紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

20日 印南かえるのフェスティバル、多彩な催し 〈2016年11月17日〉

2016年11月17日 08時30分00秒 | 記事

初出演となる紀州九度山真田武将隊

Shinoさん(左)とちょびっとみつるさん


 第8回「印南かえるのフェスティバル」(主催・印南町活性化イベント実行委員会)は20日午前9時30分から印南漁港内ケ浜埋立地浜公園周辺で開く。物産販売、豆むき大会、芋掘りや漁船クルージング体験、ゆるキャラ劇など恒例イベントのほか、初出演となる紀州九度山真田武将隊による演舞や武将隊による射的体験などもあり、今年も多彩な催しで来場者を楽しませる。

 物産販売や飲食バザー、体験コーナーなど47団体が参加。ミニトマトや梅干し、シイタケ、花の地元農産物をはじめ、松茸ご飯、混ぜご飯、カレーライス、米粉のお好み焼きなどを販売。町農業士会がシシ肉・シカ肉の竜田揚げを無料で振る舞う試食コーナーや印南町と連携協定を結んでいる龍谷大学の野外活動部が子ども達を対象に行う「ぐるぐる回そう!“風車”」、体力測定コーナー、日高歯科医師会による無料歯科健診もある。
 ウスイエンドウのさやをむく早さを競う恒例の豆むき大会は今年も定員は100人で、漁船クルージング体験は午後から2回実施し、定員は45人(高校生以上600円、中学生300円、小学生以下200円)。イモ掘り体験(先着100人、1回1キロ200円)もできる。かつお節発祥の地であることから「かつお節削り体験」や町内軟式野球クラブによる投球の速さを測るスピードガン体験も。
 ステージイベントでは、真田幸村ゆかりの九度山町をPRしようと結成された紀州九度山真田武将隊の演舞、町出身アーティストのShinoさんとマジシャンのちょびっとみつるさんによるマジック&イリュージョンショー、県内で活動のお笑い芸人「073(オーナミ)」のお笑いライブ、印南町のゆるキャラ「カッくん」「エルちゃん」、龍谷大学のゆるキャラ「ロンくん」「ロンちゃん」らによるゆるキャラ劇をはじめ、いなみこども園児がShinoさんの歌に合わせて踊る「まめまめまダンス」や印南音頭の踊りもあり盛り上げる。
 ちびっ子に人気のエアー遊具「ふわふわパンダドーム」も設けられ、最後(午後3時ごろの予定)に会場3カ所で餅まきを行う。


その他の主なニュース

 御坊税務署等納税表彰式、4人と2団体の功績たたえる

 日高川町の三百瀬小児童がお年寄りと交流

 人口対策に鳥取県岩美町議会が日高町視察

 御坊署が臨時福祉給付金に便乗した特殊詐欺に注意呼びかけ


2016年10月 データバンク

2016年11月16日 08時30分00秒 | データバンク

1日
クエ・フェアにぎわう新旧宮子姫の引き継ぎ式

2日
日高地方秋祭りトップ切り印南祭みなべ町議選投開票、新人出口晴夫氏がトップ当選

3日
栄養指導業務功労者で国保日高総合病院の管理栄養士・岡井明美さん厚労相表彰

4日
小谷・みなべ町長が初登庁、3期目スタート印南町で3人の漁民をたたえる「顕彰の日」報告の集い御坊署の川端徹警部補が全国優良警察職員表彰(警察庁長官賞詞)を受ける

5日
管内最大の秋祭り御坊祭にぎわう由良町が避難所として施設利用でMES-KHI由良ドック(株)と協定締結

7日
日高看護専門学校で第3期生宣誓式

8日
第27回危険業務従事者叙勲で門完次氏が瑞宝双光章、垣内孝司氏が瑞宝単光章を受章日高オールスターズ第15期生選考会で20人を選出

9日
笑い祭や森祭、衣奈祭など秋祭りサンデー、見物人でにぎわう

10日
社会福祉法人博愛会が記念講演や表彰などで設立30周年を祝う

12日
日高郡公平委員会の市ノ瀬晴夫、森川要両委員が総務大臣表彰受賞魅力発信拠点「御坊寺内町会館」オープン御坊市で仁坂吉伸知事が行政報告会御坊署が迷子になっていた男児を保護した森口求さん(日高川町)に感謝状贈る

