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国道425号川又工区 7日に供用開始 全線整備完了 印南町の悲願、懸垂幕掲げ祝う 〈2021年3月4日〉

2021年03月04日 08時30分00秒 | 記事


7日に供用開始となる川又工区。悲願の町内全線整備完了を喜ぶ日裏町長(左)と前田会長


 県が平成24年度から着手している印南町真妻地内を通る国道425号の上洞~川又間(延長2800メートル)の川又工区は防護柵など一部工事を残すだけで近く完成、7日午後3時から供用が開始される。供用開始に合わせ当初予定していた祝う会は新型コロナウイルス感染予防のため14日に延期となったが、7日は供用開始を前に日裏勝己町長や地元区長らがトンネルや橋など歩いて完成を祝う。

 国道425号は、印南原~切目川~真妻地区と印南町を縦貫する唯一の幹線道路で、当初は県道(御坊十津川線)だったが、地元から国道昇格運動が始まり、昭和57年に国道に昇格。昇格を機に整備に向けての取り組みがスタート。昭和58年の皆瀬川~高串区間(延長3・5キロ)の第一期工事を皮切りに、県が整備工事を進め川又工区の工事完了で、38年の歳月をかけて町内全線(延長28キロ)の整備が完了する。
 川又工区は平成24年度から着手。4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)としたほか、川又第一、第二の2つのトンネルや川又新橋(延長20・4メートル)を新たに設けた。総事業費は約36億円。第一トンネル(延長151メートル)を含む2100メートルの区間はすでに供用されており、7日に供用開始されるのは第二トンネル(延長99メートル)を含む700メートル。供用開始の午後3時を前に日裏町長や脇谷宗男副町長、国道425号改良促進協議会の前田憲男会長、区長ら地元民が完成したトンネルや橋などを歩き、完成を祝う。
 14日の祝う会は午前10時から県と印南町が共催で開催し、テープカットやくmす玉開披を行う。印南町は国道425号の整備は町の重要施策と位置付け、平成2年には促進協議会を設立し国や県に陳情するなど積極的に促進活動に取り組んできた。全線整備は印南町の悲願でもあり、祝う会は川又工区の完成を祝うものだが、日裏町長は「悲願であった町内全線整備完了を祝っての思いを込めて開催したい」と話し、3日には庁舎に「『希望の道』をありがとう」と記した町内全線整備完成を祝う懸垂幕を掲出した。


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