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印南町スポーツ賞 4種目で中・高生7人が受賞 奨励賞は9人と2団体 〈2021年3月19日〉

2021年03月19日 08時30分00秒 | 記事

 印南町の令和2年度(第32回)スポーツ賞受賞者が決まった。新型コロナウイルス感染症の影響で全国や近畿規模の大会がほとんどが中止となったことで受賞者は例年に比べ受賞者は少なく、今年度は全国大会6位以内、近畿大会3位以内が対象のスポーツ賞はソフトテニス、バレーボール、軟式野球、陸上競技で中学生、高校生7人の受賞に止まった。県大会1位が対象の奨励賞は小学生から一般までの個人9人と2団体が受賞。25日午後7時30分から、町公民館で表彰式を行い、賞状やメダルを贈り活躍をたたえる。
 スポーツ賞、奨励賞の受賞者は次の皆さん。所属、学校・学年は受賞対象大会当時。
【スポーツ賞】川端一輝(印南中2年)近畿中学生ソフトテニス選抜インドア大会3位▽平阪優月(同1年)同▽丸木しおん(天理高第二部4年)近畿高校定時制通信制体育大会バレー女子優勝▽丸木聖悟(同2年)近畿高校定時制野球大会優勝▽川口翔(紀央館2年)近畿高校ユース陸上競技対校選手権大会男子やり投げ優勝▽樫尾陽和里(和歌山信愛高2年)近畿高校ソフトテニス選抜インドア大会女子個人優勝▽川村幸大(和歌山北高1年)同男子団体2位。
【奨励賞】田端一葵(印南ジュニアソフトテニスクラブ、印南小3年)県小学生ソフトテニス学年別大会4年生以下男子の部優勝▽印南中男子ソフトテニス部(木下由登、中島隼、吉野航平、岡本隼征、下田隼輝、西山友晴)県中学校ソフトテニス新人大会男子団体優勝▽坂井孝成(稲原中2年)県中学校秋季陸上競技大会男子走り幅跳び優勝▽眞田侑和(南部リトルシニア、切目中2年)関西連盟秋季大会和歌山ブロック予選優勝▽白石泰海(同、同)同▽脇田侑(同、印南中2年)同▽前本真弥(和歌山信愛高3年)県高校体育大会ソフトテニス女子個人優勝▽西川夏未(紀央館高2年)県高校ホッケー選手権大会女子団体優勝▽脇田兼伸(田辺高2年)県高校秋季大会登山競技団体優勝▽村上侑希斗(尽誠学園高3年)香川県高校硬式野球大会優勝▽チームみずほ(東裏登志郎、新家克治、楠本修)県リレーション3ゲートボール大会優勝。


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宮本満弘警部補(御坊署)全国警察功労章 地道な捜査で事件を解決 〈2021年3月18日〉

2021年03月18日 08時30分00秒 | 記事


全国優秀警察職員表彰を受けた宮本警部補(右)


 警察庁長官が優秀な警察職員の功労をたたえる、全国優秀警察職員表彰(警察功労章)の受賞者が決まり、県下で唯一人、御坊署生活安全刑事課、組織犯罪対策係兼知能犯係長の宮本満弘警部補(54)=御坊市出身=が選ばれた。犯罪が複雑多様化するなかで、地道な捜査と時代の流れに対応しながら、数多くの事件を検挙に導いた。今年の受賞者は全国95人で、表彰制度が始まった昭和44年以降、県下では53人目となる。現役の御坊署員が受賞するのは平成28年以来6人目。警察庁長官表彰で現職警察官が受賞できる賞のうち第2位となる。表彰日は1日付。

