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国道425号川又工区 地元民がバルーンリリースで祝う 待望の開通、一番車両に記念品 〈2021年3月9日〉

2021年03月09日 08時30分00秒 | 記事



開通を祝い第二トンネルをバックに川又新橋上から風船を飛ばす地元民ら


 県が平成24年度から着手していた印南町内を通る国道425号の上洞~川又間(延長2800メートル)の川又工区の整備工事が完成し、7日から全線で供用が開始された。14日に県と印南町共催で祝う会を予定しているが、地元待望の供用開始であり、供用開始に合わせ日裏勝己町長や地元民らがバルーンリリースで開通を祝ったほか、通行一番車両のドライバーに記念品を贈った。

 川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋(延長20・4メートル)を新たに設け、総事業費は約36億円。第一トンネル(延長151メートル)を含む2100メートルの区間はすでに供用されており、残る第二トンネル(延長99メートル)を含む700メートルが7日から供用が始まった。
 14日に祝う会を開くが、供用開始を祝おうと地元関係者で作る国道425号改良促進協議会(会長・前田憲男町議)の呼びかけで供用開始に合わせイベントを企画。日裏町長や脇谷宗男副町長、地元民ら50人が参加。日裏町長は「念願だった道路が開通し本当にうれしい。二階俊博自民党幹事長、知事はじめ多くの関係者の協力に感謝したい。ここまで取り組んできた地元の先人の思いを心に秘め、道路を大切に使っていかなければならない」と呼びかけたあと、第二トンネルに接続の川又新橋上から地元民らが風船を飛ばし開通を祝った。地元民は供用開始までトンネルや橋を歩くなどした。川又区の坂本多己彰区長は「地元念願の道路で感無量です。地域活性化にもつながると思う」と喜んだ。
 ぜんざいが振る舞われたほか、供用開始後に龍神方面、印南方面両車線の通行一番車両のドライバーに日裏町長、前田会長が町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」のぬいぐるみを贈った。龍神からの帰りにたまたま通りかかり印南方面の通行一番車両となった日高川町和佐、森口利次さん(73)は「以前、職場への通勤でよく通ったが本当に良くなった。昔と比べれば高速道路みたい」とサプライズのぬいぐるみプレゼントを喜んでいた。
 町内を通る国道425号(延長28キロ)は川又工区の整備工事完成で38年の歳月をかけて全線(延長28キロ)の整備が完了した。14日の県と印南町共催の祝う会は午前10時からで、テープカットやくす玉開披で祝う。


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