44年の歴史で管内勢初の優勝を飾った大成男子
第44回県中学校新人体育大会バレーボール競技は12日と13日、橋本市の県立体育館であり、男子の部で大成が44年間の歴史で日高勢悲願の初優勝を成し遂げた。女子の部も管内勢同士の決勝で日高が大成を下して25年ぶりの優勝を飾り、準優勝の大成も2年連続で来年3月下旬に大阪市で開幕する近畿選抜優勝大会に出場推薦される。大成男子は4年連続9度目の出場。
男子管内勢は大成、河南の2チームが出場。河南は初戦敗退したが、大成は初戦で岩出第二(那賀2位)を2-0のストレートで下すと、準決勝は10数年間、県内で敵無しと言われてきた明和(和歌山市1位)と激突。これまで何度となく優勝を阻止された宿敵を相手に、1セット目は序盤に大量リードを奪いながらも24-26で逆転負け。2セット目も序盤に6点をリードされる苦しい展開だったが、中盤に迫ると後半に一気に得点を重ねて逆転で最終セットへ。序盤は互角の戦いとなったが、2点差のリードを最後まで守り抜いて25-23で明和を下すと、荒川(那賀1位)との決勝は、準決勝の勢いをそのままに25-21、25-16のストレートで快勝し、悲願の初優勝を勝ち取った。
中本朱監督は「1人ひとりが努力し、全員で勝ち取った勝利」と喜び、15年間大成男子を指導してきた砂川佳昭コーチは「宿敵の明和を倒し、悲願だったこのタイトルを取れて本当にうれしい。県ジュニアハイスクール強化指定校として結果を出せて良かった。近畿大会は過去最高の8強以上を狙い、夏の全国出場に弾みを付けたい」と話した。
【大成男子】監督=中本朱▽コーチ=砂川佳昭▽マネージャー=山本周子▽選手=内畑蒼空、坪井稔樹、久保竜旗、橋本直宜、谷口優羽、笹凌輔、岡田侑大、小川凌、青貝幸弥、宮崎雅椰、坂口颯志、新家樹紀、杉本匡武、早瀬直輝、山本輝星。
女子の部は日高が25年ぶり、大成準優勝
25年ぶり優勝の日高中女子
準優勝で2年連続近畿推薦の大成中女子
女子の部は各地方予選を勝ち抜いた代表16チームが出場。日高は初戦の上芳養を2-0、準々決勝の亀川を2-1で準決勝の串本を2-1で退け、日高地方代表もう1校の大成は初戦の西脇、準々決勝の下津第一・下津第二、準決勝の貴志川ともに2-0のストレート勝ちの強さを見せた。
決勝は日高地方予選と同じ対戦となり、第1セットは26-24で日高が接戦をものにすると、勢いをつけた日高は粘って拾うバレーにトスワークが生き、第2セットも25-14で連取した。
澤田奈七主将は「カバーしながら力を合わせられ、思うプレーができた。優勝はうれしいが、浮かれずに決定力をあげて近畿で頑張りたい」、吉田尚史監督は「決勝が最も厳しい戦いだった。新野、笹野の2枚のセッターを使い分け、散らした攻撃ができたのが良かったし、レシーバー陣も踏ん張った。近畿ではベスト4を目標に頑張りたい」と述べた。
【日高中女子】監督=吉田尚史▽コーチ=原朋未▽マネージャー=寒川幸久、廣崎遼▽選手=西川湧、新野花奈、瀧本知香、澤田奈七、加藤菜乙、楠井智沙、笹本明日香、鈴木美柚、笹野文乃、木下彩芽、野上稀衣、田畑志悠、宮田理乃、中野樹、藤本奈夢、深海虹色、三好希愛。
【大成女子】監督=林まゆみ▽コーチ=中本晃子▽選手=酒本果朋、山本七海、五味佑月、田染明花里、原玲奈、山本芽、塩谷玲永、在路唯。
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