仁坂知事や日裏町長(中央)らによるテープカット、くす玉開放で完成を祝う
印南町国道425号川又工区の供用を祝う会は14日、川又地内の特設会場で開かれた。県・町関係者や地元住民ら約450人が駆けつけ、式典で仁坂吉伸知事や日裏勝己町長らがテープカットを行い、くす玉開きやバルーンリリースで盛大に整備工事の完成と供用開始を祝った。
祝う会は県と印南町共催。川又第二トンネル龍神方面出口、川又集会センター前で開き、仁坂知事や日裏町長のほか、県議や日高管内首長、国会議員秘書、区長、県・町関係者ら来賓約60人が出席した。
仁坂知事は「残す東側からの龍神の工区が完成すれば、この道路を使っていろんな所に行けるし人を呼んで真妻ワサビを食べたり、千両を見ていただいたりさまざまなことができるようになる。前途ある地区の活性化の条件が整った」と式辞。
日裏町長は県道からの国道昇格、改良事業の歴史を紹介し「38年の歳月をかけて、悲願である町を縦断する425号の町内完成は心の底から熱いものがこみ上げてくる。切目川ダムとこの道路の完成は町に大きな安全と安心をもたらすもの」と語った。
二階俊博代議士はビデオメッセージで「国道昇格運動、425号改良事業は国会議員活動の原点で、この道路の完成はこれほどうれしいことはない」と喜びの声を寄せ、岸本健県議会議長の代理で地元出身の玄素彰人県議は「利便性を享受し、生活道としてだけでなく緊急輸送、地域活性化、観光道路として活用していただきたい」と祝辞を述べ、堀口晴生町議会議長の発声で万歳三唱した。
このあと仁坂知事や日裏町長、県議ら6人がテープカット、くす玉を開いて完成と供用開始を祝うと、駆けつけた多くの地元住民らから大きな拍手が湧き起こった。最後に住民らが風船を飛ばし地域の安全安心と発展を担う念願の道路を喜んだ。いなみこども園の年長児50人は鼓笛演奏でオープニングを飾り、清流小全児童68人もよさこいソーランを披露し式典に花を添えた。
川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋を新たに設け、総事業費は約36億円。すでに川又第一トンネルを含む2・1キロは供用を開始していたが、第二トンネルを含む0・7キロは7日から供用が始まった。町内を通る国道425号(延長28キロ)は、この工区の完成で全線が開通した。
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