13日
御坊市内で民家火災、女性が死亡MOA美術館中紀児童作品展で坂成海さん(内原小5年)と嶋田倫也君(志賀小4年)が最優秀の県知事賞

14日
独立美術協会の公募展「第84回独立展」で御坊市の阪本聡さん出展の作品がTJ賞

15日
御坊市文化賞に元日高医師会長の塩路信人氏

16日
中国の大連市からの訪問団が美浜町で二階俊博自民党幹事長も参加して記念植樹などを行う

17日
改組新第3回日展洋画部門で阪本由捷さん、書部門で安宅川崇山さんと田ノ岡大雄さんが入選

19日
印南町で行方不明になっていた女性が4日ぶりに町内で無事発見美浜町フォトコンテスト審査結果発表、大賞は山口節子さんの「朝日を浴びて」

21日
JR紀勢線を舞台にした芸術イベント「紀の国トレイナート」開幕、御坊駅で出発式第62回御坊市美術展入賞者決まる

22日
日本ジュニア陸上競技選手権大会女子ハンマー投競技で桑原翠さん(日高高)が55メートル57の県高校新記録をマークして3位入賞比井崎漁協がナマコのふ化から放流までの一貫した取り組みを成功させる市民教養講座で落語家の柳家花緑さんが「笑いと健康」をテーマに講演

23日
灯台絵画コンテストで尾崎月灯さん(松原小)が金賞受賞二階杯青年の会野球大会開幕

24日
野球の日本代表「侍ジャパン」に美浜町出身の岡田俊哉投手が初招集日高川町中津支所新庁舎建設工事地鎮祭

25日
第47回JX-ENEOS童話賞で平田美羽さん(印南小)が最優秀賞受賞

26日
日高町が阿尾地区で進めていた高台避難広場周辺整備事業が完成

27日
日高川町文化賞に森田淳三氏と寒川祭保存会

28日
大洋化学(株)美浜工場で火災日高郡町議会議長会長に印南町議会議長の堀口晴生氏

29日
内閣府が整備を進める準天頂衛生システム「みちびき」を活用した衛生安否確認情報サービス実施に向け由良町で初の実証実験善妙寺の本堂などの天井画が完成

30日
第14回ゆらふれあい祭

31日
御坊商工会議所臨時議員総会で会頭に吉田擴氏を再選


県中学新人バレー男子の部で大成が管内勢初の優勝 〈2016年11月16日〉

2016年11月16日 08時30分00秒 | 記事

44年の歴史で管内勢初の優勝を飾った大成男子


 第44回県中学校新人体育大会バレーボール競技は12日と13日、橋本市の県立体育館であり、男子の部で大成が44年間の歴史で日高勢悲願の初優勝を成し遂げた。女子の部も管内勢同士の決勝で日高が大成を下して25年ぶりの優勝を飾り、準優勝の大成も2年連続で来年3月下旬に大阪市で開幕する近畿選抜優勝大会に出場推薦される。大成男子は4年連続9度目の出場。

 男子管内勢は大成、河南の2チームが出場。河南は初戦敗退したが、大成は初戦で岩出第二(那賀2位)を2-0のストレートで下すと、準決勝は10数年間、県内で敵無しと言われてきた明和(和歌山市1位)と激突。これまで何度となく優勝を阻止された宿敵を相手に、1セット目は序盤に大量リードを奪いながらも24-26で逆転負け。2セット目も序盤に6点をリードされる苦しい展開だったが、中盤に迫ると後半に一気に得点を重ねて逆転で最終セットへ。序盤は互角の戦いとなったが、2点差のリードを最後まで守り抜いて25-23で明和を下すと、荒川(那賀1位)との決勝は、準決勝の勢いをそのままに25-21、25-16のストレートで快勝し、悲願の初優勝を勝ち取った。
 中本朱監督は「1人ひとりが努力し、全員で勝ち取った勝利」と喜び、15年間大成男子を指導してきた砂川佳昭コーチは「宿敵の明和を倒し、悲願だったこのタイトルを取れて本当にうれしい。県ジュニアハイスクール強化指定校として結果を出せて良かった。近畿大会は過去最高の8強以上を狙い、夏の全国出場に弾みを付けたい」と話した。
【大成男子】監督=中本朱▽コーチ=砂川佳昭▽マネージャー=山本周子▽選手=内畑蒼空、坪井稔樹、久保竜旗、橋本直宜、谷口優羽、笹凌輔、岡田侑大、小川凌、青貝幸弥、宮崎雅椰、坂口颯志、新家樹紀、杉本匡武、早瀬直輝、山本輝星。