 同賞は、多年警察官として日夜職務に精励し、強い責任感と不断の努力で、警察の責務を遂行し多くの業績をあげ、治安維持に尽力したものに贈られる。
 宮本警部補は、平成元年4月に県警察官を拝命。「悪い人には厳しく。弱きを助ける」を信条に、「強い警察」を志した。これまで約31年余りのうち、主に刑事畑で活躍し、薬物、暴力、知能犯など数多くの事件検挙等に功績を残した。勤務は本部、和歌山市内3署が中心、御坊署には平成26年4月から生活安全刑事で7年間勤務している。薬物事犯では大阪西成区や神戸市まで出向き、麻薬密売取引中の売人を数多く検挙。客足など密売の証拠を集めたあと、身柄を取り押さえる際には、逃亡や事故に気を付けつつ、逮捕のタイミングを伺うという。とても神経を使い、時間との勝負だという。
 組織の若返りの影響で、経験不足が懸念されることについて「懇切丁寧な指導を心掛けている。常に意識改革をしなければならない。昔はこうだったでは後輩は育たない」と持論。
 宮本警部補は、16日に県警の親家和仁本部長から表彰状の伝達を受け、17日に北島彰署長に受賞を報告。北島署長は「最高峰の賞。これまでやってきた捜査、仕事が認められた。大変素晴らしい。署員一同喜んでいる。今後も自分のことだけでなく、後輩の指導、育成にも頑張ってほしい」と栄誉をたたえた。
 宮本警部補は「健康、体力を基盤に一生懸命やってきた。大変栄えある、立派で威厳のある賞をいただき、身の引き締まる思い。これからも賞に恥じないよう頑張りたい」と話した。
 警察庁での表彰式は、新型コロナウイルスの影響で中止した。


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ソフトテニス 県シングルス大会で3位入賞 辻浦壱経君、石本久美子さん全日本大会へ 〈2021年3月17日〉

2021年03月17日 08時30分00秒 | 記事

 令和3年度県ソフトテニスシングルス選手権大会兼全日本シングルス選手権大会県予選大会は14日、和歌山市の紀三井寺公園庭球場で開かれ、男子の部で和歌山北高2年、辻浦壱経君=御坊市出身、印南中=が3位、女子の部で御坊市出身の石本久美子さん=きのくに信用金庫=も3位に入り、5月に京都府で開催の全日本大会への出場を決めた。

 大会には高校生から一般の県内強豪選手が出場。男子は30人、女子は18人が出場し、3ずつの男子は10、女子は6ブロックに分かれて予選リーグのあと、各ブロック1位がトーナメント戦で競った。辻浦君は予選リーグ2勝で決勝トーナメントへと駒を進めた。決勝トーナメント初戦は4-3の接戦を制し、2回戦は4-1、準決勝で優勝した樫本泰直選手(粉河KTC)に3-4のフルセットの末惜しくも敗れた。石本さんは予選リーグを2勝して決勝トーナメントへ。準決勝からの出場で優勝の松橋由依選手(和歌山信愛)に2-4で敗れた。
 全日本大会出場を決めた辻浦君は「今大会の結果を踏まえて、自分のプレーをもう一度見直し、全日本選手権ではより良いパフォーマンスが出せるように頑張りたい」と話している。
 全日本シングルス選手権大会は5月15日、16日に京都府福知山市で開かれる。
 辻浦君は2月6日に開かれた県高校ソフトテニスシングルス大会でも優勝し、6月に開催されるインターハイの前哨戦、ソフトテニスの甲子園「ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ」への出場も決めている。


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国道425号川又工区供用開始 仁坂吉伸知事らテープカットで祝う 〈2021年3月16日〉

2021年03月16日 08時30分00秒 | 記事


仁坂知事や日裏町長(中央)らによるテープカット、くす玉開放で完成を祝う


 印南町国道425号川又工区の供用を祝う会は14日、川又地内の特設会場で開かれた。県・町関係者や地元住民ら約450人が駆けつけ、式典で仁坂吉伸知事や日裏勝己町長らがテープカットを行い、くす玉開きやバルーンリリースで盛大に整備工事の完成と供用開始を祝った。

 祝う会は県と印南町共催。川又第二トンネル龍神方面出口、川又集会センター前で開き、仁坂知事や日裏町長のほか、県議や日高管内首長、国会議員秘書、区長、県・町関係者ら来賓約60人が出席した。
 仁坂知事は「残す東側からの龍神の工区が完成すれば、この道路を使っていろんな所に行けるし人を呼んで真妻ワサビを食べたり、千両を見ていただいたりさまざまなことができるようになる。前途ある地区の活性化の条件が整った」と式辞。
 日裏町長は県道からの国道昇格、改良事業の歴史を紹介し「38年の歳月をかけて、悲願である町を縦断する425号の町内完成は心の底から熱いものがこみ上げてくる。切目川ダムとこの道路の完成は町に大きな安全と安心をもたらすもの」と語った。
 二階俊博代議士はビデオメッセージで「国道昇格運動、425号改良事業は国会議員活動の原点で、この道路の完成はこれほどうれしいことはない」と喜びの声を寄せ、岸本健県議会議長の代理で地元出身の玄素彰人県議は「利便性を享受し、生活道としてだけでなく緊急輸送、地域活性化、観光道路として活用していただきたい」と祝辞を述べ、堀口晴生町議会議長の発声で万歳三唱した。
 このあと仁坂知事や日裏町長、県議ら6人がテープカット、くす玉を開いて完成と供用開始を祝うと、駆けつけた多くの地元住民らから大きな拍手が湧き起こった。最後に住民らが風船を飛ばし地域の安全安心と発展を担う念願の道路を喜んだ。いなみこども園の年長児50人は鼓笛演奏でオープニングを飾り、清流小全児童68人もよさこいソーランを披露し式典に花を添えた。
 川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋を新たに設け、総事業費は約36億円。すでに川又第一トンネルを含む2・1キロは供用を開始していたが、第二トンネルを含む0・7キロは7日から供用が始まった。町内を通る国道425号(延長28キロ)は、この工区の完成で全線が開通した。


