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三浦源吾・御坊市長が就任後初の市政報告会 〈2023年5月10日〉

2023年05月10日 08時30分00秒 | 記事


市政報告会で財政状況や今後の課題を説明


 三浦源吾御坊市長は、市長就任後初めての市政報告会を8日から始め、初日の薗会館には住民63人が出席し、市長が3年間で行ってきた施策や取り組み、財政状況、今後のまちづくりの方針など説明した。今後の大きな課題として公共施設の維持管理、公営住宅の建て替え、少子化に伴う学校施設適正配置などを挙げ「行政課題を知ってもらい、市民の皆さんと一緒にまちづくりを進めたい」と市政への参画を促した。

 三浦市長は、中期財政計画(令和3~7年度)で収支が大幅に改善され、7年度末の財政調整基金残高が20億円を確保できる見通しがついた一方、第4の義務的経費と言われる公共施設(学校、集会施設、スポーツ施設、橋りょう、道路、上下水道など)の更新・維持管理に今後40年間で859億円必要なことや公営住宅の建て替え、少子化に伴う学校の適正配置などが今後の大きな課題と説明。
 その上で「やりたいことはたくさんあるが、今後の財政状況を考えれば無責任に『これをやります』とは言えない。持続可能な行財政運営を進めなければいけれない」と理解を求めるとともに、新規事業は総合計画に基づき、毎年度秋に開く実施計画策定委員会で採択して初めて事業化できる過程を説明。「やってほしいことは担当課に要望してほしい」とし、トップダウンでなく、下からのボトムアップ方針を強調した。
 まちづくりを進めるにあたっては「行政と市民との協働が重要。財政状況、今後の行政課題を知ってもらい、多くの市民の皆さんにまちづくりに参画していただきたい」と促すとともに、全国都市データパック「住みよさランキング2022」で御坊市は全国68位、近畿6位、県下9市で4年連続1位だったことを挙げ「御坊市は住みよいまちだと、市民の皆さんがもっと自信と誇りをもち、まちへの愛着度を高めていただきたい」と求めた。
 防災対策では災害時要支援者の個別避難計画づくりへの協力、家庭での家具転倒防止対策、市公式ラインへの友だち登録、非常食等備蓄などを求め、高齢者支援では健康寿命を延ばすため「ステキ体操GO!GO!GOBO」を推奨。人口減少対策は「市で実施するすべての事業は人口減少対策につながると思ってほしい。減少のスピードを遅らせる施策を進めたい」と述べた。
 市政報告会の今後の日程は次の通り。時間はいずれも午後7時から。
 9日=財部会館▼12日=藤田コミュニティセンター▼15日=中央公民館▼18日=上野老人憩の家▼22日=塩屋公民館▼25日=野口コミュニテイセンター。


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