女子の部は日高が25年ぶり、大成準優勝

25年ぶり優勝の日高中女子

準優勝で2年連続近畿推薦の大成中女子

 女子の部は各地方予選を勝ち抜いた代表16チームが出場。日高は初戦の上芳養を2-0、準々決勝の亀川を2-1で準決勝の串本を2-1で退け、日高地方代表もう1校の大成は初戦の西脇、準々決勝の下津第一・下津第二、準決勝の貴志川ともに2-0のストレート勝ちの強さを見せた。
 決勝は日高地方予選と同じ対戦となり、第1セットは26-24で日高が接戦をものにすると、勢いをつけた日高は粘って拾うバレーにトスワークが生き、第2セットも25-14で連取した。
 澤田奈七主将は「カバーしながら力を合わせられ、思うプレーができた。優勝はうれしいが、浮かれずに決定力をあげて近畿で頑張りたい」、吉田尚史監督は「決勝が最も厳しい戦いだった。新野、笹野の2枚のセッターを使い分け、散らした攻撃ができたのが良かったし、レシーバー陣も踏ん張った。近畿ではベスト4を目標に頑張りたい」と述べた。
【日高中女子】監督=吉田尚史▽コーチ=原朋未▽マネージャー=寒川幸久、廣崎遼▽選手=西川湧、新野花奈、瀧本知香、澤田奈七、加藤菜乙、楠井智沙、笹本明日香、鈴木美柚、笹野文乃、木下彩芽、野上稀衣、田畑志悠、宮田理乃、中野樹、藤本奈夢、深海虹色、三好希愛。
【大成女子】監督=林まゆみ▽コーチ=中本晃子▽選手=酒本果朋、山本七海、五味佑月、田染明花里、原玲奈、山本芽、塩谷玲永、在路唯。


その他の主なニュース

 フランス料理の味村正弘さんが母校の山野小(日高川町)でキッズシェフ体験

 西岡博氏(西岡外科)が文科相表彰、30年間印南町の学校医務める

 県中学校柔道新人大会で濵口莉緒さん(松洋)個人優勝

 青年の会長旗争奪野球大会閉幕、G・Fドープ(御坊市)14年ぶり優勝


第15回本社杯ジュニアバレー、印南はまゆうAが11年ぶり優勝 〈2016年11月15日〉

2016年11月15日 08時30分00秒 | 記事

優勝の印南はまゆうA

準優勝の南部女子A


 第15回紀州新聞社杯ジュニアバレーボール大会第39回日高郡市ジュニアバレーボール連盟秋季大会は13日、松洋中体育館と美浜町体育センター、河南中体育館で開き、Aリーグで速い攻撃のバレーを展開した印南はまゆうAが11年ぶり2回目の優勝を飾り、準優勝は南部女子A、3位は南部男子Aが入った。Bリーグは南部男子Bが優勝、南部女子Cが準優勝だった。

