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キックボクシング入田和樹選手(日高川町)がヘビー級王座奪還 〈2023年5月9日〉

2023年05月09日 08時30分00秒 | 記事


東京新宿で王座を奪還した入田選手とチーム日高


 日高が生んだチャンピオンが圧倒的な強さで王座を奪還し、東京のファンをうならせた。総合格闘技TEAM日高(垣内義秀代表)所属のキックボクシング・インターコンチネンタル初代ヘビー級王者の入田和樹=日高川町入野=が7日、東京・新宿FACEで行われた同タイトルマッチに挑戦者として出場し、元力士の経歴を持つ将軍岡本に1ラウンド(R)わずか30秒で秒殺のTKO勝ちで王座を奪還。この日、自身37歳の誕生日を最高の形で祝った。

 2018年にドリームゲートヘビー級王者となって以来、圧倒的強さで3度の防衛後に同王者を返上して昨年、インターコンチネンタル初代ヘビー級初代王者に。昨年秋には元プロボクシングWBF世界クルーザー級王座の西島洋介との防衛戦前にケガを負い、戦わずにベルトを手放した。その代役出場の将軍岡本が西島を倒して2代目王者となり、この日、入田が挑戦者として将軍岡本に挑んだ。
 有料放送でも生配信された「日本骨髄バンクチャリティCHAKURIKI18ファイティング・スピリット・アゲイン」。メーンイベントに組まれたタイトル戦のゴングが鳴ると、入田は左ジャブから右ローキックで攻め、開始から11秒、右ストレートが岡本のこめかみをとらえて117キロの巨体が崩れ落ちた。カウント7で立ち上がったが、すぐさま入田が右ストレート2発を繰り出してレフリーストップのTKO。わずか1R30秒の圧巻の強さに満席の観客から驚きの声と歓声が起こった。
 入田は「昨秋に西島選手との防衛戦をケガで欠場し、代役として岡本選手が出場してくれてご迷惑をお掛けした。二度とリングに立てないと不安もあったが、チャクリキ会長、地元の仲間のお陰でこのベルトを取り戻せた。本当に皆さんのお陰です。自分の誕生日でもあり、小さい頃から続けてきて良かったと感謝したい」と涙ながらに語った。
 垣内代表は「8カ月ぶりの実戦に不安もあったが、ゴングが鳴ればいつもの入田だった。打たれ強さが定評のある選手を相手に本来の力を出してくれた。すぐに次戦のオファーもあるはずで楽しみ」と愛弟子の強さに目を細めた。


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