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きしゅううすい 原こん、さばコロッケ「ひだかブランド」に追加認定 〈2021年3月14日〉

2021年03月15日 08時30分00秒 | 記事


きしゅううすい

原こん

さばコロッケ


 日高広域観光振興協議会(金崎昭仁会長)が、新たに「ひだかブランド」に「きしゅううすい」「原こん」「さばコロッケ」の3品目を追加認定した。日高地方で生み出された特産品の品種、品目を「ひだかブランド」に認定し、推奨品として売り出しており、今回の追加で計15品目。CM動画制作・配信や県内外での物産販売のほか、新たに通販も検討しており、より一層、認知度アップや購買促進に努める。

 ひだかブランドは令和元年度に創設。2種類あり、日高地方発祥で県外からも幅広い人気と知名度を誇る日高発祥ブランドに南高梅、ゆら早生、黒竹民芸品、金山寺味噌の4品目。日高地方発祥でこれから県内外にPRしていきたい日高新星ブランドに紀州あかもく、ハリワカメ、ごんちゃん、かきまでご飯の素、衣奈そだち、衣奈わかめ、松ブランド野菜、幸せくるる御坊のお菓子の8品目を認定している。今年度事業で追加募集し、新たに3品目を認定した。
「きしゅううすい」は日高発祥ブランドに認定。県内各地域からうすいえんどうの種子を収集し、在来うすいよりも早生、多収で膨種の発生が少なく莢品質が優れている系統を選抜した結果、みなべ町で栽培されていた系統が選ばれ、昭和52年に命名された品種。
 県内のうすいえんどう生産量は日本一で、県内の95%が日高地方で生産されており、きしゅううすいはその主力品種。実はうぐいす色に輝き、グリーンピースに比べ甘いのが特徴。
「原こん」は日高新星ブランドに認定。かつては日高町原谷の農業者が石灰を使って製造していた伝統的な家庭用手づくり食品。地元の鍵本商店が販売していたが、同店が閉店し、地元の主婦5人が手づくりして17年ほど前から黒竹の里「ぴかいち」で「生芋ぴかいちこんにゃく」の名称で販売していた。
 通称「原こん」として親しまれたが、高齢化や後継者不足で活動継続が困難となり、令和元年度から太陽福祉会ワークステーションひだかが製造・販売を引き継いでいる。こんにゃく粉は一切使わず、冷凍保存した生芋を100%使用した弾力性のある食感が人気の商品。
「さばコロッケ」は日高新星ブランドに認定。日高町で水揚げが多く、年間通じて安定供給できるサバを原材料に、まちおこしや地域産業・商業の発展等を目的に比井崎漁協や商工会が中心となって商品開発。安価で気軽に食べられる国民食のコロッケを選び、さばコロッケが誕生。
 町で水揚げされたサバを使い、南蛮漬けでミンチ状にしたものを北海道産のジャガイモを練り込み、南蛮漬けの味付けは「絶品」と好評。令和元年に茨城県で開催された第7回全国コロッケフェスティバルで特別賞を受賞した。Aコープや直販所などで販売されており、販路拡大に取り組んでいる。
 19日のお披露目では、関連商品として5商品の追加を発表、新たにつくったひだかブランドCM動画(認定品のダイジェスト版、約35秒)も放映する。


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