 Aリーグ17チームを4ブロック、Bリーグ8チームを2ブロックで変則リーグ戦を実施。Aリーグは予選を突破した南部女子A、稲原、内原A、御坊つばさ、南部男子A、日高中津、印南はまゆうA、川辺ひかり女子の8チームが決勝トーナメントに進出した。
 印南まはゆうAは決勝トーナメント初戦の川辺ひかり女子を2(21-3、21-5)0、準決勝の南部男子Aを2(21-16、21-9)0とともにストレート勝ち、一方の南部女子Aも初戦の稲原を2(21-3、21-6)0、準決勝の内原を2(21-6、21-11)0と強さを見せた。
 決勝は速い攻撃が冴えた印南はまゆうAが第1セットを21-15で先取。第2セットは印南はまゆうAのセンターアタッカー・湯川を中心にした攻めに対して南部女子Aが築山の決定力を武器に粘って拾うバレーで応戦し、終盤まで大接戦となり、18-18から南部女子Aが3連続ポイントで第2セットを奪取。最終セットも11-11まで一進一退の攻防が続き、上野のサービスエースが出るなど終盤に流れをつかんだ印南はまゆうAが連続ポイントをあげて15-11で試合を制した。
 印南はまゆうAの山崎進監督は「決勝は南部女子が強く、厳しい戦いだった。トスワークが冴え、センターラインが踏ん張り、選手全体がバランスよく頑張ってくれた。少しの差で勝てることができた」。湯川陽菜主将は「周囲の皆さんが応援してくれたので、選手全員が盛り上げられた。南部女子は粘り強く、何度も返されたが、全員が勝ちたいという気持ちを出せ、一丸で頑張れた。優勝できてうれしい」と話した。
 南部女子Aの石井尚之監督は「決勝は厳しい戦いだったが、コンビバレーとともにサーブが良く、接戦に持ち込めたのが大きかった。今後に生かしたい」と振り返った。
 Bリーグは予選突破の南部女子Cと南部男子Bが決勝を行い、2(10-21、21-16、15-12)1で南部男子Bが優勝した。
 閉会式で山崎進大会長(日高郡市ジュニアバレー連盟会長)からAリーグ優勝の印南はまゆうAに優勝カップ、盾、金メダル、準優勝の南部女子Aにカップと盾、銀メダル、3位の南部男子Aにも盾、銅メダルを贈呈。Bリーグ優勝の南部男子Bにカップ、南部女子Cに盾を贈った。
 個人賞は優秀賞に叢蓮奈さん(印南はまゆうA)、築山実波さん(南部女子A)、敢闘賞に木村日茉莉さん(稲原)、塩崎沙也佳さん(内原A)、木村心春さん(御坊つばさ)、前芝皓規君(南部男子A)、小早川綾香さん(日高中津)、小林愛弥さん(川辺ひかり女子)を選んだ。
 Aリーグ決勝トーナメントの結果と上位チームメンバーは次の通り。
【決勝トーナメント】1回戦=南部女子A2-0稲原、内原A2-0御坊つばさ、南部男子A2-0日高中津、印南はまゆうA2-0川辺ひかり女子▽準決勝=南部女子A2-0内原A、印南はまゆうA2-0南部男子A▽決勝=印南はまゆうA2-1南部女子A▽3位決定戦=南部男子A2-0内原A。
【メンバー】印南はまゆうA=山崎進(監督)松下みずほ(コーチ)湯川弘(マネージャー)湯川陽菜(主将)、浜本知夏、湯川季咲、上野愛果、叢蓮奈、畑中舞桜、保川惺奈▽南部女子A=石井尚之(監督)築山実波(主将)早稲田愛子、松山遥香、赤堀来海、松場理紗、法忍明日香、坂本実優▽南部男子A=生駒明広(監督)前芝皓規(主将)辻本裕紀、山本祐希、政井一槻、堺目啓治、山根史也▽南部男子B=北山喜浩(監督)前田涼介(主将)山下陽生、中本亮太朗、久保恭平、前田大輝、武田翔太、横山登磨、新谷潤矢、吹石裕登▽南部女子C=中林弘(監督)下地紗弥乃(主将)米澤心望波、原愛、長瀬日鞠、築山奈那世、前田結衣、中田夕貴、庄司妃華、塩路里葉、水崎咲良、岩崎優月、辻本莉子、小谷莉央。

安達主将が元気に宣誓
25チームそろい開会式

元気よく宣誓する安達智樹主将


 開会式は13日午前9時から松洋中体育館で行い、昨年Aリーグ優勝の南部女子Aを先頭にA、B両リーグ25チーム、197人が元気よく入場。郡市ジュニアバレーボール連盟の東久保隆秀副会長が開会宣言し、南部女子Aが優勝カップ、稲原が準優勝カップを返還したあと、山崎進大会会長が「(20日の県大会に出場しない)6年生にとっては小学生最後の公式試合となる。全力を尽くして頑張って下さい」と述べ、本社を代表して山本俊一編集長が「元気に思いっきり、そして楽しくプレーし、いい思い出となるよう頑張ってほしい」と激励。選手を代表して川辺ひかり男子の安達智樹主将が「日ごろの練習の成果を十分発揮し、仲間を信じて全力でプレーする」と元気に力強く宣誓した。


その他の主なニュース

 美浜町田井の斉川にオシドリ飛来、田渕高行さん撮影

 宮子姫みなとフェスタ2万人来場、室屋義秀さんフライト大人気

 佐川印刷旗近畿学童野球大会で御坊少年が健闘の準優勝

 中日・岡田俊哉投手(美浜町出身)侍ジャパン初白星お立ち台


クヌッセン機関長絵画コンクール最優秀賞決まる 〈2016年11月13日〉

2016年11月14日 08時30分00秒 | 記事

小早川君の作品

尾崎君の作品

坂さんの作品

鈴木さんの作品


 来年殉職60周年を迎えることから、ヨハネス・クヌッセン機関長遺徳顕彰会が記念企画した「クヌッセン機関長」絵画コンクールの審査が終わり、小学生の部で美浜町から小早川陽心君(松原小4年)、日高町から坂成海さん(内原小5年)、中学生の部で尾崎日向君(松洋中1年)、鈴木菜々さん(日高中3年)の作品が最優秀賞に選ばれた。最優秀受賞者は来春、駐日デンマーク王国大使館で一日大使に任命される。