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きしゅううすい 原こん、さばコロッケ「ひだかブランド」に追加認定 〈2021年3月14日〉

2021年03月15日 08時30分00秒 | 記事


きしゅううすい

原こん

さばコロッケ


 日高広域観光振興協議会(金崎昭仁会長)が、新たに「ひだかブランド」に「きしゅううすい」「原こん」「さばコロッケ」の3品目を追加認定した。日高地方で生み出された特産品の品種、品目を「ひだかブランド」に認定し、推奨品として売り出しており、今回の追加で計15品目。CM動画制作・配信や県内外での物産販売のほか、新たに通販も検討しており、より一層、認知度アップや購買促進に努める。

 ひだかブランドは令和元年度に創設。2種類あり、日高地方発祥で県外からも幅広い人気と知名度を誇る日高発祥ブランドに南高梅、ゆら早生、黒竹民芸品、金山寺味噌の4品目。日高地方発祥でこれから県内外にPRしていきたい日高新星ブランドに紀州あかもく、ハリワカメ、ごんちゃん、かきまでご飯の素、衣奈そだち、衣奈わかめ、松ブランド野菜、幸せくるる御坊のお菓子の8品目を認定している。今年度事業で追加募集し、新たに3品目を認定した。
「きしゅううすい」は日高発祥ブランドに認定。県内各地域からうすいえんどうの種子を収集し、在来うすいよりも早生、多収で膨種の発生が少なく莢品質が優れている系統を選抜した結果、みなべ町で栽培されていた系統が選ばれ、昭和52年に命名された品種。
 県内のうすいえんどう生産量は日本一で、県内の95%が日高地方で生産されており、きしゅううすいはその主力品種。実はうぐいす色に輝き、グリーンピースに比べ甘いのが特徴。
「原こん」は日高新星ブランドに認定。かつては日高町原谷の農業者が石灰を使って製造していた伝統的な家庭用手づくり食品。地元の鍵本商店が販売していたが、同店が閉店し、地元の主婦5人が手づくりして17年ほど前から黒竹の里「ぴかいち」で「生芋ぴかいちこんにゃく」の名称で販売していた。
 通称「原こん」として親しまれたが、高齢化や後継者不足で活動継続が困難となり、令和元年度から太陽福祉会ワークステーションひだかが製造・販売を引き継いでいる。こんにゃく粉は一切使わず、冷凍保存した生芋を100%使用した弾力性のある食感が人気の商品。
「さばコロッケ」は日高新星ブランドに認定。日高町で水揚げが多く、年間通じて安定供給できるサバを原材料に、まちおこしや地域産業・商業の発展等を目的に比井崎漁協や商工会が中心となって商品開発。安価で気軽に食べられる国民食のコロッケを選び、さばコロッケが誕生。
 町で水揚げされたサバを使い、南蛮漬けでミンチ状にしたものを北海道産のジャガイモを練り込み、南蛮漬けの味付けは「絶品」と好評。令和元年に茨城県で開催された第7回全国コロッケフェスティバルで特別賞を受賞した。Aコープや直販所などで販売されており、販路拡大に取り組んでいる。
 19日のお披露目では、関連商品として5商品の追加を発表、新たにつくったひだかブランドCM動画(認定品のダイジェスト版、約35秒)も放映する。


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御坊市がコロナ対策で飲食、旅行業者に支援金 〈2021年3月13日〉

