新春あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年の年明けも昨年末から続いた好天に恵まれ、正月早々にツーリングを実現することができました。
作業の完了したR1200RTの納車がてら元日に広島へ移動。
天井スレスレの駐車場にクルマを乗り入れ、R1200RTを降し、
店内の置き場スペースの都合で代わりに置いていた990アドベンチャーを引き上げるのですが
翌日の2日も晴れ予報。
それならばと滞在延長(ルーフも擦らずに駐車できたことですしね)
例年通り四国へお節調理のつもりで「カツオの塩タタキ」と無理やりこじつけたいところでしたが、
広島県人も来年は転勤で他県の人間になるとのことでしたので、
広島スタート地点となる利点を最終活用するために瀬戸内海エリアを走ろうと言うことになりました。
瀬戸内海には多くの島々がありますが、
これまでのツーリングで橋などで道が続いている島はけっこう走っているし
これからも通過するときに少し時間を取って島めぐりをすることはあるかもしれない。
しかし「小豆島」は意識はしていても通過する島ではないし
そのつもりで向かわなければ立てる場所ではありません。
だからこれを機に行ってみようと言うことで元日の夜の広島市街の立ち飲み居酒屋で本決まり。
せっかく小豆島に行くのだから「エンジェルロード」は見ておきたかったので
潮見表で1日2回のこの日の干潮時間を確認すると3:20~9:20と16:34~22:34だから
午前のほうを狙うのがよさそう。
となるとそこへ渡る新岡山港から小豆島の土庄港のフェリーの便はと言うと始発の6:20の一択。
広島市内からだと高速道路130Kmを含む160Kmで向かうには午前4時までにはスタートする必要があります。
そんなわけで午前3時起床で4時前に始動したのは我ながらよくやったのですけど、
出発して間もなくの給油ポイントでどうやらRTのほうの電熱ウエアが起動していないことが発覚。。。
同メーカーの僕のウエアにR1200RTから取り出しているコネクターから繋いでも同じで全く電源が入っていない様子。
逆を試してアドベンチャーにRTのウエアを繋いでみようかとも思いましたが、
これはおそらくウエア側の内部でどこかショートしていて電源ケーブルのヒューズが切れている可能性が高いので
それをやってしまうと僕のウエアも電源ヒューズが切れて起動しなくなるかもしれない、いやそうなるはず。
だから気の毒ではあるけれどRTの電熱ウエアの修復は諦めてそのまま進むことにしました。
電熱ウエアとグリップヒーターにシートヒーター、
そしてR1200RTならではのウインドプロテクションと言った防寒性能が前提ですから、
アウタージャケットはウインターではなく春秋物を着用しているRTから震えた声で聞こえてくるメーター表示の外気温は
最低でマイナス2.5℃ (^_^;)
オーバーパンツまで履いて準備万端だった僕も足先だけはどうにもならず、その感覚を失いながらのノンストップ2時間。
久しぶりの強烈な寒さでしたね~。
氷点下の午前4時、後方から近づいてきた3つのヘッドライトがすぐさま2つのテールランプに変わってアッという間に遠ざかって行く様子を見たドライバーさん達には、
さぞかし驚嘆というか呆れられたんじゃないでしょうかね。
いや、この状況を知る人は多くないと思うからどんなものか想像しにくいとおもいますね。
バイク乗船の予約はできないので少し早めに到着。
新岡山港では「国際両備フェリー」の新しくてきれいな船体が静かに出港を待っていました。
待合室でゆっくりと暖を取ったので僕が最後の乗船車両。
もう何年もお正月の始発フェリーに乗っていますが、だいたいこんな感じ (^_^;)
1時間10分の船旅でバイクとライダー合計で2700円ですからこの移動時間はお買い得。
小豆島は土庄港入港前の日の出
温暖な瀬戸内海に降りそそぐこれからの射光に大いに期待できそうですね。
土庄港から走ること数分の「エンジェルロード」
潮引きのピークは越えていてあと2時間くらいでこの緩やかなカーブは海に沈むのですけど
その両方が見られるよう周りにはホテルがいくつもありました。
あまり予備知識もなく走り始めて気が付くことは採石場が多くみられる点です。
大阪城拡張・修築工事の時に石垣石を切り出した場所が見られたり、ゴツゴツした男っぽい感じの山がたくさんありました。
外側を1周しても100Km前後と、日帰りの理由となった大きさの島ですが
初めてとは言ってもどれだけの絶景ワインディングに出会えるか、多分最初で最後になるだろうと言う思いで
ルートを切り替えて走りますが、これが予想を超える絶景と豪快なワインディングの連続。
海面に近い青と急激に昇っては冬の山色に変化するルートを上ったり下ったり、
そして路面のコンディションが平均的に良いうえに、
しばらく雨が降っていなかったのでしょう、路上に水の流れているところが一切無く、
こんなこと滅多にありませんがバイクを汚すことなく走り続けることができました。
島の最高峰近くにある「寒霞渓」
途中でロープウエイ乗り場の下駅が見られたので、島なのにロープウエイなんてどういうことなんだろうなんて
ろくに下調べもしていない恥ずべき見解でワインディングを登りつめると…
そこにはロープウエイの山頂駅と周囲には売店や飲食スペースなど整った観光客受け入れ態勢 (^_^;)
駐輪場はテントの下だし、サイドスタンドが接地するところにはアスファルトに鉄板が敷いてありました。
きっとライダーウエルカム!
