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映画、アンコール

 またマイナーな映画だが、アンコールを公開2日目に見てきた。



 どのくらいマイナーかというと、現在のところTOHOシネマズ シャンテでしか公開していないくらいマイナーだ。前日にインターネットで発券してから出かけたのがよかったものの、劇場は最前列まで満席だった。

 原題はSONG FOR MARION、イギリスではUnfinished Song。マリオンに捧げる歌か。

 主人公は年金生活をしている初老の夫婦。気難しくて怒りっぽい夫、アーサーは周囲の人たちとうまく関係を結べない。妻、マリオンは癌に侵されていて余命数ヶ月と宣告される中で、老人たちの合唱団で前向きに生きようとしている。 

 その合唱団がコンテストに出ることになり、予選会で妻マリオンは夫にあてたメッセージを歌い、そして亡くなってしまう。

 妻マリオンを亡くしてすっかり落ち込んでしまったアーサーを合唱団のリーダーであるエリザベスは合唱団に誘う。そして少しずつ周囲に心を開き始めたアーサーがコンテストの本選でマリオンに捧げる歌を静かに歌い上げ、新たな人生に一歩ずつ踏み出していくことになる。

 この映画はストーリーも良いが、音楽が良い。老人会の合唱だと唱歌のようなものになるだろうと思うとこれが、Gnarls Barkley の Crazyだったり、Cyndi LauperのTrue Coloursだったり、ヘビーメタルだったりするから楽しい。

 そして、エリザベスを演じるジェマ・アータートンも生意気だけど、可愛いくて繊細な思いやりのある、リーダーを上手に演じている。。

 エンドクレジットで流れるセリーヌ・ディオンのUnfinished Songの歌詞は

So you're thinking it's ending
But it's only just begun
Your whole life is there right
Right in front of you
Life's a story that is all twisted and turned
All that matters is the lessons we learn

終わりと思うかもしれないけれど、
実は始まったのさ。
人生はすぐそこ、
目の前にあるんだ。

 これがこの映画のテーマなのだろう。お勧めの映画だ。



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