2021年03月13日 08時30分00秒 | 記事


議会運営委員会で支援事業を説明する三浦市長


 御坊市は12日、国の第3次地方創生臨時交付金を活用し、新型コロナで大きな影響を受けた飲食業者、旅行業者を支援する「まちのあかり」支援事業費9020万円の令和3年度一般会計補正予算を3月定例議会に追加上程した。2月に飲食関係3団体から「街の灯りを消さないで」との強い要望を受け、1店舗につき一律30万円支給する。飲食292店舗、旅行8店舗を想定し、4月5日から申請を受け付ける。

 三浦源吾市長は「新型コロナの影響が長期化する中で、特に厳しい飲食業界の窮状を支援するため」と提案理由を説明 飲食業界は緊急事態宣言で書き入れ時の忘年会や新年会シーズンで大きな影響を受け、2月に日高食品衛生協会、御坊飲食業生活衛生同業組合、日高調理師会が「御坊の街の灯りを消さないで」と市長に独自支援を要望していた。GOTOトラベル事業停止で影響を受けた旅行業者も対象に加えた。
 対象は市内の飲食店営業・喫茶店営業許可事業者と旅行業法登録事業者で、昨年12月1日時点で営業していた者、または今月31日までに営業を開始した者。
 条件は飲食業は(1)同許可を受け市内で飲食業を営んでいる者(2)市内に店舗を有する個人・法人(法人は市内に本店を有する者に限る)(3)店舗内に飲食可能な客席等を常設している(コンビニ、デリバリー、移動車販売等は対象外)。旅行業者は同法の登録を受け、市内に営業所を有する個人・法人。
 2月末現在で飲食業は292店舗、旅行業は8店舗を想定している。売り上げ減少の有無、大小にかかわらず1店舗につき一律で30万円を支給する。4月5日から市商工振興課で申請を受け付ける。
 総括質疑で田端卓司議員が「市内に店や営業所があれば市外の住民も対象になるか」に、田中昭総務部長は「個人事業主の場合は市外の住民でも対象になる」。「昨年12月1日以降に廃業または休業を決めた業者は対象になるか」には「対象になる」と答えた。
 第3次交付金は総額1億6683万1000円で、残りの7663万1000円の使途は4月の早い時期に決める。


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「日出紡織」命名は渋沢栄一進言 市議会で紹介 今も残る赤レンガ塀に脚光か 〈2021年3月12日〉

2021年03月12日 08時30分00秒 | 記事


今も残る日出紡織の赤レンガ塀


 10日午後の御坊市議会一般質問で平井俊哉議員が御坊の歴史を調べた中で、放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公で新しい1万円札の顔となる渋沢栄一が、大正2年操業で日高地方の産業革命の先駆けとなった日出紡織(株)に大きく関わっていたことを紹介。市教育委員会や商工振興課職員らも「初めて聞いた」とびっくり。新町地区に今も残る赤レンガ塀が新たな観光スポットとして今後脚光を浴びるか。

 渋沢栄一は「日本資本主義の父」と称され、生涯で約500の企業の設立・育成に関わった。渋沢栄一記念財団のホームページや渋沢栄一伝記資料などによると、日出紡織は渋沢栄一の甥、大川英太郎(当時大阪紡績取締役)が関西や地元の有力者とともに明治45年に設立。日高郡の有志が出資し、渋沢栄一も出資者の一人だったという。
 当初は「日高紡績」と仮定されていた社名を、渋沢栄一が将来の事業拡張などを考慮して改名するよう進言し「日出紡織」の社名で操業することになった。紡績と製材業で日高川河口に集まった三紡績工場の従業員は大正末年には2000人を超えていたという。昭和16年に4社合併で大和紡績(株)となり、現在はダイワボウホールディングス(株)。
 市教育委員会生涯学習課や市商工振興課は「日出紡織に渋沢栄一が関わっていたことは初めて聞いた」とびっくり。御坊市史や市政施行40周年記念で発行した御坊市歴史年表に日出紡織の沿革などは紹介されているが、渋沢栄一が関わったことはふれられていない。
 新町の小竹八幡神社近くには日出紡織の赤レンガ塀が今も約200メートル残っており、寺内町散策マップなどでも写真入りで紹介されているが、語り部の寺内町散策コースから外れているため、市商工振興課は「大河ドラマ、新一万円札で話題の渋沢栄一が関わった赤レンガ塀として散策コースに入れるなど新たな観光スポットとして紹介していきたい」と話している。