 来年は、異国の地で見知らぬ日本人を救おうとして、命の危険をかえりみず救助活動にあたったク機関長が殉職して60年を迎え、日本とデンマークが外交関係を樹立して150年の節目の年。2国間の友好関係の絆を深め、ク機関長の勇敢な行動と人類愛をたたえ後世に伝える啓発活動の一環で同コンクールを計画。
 美浜町と日高町の4年生以上の小中学生を対象に応募。美浜町から小学生117点、中学生62点、日高町から小学生100点、中学生232点が集まった。審査会は各町で設置し、各部で最優秀賞1点、優秀賞3点を選出した。
 小早川君は、嵐のなか火災を起こしている高砂丸の船員を助けようと、ク機関長が海に飛び込んだ場面を描いた。画用紙両端から半円をなすように海を描き、荒々しい荒れ狂う波を表現。ク機関長の差し伸べる手も大きく描いて、救助にかける想いをこめた。「賞はとれないと思っていたからうれしい。一日大使も楽しみです」。 
 坂さんの作品「クヌッセン機関長」は救命艇が浮かぶ海をバックに両国ががっちり手を握るイメージに仕上げ、ク機関長が好きだった花キンセンカも描いた。坂さんは「花びら一枚一枚を丁寧に描き、クヌッセンさんがデンマークと日本をつないでくれたことが伝わればうれしい。自分なりにうまく描けたのですが、賞をもらえるとは思わず、驚いています」と話した。
 尾崎君は、ク機関長と救助された日本人船員が固い握手を交わし、日本とデンマークの国旗が交わってはためく構図で、両国の友好を表現。背景には、高波のなか火災を起こす高砂丸を描いたが、空には太陽を輝かせ、明るいイメージに仕上げた。絵画での入賞は初めての尾崎君は、最高賞の受賞に「まさかとビックリしました。一日大使のようなことができるとは。頑張りたい」と話した。
 鈴木さんの作品は「クヌッセン」。田杭にあるク機関長の似顔絵や救命艇、両国の国旗を描いたほか、墓を立てて地元の人が供養し続けている様子や手を取り合うイメージを表現。鈴木さんは「勇気ある行動で日本との国交が良くなったことをたたえ、今後も友好関係が続いてほしいとの思いを込めました。最優秀に選ばれてうれしい」と喜んだ。
 美浜町では、15日から30日まで、入賞作品を中央公民館で展示。22日には古屋修教育長らが各学校を訪れ、受賞者らに賞状と記念品を手渡す。
 日高町では事前審査でノミネートされた18作品を町のホームページで紹介するほか、19日、20日に役場周辺で開く日高町ふれあい祭で展示コーナーを設置。入賞者の表彰式は22日午後4時に町長室で行う。
 最優秀賞には、デンマーク王国大使賞として一日大使体験と、賞状と図書カード5000円分の副賞。優秀賞には賞状と図書カード3000円分の副賞が贈られる。
 このほか、各町の優秀賞受賞者は次のみなさん。
【美浜町】小学生の部=宮井萌絵(松原6年)岡本真夢(和田同)柏木日那(同5年)▽中学生の部=松永美蘭(松洋3年)小早川瑞希、小澤卓也(以上同1年)
【日高町】小学生の部=小角藍(内原4年)嶋田雅樹(志賀6年)稲垣裕稀(同5年)▽中学生の部=川神茜音(日高3年)武内優希(同2年)本間愛子(同)。


その他の主なニュース

 中学軟式野球の日高オールスターズ15期生結成

 県学校美術展日高地方審査、応募6301点から県特選80点選ぶ

 来春の第89回選抜高校野球大会で日高が初の21世紀枠県推薦校に

 日高町小中の県道で歩行女性が軽自動車と衝突し死亡


津村喜久男さん(日高町出身)13日で106歳 〈2016年11月12日〉

2016年11月12日 08時30分00秒 | 記事

森下町長から花束と祝福を受ける津村さん(右)


