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御坊市ふるさと納税、初の12億円突破 6年連続増 〈2023年5月7日〉

2023年05月08日 08時30分00秒 | 記事


みーやちゃんと、みーやちゃんサポーター第1号で
日高広域観光振興協議会公式インフルエンサーの
坂尻夏海さんが、ふるさと納税PRに一役


 御坊市が、令和4年度ふるさと納税実績をまとめた。寄付額は12億841万2000円で、過去最高だった前年度11億2455万4000円を上回り、初めて12億円を突破した。全庁的に出品事業者の新規開拓に力を入れ、返礼品数は5年前に比べて5・4倍の967品目に増えるなど全国の御坊ファン、リピーターを増やす取り組みを続けていることが功を奏している。

 寄付件数は9万9905件、寄付総額は12億841万2000円で、前年度に比べ件数は7・27%増、寄付額は7・46%増。返礼品はイチゴやスイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツセット、野菜セットが人気で、果物・野菜類が全体の97・7%。寄付者は東京都24・7%が最も多く、次いで神奈川県10・3%で関東地方が全体の49・8%。寄付額は1万円が全体の88%を占め、最高額は95万円(全自動麻雀卓)。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円、2年度9億6126万5633円と年々増加し、3年度は11億2455万4000円と初めて10億円を突破。4年度も好調を維持し、前年度より速いペースで10億円を超え、最終的に12億円台に乗り、6年連続で過去最高額を更新した。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、寄付額を増やすには新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携が重要とし、3年度から庁内に推進員を配置するなど体制を強化。今年度は18事業者が新規参画し、81事業者に増えた。返礼品は前年度772品目から967品目に増え、さらに充実。平成30年度と比べ事業者は3倍以上、返礼品は5・4倍に増えている。
 御坊商工会議所の会員事業所に「ふるさと御坊PRサポーター」登録を呼びかけ、登録事業所に市が作成した名刺やチラシを営業先等でPRしてもらい、寄付者には御坊の魅力を紹介する返礼品カタログを送り、野口オートキャンプ場の利用者などへのアピールも続けている。市企画課は「3月末に開設した市の魅力発信特設サイト『つながる御坊』を積極的に活用し、今後も御坊を応援してくれる御坊ファンの獲得に努めたい」としている。返礼品の新規事業者は随時募集中。問い合わせは同課(電話23・5518)へ。


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県議選任期スタート、返り咲きの中村裕一県議(御坊市選出)が決意新た 〈2023年5月3日〉

2023年05月06日 08時30分00秒 | 記事


4年ぶりに議員バッジをつけ、
決意を新たにした中村県議


 4月9日執行の県議選で当選した議員42人の任期が30日からスタートし、5月1日に議員初総会が県議会議場で行われた。御坊市選挙区で4年前の雪辱を果たし、県議に返り咲いた自民党の中村裕一氏(63)=熊野、当選9回=は議員バッジを胸に「身の引き締まる思い。やらなければならないことがたくさんある。選挙の公約、市民の皆さんの要望を実現するため、4年間とにかく走り続けたい」と決意を新たにした。

 議員初総会に出席した中村県議は「議員バッジをつけ、改めて身の引き締まる思いがした。同僚議員からも『よく帰ってきた』と喜んでもらった」と。相手に949票差をつけ、返り咲いた選挙戦を振り返り「市民の皆さんの期待の表れだと思う。同時に圧勝できなかったのは『調子に乗らず、地道に市民のために仕事をしろよ』というご判断だと思っている」と気を引き締めた。
 今後、4年間について「選挙でお約束したこと、市民の皆さんからお聞きした要望を実現するため、とにかく走り続けたい。弱い立場の人に寄り添った政治を進めたい。選挙後、猛烈な勢いで意見、要望を聞かせてもらっており、やらなければならないこと、やりたいことがたくさんある。気合を入れて頑張らないといけない」と述べた。
 選挙で掲げた人口減少対策は「これを克服することに全力投球したい。働く場をつくることも大事だが、働く場をつくってくれる人材を育てていくことも重要。優秀な人材が集まる県にしないといけない。大学誘致もその一つ。簡単ではないが、取り組みたい」、西川河口への水門設置は「上流への影響を心配する声もあり、説明し、関心を持ってもらえるように取り組みたい。関係町との連携も深めたい」、子育て支援は「自民党の政策が具体化していく中で私たちの意見を述べていく。女性が活躍できる社会づくりにも力を入れたい」と意欲を示した。
 市民に直接、政策や活動を訴え、意見を聞く県政報告会を積極的に開く考えで「できれば年に市内一巡を目標にしたい」。具体的な政策を進めるにあたっては「市長や市議会の皆さんとよく相談しながら進めたい。そのためにこちらから積極的に市役所、市議会に出向き、共通認識が持てるように意見交換させていただきたい」と話した。