米倉部長「子育て支援課必要」

平井議員提案、今後の検討課題

 一般質問で平井議員は「少子化を考えれば、子育てを支援する課が必要ではないか」と提案。
 米倉守市民福祉部長は健康福祉、社会福祉、介護福祉の3課と協議を行った結果として「福祉部局として『ほしい』のが結論」と答弁。今月末で定年退職することも踏まえ「提案しているが、限られた職員数の中ですぐに実現は難しいと思う。次の部長に引き継ぎ、やり遂げていただきたい」と述べた。
 このほか、昨年国勢調査に基づく人口減による交付税減収見通しとして仮家基浩財政課長は「これまでの算定に置き換えて試算すれば2億円程度」と答弁。IT関連企業誘致に力を入れるべきとの質問に古谷守幸企画課長は「検討していきたい」と答えた。


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11日 県立高校入試学力検査

印南町 訓練や防災備蓄倉庫の点検

御坊署 災害の風化を防ぐ学習会


画家、宮本秀信さん(日高町小浦出身)絵画寄贈 感謝込め故郷に自作の7点 〈2021年3月11日〉

2021年03月11日 08時30分00秒 | 記事


日高町中央公民館に設置した大作


 令和2年度日高町文化賞に選ばれた小浦出身の画家、宮本秀信さん(75)=東京都=が、受賞を機に故郷の人々へ感謝の気持ちを込めて、自作の絵画7点を寄贈した。50年余りに及び「人間のいる絵」「生活のある絵」の理想を追い求めて描き続けてきた宮本さんは「今ある活動の起点は故郷の自然美。少しでも見てもらうことで、故郷とのつながりを持っていたい」と話した。

 宮本さんは日高高校、武蔵野美術大学卒業。森芳雄氏、麻生三郎氏という戦後の洋画界を代表する画家の薫陶を得て基礎を築いた。絵画教室で生計を立てながら、ひたむきに絵に向かい、時にはスランプに陥りながらも、麻生氏の言葉「人間のいる絵」「生活のある絵」を自己の理想として追求した。
 個展を開いたり、第12回新作家展で協会賞受賞、日韓美術交流展2006京都出品など功績を残し、2017年には初画集を出版。古希を過ぎても変わらずに、希望と絶望の中で生きる人間の営みや、安らぎをもたらす自然へのつきぬ思いを描き続けている。
 約50年間の活動、功績が認められ、昨年、町文化賞を受賞。この機会に感謝の気持ちを届けられないかと、12月23日に現地を訪れて絵画を設置できる場所からイメージして画集の中から油絵7点を選んだ。今月6日に「子供の情景」(縦90・9センチ、横116・7センチ)は役場1階ロビー入り口付近、「母と子」(縦100センチ、横80・3センチ)は農村環境改善センター事務所横、「花の空」(116・7センチ、横116・7センチ)は町中央公民館1階ロビー、「カタストロフィ」(縦162・1センチ、横227・3センチ)は同館2階に続く階段横壁、「無何有の郷」(同)は日高中2階から3階に続く階段横壁、「白い室内」(縦116・7センチ、横116・7センチ)と「少女とすいか」(縦72・7センチ、横90・9センチ)は同校長室に設置した。
 9日に従兄弟の井口健さん(66)=日高川町玄子=が設置場所の確認で日高町を訪れ「まさかここまでの画家になるとは思っておらず、親戚としても誇り」と感無量。新型コロナウイルス感染拡大のため来町できなかったが、宮本さんは「故郷の海や山など自然と東京のエネルギーが合わさった感覚が、今の自身の画風に出ている。私の絵を見て、子ども達が将来描きたいと思ったり、成長していく中で自分が住む日高町を大事に思ってもらえたら。地元の方々が目に止めて興味をもってもらえたらうれしい。新型コロナウイルス感染の状況によりますが、4月末ごろにまた来町したい」と話した。


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医療従事者ワクチン接種始まる ひだか病院で95人 新型コロナ終息の切り札 〈2021年3月10日〉

2021年03月10日 08時30分00秒 | 記事

 
ワクチン接種を受ける尾崎院長


 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が8日、県内で始まった。日高地方でもひだか病院で始まり、医師や看護師、職員ら95人が接種、12日までに515人が注射を受ける。県内で優先接種するのは医師や看護師、病院や保健所の職員ら約3万7000人、御坊保健所管内は約3000人が対象。5月末までに終える見込み。コロナ禍終息、医療体制維持の切り札として期待される。

