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MIHAMA商工会サミットに全国「みはま」4町が集結 〈2016年11月1日〉

2016年11月01日 08時30分00秒 | 記事

サミット旗を中央に並ぶ、「みはま」4町の商工会長、町長ら


 福井、愛知、三重、和歌山4県の「みはま町」(美浜町、三重県は御浜町)商工会が、毎年舞台を各町持ち回りで開催しているMIHAMA商工会サミットの第16回が29日と30日、地元美浜町であり、各商工会と行政関係者らが近況報告や意見交換などで交流を深めた。美浜町での開催は平成24年以来4回目。

 29日午後、地域福祉センターで開いたサミットには各「みはま町」から商工会長と商工会関係者、町長らが結集。柏木雅博・地元商工会副会長の開会宣言に続いて、橋本健治・同商工会長が「和歌山の美浜町のおもてなしは笑顔です。今日と明日、実り多いサミットになることを祈ります」と笑顔であいさつ。同じく地元美浜町の森下誠史町長は「友人、知人、親戚が一堂に会する気持ち。いろんな形でお話できれば」と歓迎の言葉を述べた。
 福井県美浜町の山口治太郎町長は「サミットの盛大さが続いているのは商工会の絆の深さかと思い、敬意を表したい」。愛知県美浜町の神谷信行町長は「商工、観光、行政の取り組みをいろんな面で参考にさせていただき、有意義なサミットにしたい」。三重県御浜町の大畑覚町長は「伊勢志摩サミットに劣らずしっかりと手を組み、互いに継続的に発展していくよう心からお祈りします」とあいさつした。
 続く各会の近況報告では▽3500万円の基金を拠出し一般社団法人を立ち上げ、積極的に地域活性化に取り組む(三重県)▽プレミアム商品券の発行や、女子プロゴルフトーナメント・マンシングウェアレディース東海クラシックの開催に合わせたチャリティー目的のプロ選手色紙販売(愛知県)▽2年後の地元開催国体にむけた取り組みや、産業団地、住宅団地設置による人口増加対策(福井県)▽6次産業化事業、アンテナショップ開設など地方創生に向けた取り組みと、小規模事業者への支援(和歌山県)-など、それぞれが自らの会活動を紹介。次回開催地を三重県と決定した後、橋本会長が三重県御浜町の商工会にサミット旗を手渡した。
 分科会形式による意見交換会では、行政、商工会本会、青年部、女性部の4グループに分かれて「これからのサミットについて」をテーマに意見交換。地元美浜町が松原地区に建設中の高台津波避難場所の概要を聞いた後は、同築山の視察も行った。
 2日目の30日は、みなべ町の梅工場での梅酒づくり体験をして、西山登頂。平成20年のサミットで植樹した松の生育状況や、11月6日の開設に向け準備を進めている煙樹海岸キャンプ場のアンテナショップも視察した。

「みはま町」が助け合おう

 「みはま」3町長らが見守るなか、協定書にサインする森下町長(右)

 サミットメンバーの「みはま」4町長らは、サミット内の行政関係者による分科会の前に、役場応接室で「災害時における応急対策活動の相互応援に関する協定書」の締結式に臨み、それぞれが協定書にサイン。協定を締結した。
 協定は、飲食料品や生活必需品、応急復旧用資機材などの物的援助、職員派遣や被災者の一時受け入れなど人的援助を自治体が相互に協力して行うことで、被災者生活の早期安定と被災地の早期復旧を図ることが目的。大規模な災害が発生した際は、近隣市町村では同時に被災する可能性があり、相互応援が不可能になる事態も予測される。そこで、同時に被災する可能性の低い遠距離の自治体と相互支援体制を築こう、同じ町名の「みはま町」同士が助け合おうとの趣旨から、和歌山の美浜町が他の3「みはま町」に呼びかけ、実現した。
 サインを交わした後、地元美浜町の森下町長は「今、災害は茶飯事にやってくる。4つの町で縁あって交流しているなかで、それだけで終わってはもったいない。同じ名前の者同士、いろんな形で連携を図っていきたい。どうか今後ともよろしくお願いします」と述べた。
 地元美浜町の災害相互支援協定は、去る8月に日高地方1市6町で締結しているが、県を超えては今回が初めて。


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