 美浜町三尾、特別養護老人ホームときわ寮に暮らす管内最高齢者の津村喜久男さん=日高町小中出身=が13日、106歳の誕生日を迎えるのを前に10日、同寮管理者の森下誠史美浜町長がお祝いに駆けつけた。

 入所者らが集い、誕生日会。はじめに吉水信治施設長が「大変元気に過ごしてもらって、有り難いと思っています。ますます体を大切にして、また来年107才を迎えられるよう頑張ってください」と祝いの言葉を述べた。森下町長が大きな花束を手渡すと、津村さんは「ありがとうございます」。誕生日ケーキを前に、好きな日本酒で森下町長と乾杯を交わすと、津村さんは勢いよく飲み干し、さらにお代わりもした。
「こんだけお元気で、素晴らしい」と森下町長。森下町長の父も津村さんと同じ明治43年生まれの戌年であることから「自分のオヤジを改めて見ているような感じでうれしい。僕の住所は110番地。110才を目指し、いつまでもお元気で」と森下町長が語りかけると、津村さんはしっかりと「はい」と答えた。
 この日は、津村さんの4人の子どものうち、長男の津村重信さん(77)=日高町小中=と長女の山瀬ミヨ子さん(74)=美浜町浜ノ瀬=が、お祝いに寮へ。11人いる津村さんのひ孫のうち2人は、今年度末で大学を卒業する。


その他の主なニュース

 由良町「税に関する標語」で中村愛里咲さん(由良中)に町長賞

 日高町観光協会が徳本上人往生の地、一行院(東京都)に南高梅苗木発送

 由良中学校に平成28年度租税教育推進校国税長官表彰

 中日・岡田俊哉投手(美浜町出身)が侍ジャパン初登板で好救援


13日 本社杯ジュニアバレー大会、上位実力伯仲(Aリーグ)で激戦模様 〈2016年11月11日〉

2016年11月11日 08時30分00秒 | 記事

優勝カップを手にするのはどのチームか


 第15回紀州新聞社杯ジュニアバレーボール大会兼第39回日高郡市ジュニアバレーボール連盟秋季大会は13日午前9時から、美浜町体育センターと松洋中、河南中両体育館を会場にAリーグに17チーム、Bリーグに8チームの合わせて25チームが参加して開く。20日の県大会へ出場するチームもあるがほとんどの6年生にとっては小学生最後の公式大会でもあり熱戦が期待される。
  
 開会式は松洋中体育館で行い、昨年優勝チームの南部Aが優勝カップ、準優勝の稲原が準優勝カップを返還。山崎進大会長(日高地方ジュニアバレー連盟会長)、本社代表あいさつのあと、川辺ひかり男子の安達智樹主将(江川6年)が選手宣誓する。
 Aリーグは、春季大会や西日本大会で優勝の印南はまゆうをはじめ、全日本大会県決勝大会準優勝の御坊つばさ、同大会男子の部で優勝し全国大会に出場した南部男子A、スポ少県大会3位で4連覇をめざす南部女子A、県大会混成の部で優勝の由良アタッカーズを中心に優勝争いが展開されそうだが、上位チームの実力は伯仲しており激戦が予想される。
 Aリーグは4、5チームずつの4ブロックに分かれ1チーム2試合の変則リーグ戦を行い、各ブロック上位2チームの8チームが決勝トーナメントで争う。Bリーグは4チームずつの2ブロックで各チーム2試合の変則リーグ戦のあと両ブロック1位が優勝を競う。表彰はAリーグは優勝、準優勝と3位2チーム。Bリーグは優勝と準優勝。個人賞もありAリーグの優勝、準優勝チームから優秀賞各1人、ベスト8入りの6チームから各1人に敢闘賞を贈る。
 Aリーグ、Bリーグの組み合わせは次のとおり。
【Aリーグ】Aブロック=南部女子A、名田ソレイユ、印南はまゆうB、日高中津、川辺流星▽Bブロック=内原A、由良アタッカーズ、川辺ひかり女子、美浜A▽Cブロック=美浜ひまわりA、稲原、南部女子B、南部男子A▽Dブロック=川辺ひかり男子、日高、印南はまゆうA、御坊つばさ。
【Bリーグ】Aブロック=南部女子C、美浜B、内原B、南部男子C▽Bブロック=印南はまゆうC、ピコ日高、南部男子B、美浜ひまわりB。