この展望台で標高600メートル超で車やバイクでも昇って来られるのだけど、
ロープウエイでしか見られない渓谷は日本三大渓谷美のひとつとして賞され
小豆島が世界に誇る景勝地となっているそうなので、ゴンドラからの四季折々空中散歩で登ってくる価値は高いと思いました。
午前10時半、気温も十分に上がりほぼ無風。
めでたく今年最初の絶景となりました。
そろそろお昼も近くなってきましたので、時間もかからず山を下ってランチへ。
小豆島と言えば「オリーブ」の栽培。
まだ年明け2日目だし「島」ですから営業開始されているお店もないだろうと、
手堅く道の駅「小豆島オリーブ公園」のカフェ「オリヴァス」にて
島のオリーブオイルを使ったメニューを食べる頃までには
島とオリーブのことを悟ったので、
もともと拘るつもりもなかったのに大満足でした (笑)
そして食事を終え、デザートにホットコーヒーとオリーブオイルをかけたソフトクリームの組み合わせが許される日差しとなった正午。
あとは島の南側のワインディングルートで帰りの港を目指すのみ。
100年以上前、農商務省が苗木を使って試作を行った三重、鹿児島、香川の三県で、唯一オリーブが育ったらしい
穏やかな地中海性気候に恵まれた小豆島の風土は伊達ではないと思わせる風景と
ところどころに見られるオリーブの木。
島の南端付近ではほぼ民家も無く人々の営みも希薄で、海にせり出した山の外周にただ道があるだけと言った感じで、
いつかの年明けに走った鹿児島は「開聞岳」南岸の雰囲気によく似ていると、
ふたりがまったく同時にいだくことになり、これもまた遠くへやって来たからこその旅情。
来た時と同じ土庄港に予定通りの13時前に到着。
帰りは違って「小豆島豊島フェリー」で途中「豊島」の唐櫃港と家浦港の2港を経由し岡山の宇野港に渡ると言うもの。
小豆島から乗り込んだ車両はこれだけ。
途中の豊島からはそれなりの乗降はありましたけどその多くはふるさとからUターンされる人々。
豊島と言えば産業廃棄物の不法投棄「豊島事件」
当時は聞き流す程度でしたが、船から見える現場を遠くに眺めながら
あらためて出来事を振り返ってみました。
本土は岡山の宇野港から瀬戸中央道の水島ICで高速道路。
すでにUターンで車間の詰まっている山陽道上り線を横目に
暗くならないうちにとノンストップで一気に広島へ。
暗く寒くなる前に広島ICから降りて間もなく帰還。
バイクを格納したら速攻で広島本通り商店街エリアへ直行。
さすがに都会ですね、お店もそこそこ営業されているし人出もある。
朝一の極寒と往復の高速道路とで
体力減退と食欲増強で注文するものと言ったらガッツリ系…当然か (^_^;)
メニューに「ジンギスカン鉄板」を見つけて
去年の北海道ツーリングを振り返る話題も加わって。。。
今日の行き先を「島」だからと甘く見ていたことを深く反省する会となりました。
瀬戸内海周辺の東側に住んでいたとしたら、フェリーを使って日帰りで楽しむには格好のスポットだと思いましたが、
下関からでは一泊したとしてもちょっと遠い(高速道路長すぎ)ですからお店のツーリングでご案内するのは難しいですかね。
時間を取って瀬戸内の気候のようにゆっくりと巡るのが良いみたいですね。