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春の叙勲 日高地方から辻本順二(旭日双光章)、松川嘉之(旭日単光章)両氏 〈2023年5月2日〉

2023年05月02日 08時30分00秒 | 記事


旭日双光章 辻本順二氏

旭日単光章 松川嘉之氏


 令和5年春の叙勲が発表され、県内で47人が受章した。日高地方から旭日双光章に地方自治功労で御坊市薗666の1、元市議の辻本順二氏(86)。旭日単光章に土地改良事業功労でみなべ町東岩代614の1、元南紀用水土地改良区理事長の松川嘉之氏(70)――の2人が選ばれた。辻本氏は今回の受章者で最年長。伝達・拝謁は5月中旬に行われる。県上申者のうち総務省、厚労省、消防庁関係は県庁で伝達、後日拝謁する。

地方自治発展に尽力
旭日双光章 辻本順二氏
 昭和58年1月、44歳で御坊市議会議員に初当選し、総務常任委員長、経済建設常任委員長、日高港湾調査特別委員長を歴任したほか、副議長、議長も務めた。信条に「困っている人は助ける」を掲げ、市民の声を市政に届けるなど、平成15年までの5期20年間、地方自治の発展に尽力した。
 平成5年から2年間委員長を務めた日高港湾調査特別委員会では、昭和58年に国の重要港湾に指定を受けて以来、市の重要プロジェクトの一つでもあった日高港整備について調査研究を重ね、議員相互の研修を行い、公有水面埋め立てなどの問題の解決にあたり、日高港湾整備事業についての重要性を啓発し、早期着工に貢献した。
 このほか、市会議長としては、執行部とともに市の玄関口であるJR御坊駅前広場の建設、御坊総合運動公園の整備。学校教育では、御坊小プールの改築や、中学校の情報教育を行うためのパソコンを導入するなど教育環境も充実させた。さらに、地域活性化を図るため、高速道路の早期着手の取り組みや高齢化社会到来にむけての福祉施策についての諸問題の解決にも尽力した。辻本氏は20年を振り返り「長いようで短かった。振り向く間もなかったが、人の役にたつことに喜びを感じることができた。議員になってよかった」と微笑んだ。
 辻本氏の話 良い支持者に恵まれたから20年間も続けられました。特に、何も言わずに支えてくれた妻に感謝しています。


地域農業発展に貢献
旭日単光章 松川嘉之氏
 長年にわたり土地改良事業に尽くし地域農業発展に力を注ぐ。平成2年1月に現改良区の前身に当たる南部川右岸土地改良区理事に就任。4年に発足した新改良区では理事、副理事を経て22年1月から昨年1月まで12年間にわたり理事長。現在、会計担当理事。
 南部高校卒業後農業に従事し、理事だった旧改良区では左岸改良区との合併に尽力し、新改良区では副理事として8年間にわたり理事長をサポート、事業推進や施設の維持管理など組織の健全運営に努めた。理事長になってからは卓越した手腕を発揮し地域農業発展の中心的役割を担った。この間、改良区の電力量など維持管理費が増大するなか、自然エネルギーの有効活用と農業の低コスト化、農家経営の安定をめざした農村地域エコエネルギー導入プロジェクト実現に尽力。地域関係者との調整や合意形成などに努め、24年に島ノ瀬ダムの放水流路を活用した小水力発電がスタート。27年には第2弾として調整池を活用した太陽光発電導入に成功した。これらによりカーボンニュートラルを達成し持続可能なまちづくりに貢献した。
 家業では地域ブランド南高梅を栽培。梅生育不良特別対策部会や紀州うめ研究協議会の会長を歴任するなど地域農業をけん引。指導農業士としても活躍し日高地方農業士会会長も務めた。
 松川氏の話 このような栄えある章をいただき身に余る光栄です。今後も地域全体のために働いていきたい。


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