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医療従事者ワクチン接種始まる ひだか病院で95人 新型コロナ終息の切り札 〈2021年3月10日〉

2021年03月10日 08時30分00秒 | 記事

 
ワクチン接種を受ける尾崎院長


 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が8日、県内で始まった。日高地方でもひだか病院で始まり、医師や看護師、職員ら95人が接種、12日までに515人が注射を受ける。県内で優先接種するのは医師や看護師、病院や保健所の職員ら約3万7000人、御坊保健所管内は約3000人が対象。5月末までに終える見込み。コロナ禍終息、医療体制維持の切り札として期待される。

 この日、ひだか病院では、1階の外科や脳神経外科などを接種会場とし、3ブースに分けて午後3時から実施した。医師や看護師、職員ら95人が問診を受けたあと、ワクチンを接種した。その後、急な体調の変化に備え、15~30分間その場で待機した。最初にワクチンを接種した尾崎文教院長は「痛みは少なく、気分もぜんぜん悪くない。副反応などリスクを心配される方もおられるが、皆さんに打っていただきたいとの思いで一番に接種させてもらった」と話した。
 同病院には、米製薬大手ファイザー製ワクチン975人分が6日に到着していた。第1クールで12日までに全職員620人のうち希望者515人に接種する。余剰分は美浜町の和歌山病院と有田市民病院に分配する。ファイザー製ワクチンは2回接種する必要があり、ひだか病院には新たなワクチンが到着後の3月29日の週に2回目のワクチンを打つ方針。委託業者ら関係者ら105人は第2クールとして4月以降に接種する予定で職員、関係者ら合わせて全体の84%が接種を希望している。尾崎院長は「病院ではいち早く専用病棟を設け徹底した感染対策でこれまで院内感染は出ていない。意識が高く多くの職員が接種を希望してくれている」と語った。
 県によると、ひだか病院をはじめ、和歌山病院や和歌山市の日本赤十字社和歌山医療センターなど11病院に約3900人分のワクチンが届いており、今週末には別の11病院に約3900人分が到着する。
 4月中旬からは高齢者向けの接種が始まり、県内は約30万人が対象。1回目の接種は6月末までに終え、2回目の接種を終えるのは8~9月頃までかかるという。その後のスケジュールは未定だが、次いで基礎疾患のある64歳未満の人、高齢者施設や障害者施設などの従業員ら、その後にそれ以外の16歳以上の一般県民を対象に始まる。


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