 この日、ひだか病院では、1階の外科や脳神経外科などを接種会場とし、3ブースに分けて午後3時から実施した。医師や看護師、職員ら95人が問診を受けたあと、ワクチンを接種した。その後、急な体調の変化に備え、15~30分間その場で待機した。最初にワクチンを接種した尾崎文教院長は「痛みは少なく、気分もぜんぜん悪くない。副反応などリスクを心配される方もおられるが、皆さんに打っていただきたいとの思いで一番に接種させてもらった」と話した。
 同病院には、米製薬大手ファイザー製ワクチン975人分が6日に到着していた。第1クールで12日までに全職員620人のうち希望者515人に接種する。余剰分は美浜町の和歌山病院と有田市民病院に分配する。ファイザー製ワクチンは2回接種する必要があり、ひだか病院には新たなワクチンが到着後の3月29日の週に2回目のワクチンを打つ方針。委託業者ら関係者ら105人は第2クールとして4月以降に接種する予定で職員、関係者ら合わせて全体の84%が接種を希望している。尾崎院長は「病院ではいち早く専用病棟を設け徹底した感染対策でこれまで院内感染は出ていない。意識が高く多くの職員が接種を希望してくれている」と語った。
 県によると、ひだか病院をはじめ、和歌山病院や和歌山市の日本赤十字社和歌山医療センターなど11病院に約3900人分のワクチンが届いており、今週末には別の11病院に約3900人分が到着する。
 4月中旬からは高齢者向けの接種が始まり、県内は約30万人が対象。1回目の接種は6月末までに終え、2回目の接種を終えるのは8~9月頃までかかるという。その後のスケジュールは未定だが、次いで基礎疾患のある64歳未満の人、高齢者施設や障害者施設などの従業員ら、その後にそれ以外の16歳以上の一般県民を対象に始まる。


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国道425号川又工区 地元民がバルーンリリースで祝う 待望の開通、一番車両に記念品 〈2021年3月9日〉

2021年03月09日 08時30分00秒 | 記事



開通を祝い第二トンネルをバックに川又新橋上から風船を飛ばす地元民ら


 県が平成24年度から着手していた印南町内を通る国道425号の上洞~川又間(延長2800メートル)の川又工区の整備工事が完成し、7日から全線で供用が開始された。14日に県と印南町共催で祝う会を予定しているが、地元待望の供用開始であり、供用開始に合わせ日裏勝己町長や地元民らがバルーンリリースで開通を祝ったほか、通行一番車両のドライバーに記念品を贈った。

 川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋(延長20・4メートル)を新たに設け、総事業費は約36億円。第一トンネル(延長151メートル)を含む2100メートルの区間はすでに供用されており、残る第二トンネル(延長99メートル)を含む700メートルが7日から供用が始まった。
 14日に祝う会を開くが、供用開始を祝おうと地元関係者で作る国道425号改良促進協議会(会長・前田憲男町議)の呼びかけで供用開始に合わせイベントを企画。日裏町長や脇谷宗男副町長、地元民ら50人が参加。日裏町長は「念願だった道路が開通し本当にうれしい。二階俊博自民党幹事長、知事はじめ多くの関係者の協力に感謝したい。ここまで取り組んできた地元の先人の思いを心に秘め、道路を大切に使っていかなければならない」と呼びかけたあと、第二トンネルに接続の川又新橋上から地元民らが風船を飛ばし開通を祝った。地元民は供用開始までトンネルや橋を歩くなどした。川又区の坂本多己彰区長は「地元念願の道路で感無量です。地域活性化にもつながると思う」と喜んだ。
 ぜんざいが振る舞われたほか、供用開始後に龍神方面、印南方面両車線の通行一番車両のドライバーに日裏町長、前田会長が町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」のぬいぐるみを贈った。龍神からの帰りにたまたま通りかかり印南方面の通行一番車両となった日高川町和佐、森口利次さん(73)は「以前、職場への通勤でよく通ったが本当に良くなった。昔と比べれば高速道路みたい」とサプライズのぬいぐるみプレゼントを喜んでいた。
 町内を通る国道425号(延長28キロ)は川又工区の整備工事完成で38年の歳月をかけて全線(延長28キロ)の整備が完了した。14日の県と印南町共催の祝う会は午前10時からで、テープカットやくす玉開披で祝う。


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