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春の叙勲 日高地方から辻本順二(旭日双光章)、松川嘉之(旭日単光章)両氏 〈2023年5月2日〉

2023年05月02日 08時30分00秒 | 記事


旭日双光章 辻本順二氏

旭日単光章 松川嘉之氏


 令和5年春の叙勲が発表され、県内で47人が受章した。日高地方から旭日双光章に地方自治功労で御坊市薗666の1、元市議の辻本順二氏(86)。旭日単光章に土地改良事業功労でみなべ町東岩代614の1、元南紀用水土地改良区理事長の松川嘉之氏(70)――の2人が選ばれた。辻本氏は今回の受章者で最年長。伝達・拝謁は5月中旬に行われる。県上申者のうち総務省、厚労省、消防庁関係は県庁で伝達、後日拝謁する。

地方自治発展に尽力
旭日双光章 辻本順二氏
 昭和58年1月、44歳で御坊市議会議員に初当選し、総務常任委員長、経済建設常任委員長、日高港湾調査特別委員長を歴任したほか、副議長、議長も務めた。信条に「困っている人は助ける」を掲げ、市民の声を市政に届けるなど、平成15年までの5期20年間、地方自治の発展に尽力した。
 平成5年から2年間委員長を務めた日高港湾調査特別委員会では、昭和58年に国の重要港湾に指定を受けて以来、市の重要プロジェクトの一つでもあった日高港整備について調査研究を重ね、議員相互の研修を行い、公有水面埋め立てなどの問題の解決にあたり、日高港湾整備事業についての重要性を啓発し、早期着工に貢献した。
 このほか、市会議長としては、執行部とともに市の玄関口であるJR御坊駅前広場の建設、御坊総合運動公園の整備。学校教育では、御坊小プールの改築や、中学校の情報教育を行うためのパソコンを導入するなど教育環境も充実させた。さらに、地域活性化を図るため、高速道路の早期着手の取り組みや高齢化社会到来にむけての福祉施策についての諸問題の解決にも尽力した。辻本氏は20年を振り返り「長いようで短かった。振り向く間もなかったが、人の役にたつことに喜びを感じることができた。議員になってよかった」と微笑んだ。
 辻本氏の話 良い支持者に恵まれたから20年間も続けられました。特に、何も言わずに支えてくれた妻に感謝しています。


地域農業発展に貢献
旭日単光章 松川嘉之氏
 長年にわたり土地改良事業に尽くし地域農業発展に力を注ぐ。平成2年1月に現改良区の前身に当たる南部川右岸土地改良区理事に就任。4年に発足した新改良区では理事、副理事を経て22年1月から昨年1月まで12年間にわたり理事長。現在、会計担当理事。
 南部高校卒業後農業に従事し、理事だった旧改良区では左岸改良区との合併に尽力し、新改良区では副理事として8年間にわたり理事長をサポート、事業推進や施設の維持管理など組織の健全運営に努めた。理事長になってからは卓越した手腕を発揮し地域農業発展の中心的役割を担った。この間、改良区の電力量など維持管理費が増大するなか、自然エネルギーの有効活用と農業の低コスト化、農家経営の安定をめざした農村地域エコエネルギー導入プロジェクト実現に尽力。地域関係者との調整や合意形成などに努め、24年に島ノ瀬ダムの放水流路を活用した小水力発電がスタート。27年には第2弾として調整池を活用した太陽光発電導入に成功した。これらによりカーボンニュートラルを達成し持続可能なまちづくりに貢献した。
 家業では地域ブランド南高梅を栽培。梅生育不良特別対策部会や紀州うめ研究協議会の会長を歴任するなど地域農業をけん引。指導農業士としても活躍し日高地方農業士会会長も務めた。
 松川氏の話 このような栄えある章をいただき身に余る光栄です。今後も地域全体のために働いていきたい。


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