰りますね (^_^;)
ココからは食事よりも少しでも先へ進むこと。
いつもなら大阪泉大津港に向かい、阪九フェリーで夕陽を眺めながらビールを飲むのが最上なのですが、
行きと同じく乗りたいフェリーはドック入りの関係で運行しておらず、
かと言ってもう一つの船会社のフェリーでは北九州新門司港に着くのが午前7時と、
希望よりも1時間遅いわけで、それならこのまま皆で走って帰ろうと言うことにしておりました。
まあ、だから開田高原でソフトクリームを食べることができてはいるのですけどね。
ゲートを通過したのがたしか13:20頃、さすがに時計を見ました (笑)
東海北陸自動車道に始まり、名神高速、新名神高速、中国自動車道、広島自動車道、そして山陽自動車道と、
その距離770Km。
KTM2台の給油間隔を少し余裕を見て250Kmとして休憩を2回とることにして
日没後、暗くなる前にできるだけ先を急ごうと、
4台励ましあいながら走りました。
夕暮れと同時に広島でRTが離脱、周南でVストローム氏が離脱するころには夜、
そこから下関までの夜間走行のKTM2台はきつかったですね~
大きく見て全行程で見るとこんなに横長のルート。
全走行距離(フェリー除く)は3日間で2200Km
目的地の富士山と伊豆半島ではこのようになりました。
毎回、最初で最後のつもりでやると頑張れると思います。
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