その他の主なニュース

 博愛会が塩屋地区(御坊市)初の小規模多機能施設を来春オープン

 日本一決める講道館杯柔道大会に西川真帆さん、久保井仁菜さん出場

 13日 第10回日高川ふれあいまつり、農林産物展示即売や体験コーナー

 10カ月間交通死亡事故ゼロで御坊署に県警本部長から表彰状


19、20日 日高町ふれあい祭、日本人大リーガーらのグッズ展示 〈2016年11月10日〉

2016年11月10日 08時30分00秒 | 記事

ふれあい祭をチラシでPR


 第20回日高町ふれあい祭と第40回文化展は19、20日に町役場周辺で開く。文化展ではメジャーリーグの代表的な日本人選手のグッズなどのベースボール展示会「夢のミュージアム」を開館する初企画が決定。大道芸人の出演などの舞台ステージや、例年子どもに人気のゲームコーナーを設けるなど大人から子どもまで楽しめる多彩な催しを集めており、今年も多くの人でにぎわいそうだ。

 文化展は展示会が19日の午後1時から5時まで、20日の午前10時から4時まで、ともに町農村環境改善センターで開き、盆栽、生け花、写真、書道、絵画などを出品。
 このうち、今年の注目は、子どもたちに楽しんでもらい、夢を持ってもらいたいと初めて企画したベースボール展示会「夢のミュージアム」。御坊市出身者が趣味で集めたものを提供することが決まり、代表的な日本人のメジャーリーガーや日本プロ野球の有名選手ら数人の使用済みユニフォームやバットなどを展示する計画。
 祭り本番は20日で午前11時から、町中央公民館前駐車場で屋外ステージがオープン。ラムネ早飲み競争、箸を使った大豆の早移し競争、ビンゴゲーム(2回)があり、コメディー大道芸人でマジシャンのあざーす・のずさんが出演して盛り上げる。
 周辺では鉄板焼きや綿飴の商工会青年部コーナー、射的や輪投げ、金魚すくいなどを楽しめるゲームコーナー、町内業者の産品販売等のふれあいテント市、大型遊具「アニマルウェーブスライダー」、福引き抽選会などもある。
 町中央公民館では午後1時から、2階大会議室で文化展の芸能発表会を開くほか、1階で血圧や血管年齢無料測定の町健康推進課保健師健康相談コーナー、みそ汁塩分測定や牛乳入り豚汁無料提供の食生活改善推進協議会コーナーを設ける。
 農村環境改善センター周辺で、うどん販売や花市の商工女性部コーナー、物産販売のJA紀州コーナー、切手類販売やライフプラン相談会の郵便局コーナー、ショベルカー乗車体験や写真撮影の建設業組合コーナーがあるほか、センター内で、お茶席や黒竹民芸品体験コーナー、無料コーヒーを提供する更生保護女性会コーナーを設ける。


その他の主なニュース

 御坊寺内町会館オープン1カ月で300人来館

 県小学陸上で上畑真由さん、小林大帥君、森川ほのかさん県新記録

 いなみまめだむマラソン、671人が11部門で健脚競う

 日高町でボランティアがキンセンカの苗植え


岡田俊哉投手(中日)6年ぶり日高川町の野球教室へ 〈2016年11月9日〉

2016年11月09日 08時30分00秒 | 記事

プロ1年目の6年前に野球教室で指導した岡田投手


 10日から東京ドームで強化試合が始まる野球の日本代表「侍ジャパン」に初招集された中日ドラゴンズの岡田俊哉投手(24)=美浜町出身、智辯和歌山高=が、日高川町体育協会主催の野球教室(12月中旬)に参加することが決まった。同協会では、一流のプロ選手から指導を受けられる機会を与えたいと6年前から教室を開催。第1弾となった平成22年に当時プロ1年目の岡田投手が指導しており、今度は侍戦士に成長して6年ぶりに帰ってくる。

 日高川町体育協会では、スポーツを楽しむ少年少女たちに一流のプロ選手から指導を受けられる機会を与えたいと、平成22年の野球教室を皮切りにバレー、陸上、卓球などの教室を開催。バレーボール女子元日本代表でアテネ五輪出場の大山加奈選手と、御坊市出身で元東レアローズ女子バレーボール部キャプテンの芝田安希選手や平成25年には北京五輪400メートルリレーの銅メダリスト、朝原宣治さんなど日本を代表するアスリートが指導している。
 6年ぶりの野球教室開催に、前回も橋渡し役として岡田選手を招へいした、同町山野出身で西武ライオンズなどで活躍した現・中日ドラゴンズのGM付関東地区担当調査役の垣内哲也さん(46)=日高中津分高卒=に協会関係者が話を持ちかけた。垣内さんを通じて参加を快諾した岡田投手はじめ、中日の若手選手やコーチなど数人が指導できるよう調整が進められている。
 12月中旬に南山スポーツ公園野球場で開催を予定。町内学童野球の選手たちを中心に参加を呼びかける。6年前の教室では、岡田投手やトレーニングコーチを含め4選手が来町し、町内など小中学生約150人にトレーニング方法から投球、打撃、守備、走塁を指導したほか、小学生投手とプロ選手の対戦で子どもたちを喜ばせた。
 前回の教室開催から6年が経ち、セ・リーグを代表するリリーフ投手、初の侍ジャパン入りした岡田投手の指導が実現すれば、球児に大きな夢を与える場となりそうだ。


その他の主なニュース

 御坊市消防本部、市消防団が日高港で合同訓練

 9~15日 秋の火災予防運動、管内園児が防火パレード

 13日 日高港で「みなとフェスタ」 曲芸飛行や時代行列、舞台発表

 森畠康策助教(和医大・御坊市出身)に日本消化器内視鏡学会賞


御坊市魅力発信事業で女性や若者らが「旅考」アイデア 〈2016年11月8日〉

2016年11月08日 08時30分00秒 | 記事

御坊の魅力を伝えるアイデアを出し合う


 御坊市は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」メーン事業となる「わがまち魅力発信事業」の一環で5日に市役所で市内各種団体代表や県内外の女性、大学生ら25人を集めた共創ワークショップを開き「旅考」をテーマに御坊の魅力を伝える取り組みを話し合った。寺内町や紀州鉄道、宮子姫、花、特産品など地域資源を生かした様々なアイデアが出され、今年度末に策定するオリジナルストーリーやプロモーション戦略づくりの参考にする。

 国の地方創生加速化交付金4000万円を活用し「わがまち魅力発信事業」を実施。このうち、プロモーション戦略策定は2400万円をかけ、大手広告代理店の(株)博報堂=東京都=に業務委託し、農協や漁協、観光協会、御坊商工会議所、紀州鉄道など関係団体からヒアリングを行ったほか、インターネットを活用した同社のオリジナル共創プラットフォーム「talkit」を活用して全国ユーザーから意見やアイデアを募集している。
 5日に開いた共創ワークショップには市内の各種団体代表、大阪府内に住む「talkit」ユーザー、京都大学建築学科学生ら女性、若者を中心に25人が参加。「小都市ならではの御坊の楽しみ方」「未来の御坊3大資産」などをテーマに4班に分かれて意見交換した。寺内町、紀州鉄道、花、宮子姫、特産品など30以上の地域資源から一つ選び、思い思いのアイデアを出し合い、最終的に班別に3つに絞り、発表した。
 主なアイデアは▽寺内町や周辺の寺社を御坊の花で飾りライトアップするイベント「寺内町フラワーライトアップ」▽シラスを使ったスイーツや「せちクレープ」など御坊の食を食べ歩きできる形にアレンジし、紀州鉄道沿線で提供する「紀州鉄道食べ歩き」▽「ゆっくり癒される」「じっくり知る」など旅行者のニーズに合わせた「寺内町タイムトラベルツアー」▽御坊の食を具材に御坊の地場産業「麻雀牌」をモチーフしたパイ「麻雀パイ」。
 御坊の花をモチーフにしたアクセサリーをつくる体験プログラム「御坊の花ピアス」▽運転体験など子どもから大人まで楽しめる体験パッケージ「紀州鉄道体験」▽そこに行けばいつでも語り部の話を聞ける観光拠点「語り部バー」▽宮子姫の家の復元▽紀州鉄道廃線ウオーク-などが出された。市企画課は「活発に意見交換し、良いアイデアを出していただいた。これを参考に、オリジナルストーリー、プロモーション戦略をまとめたい」と話した。


その他の主なニュース

 美浜町煙樹海岸キャンプ場で軽トラ市、マルシェ、夕暮れ市同時開催

 御坊市の上富安老人会鶴亀クラブがわら草履、しめ縄作り

 県中学校ソフトテニス新人大会で日高勢が大活躍

 美浜町人権教育講演会でキャスター・清水健さん講演