紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

「ふれあい野球教室2016」で往年のプロ野球名選手6人が指導 〈2016年11月29日〉

2016年11月29日 08時30分00秒 | 記事

投手を指導する元阪神の上田次朗さん(右)と元西武の木村竹志さん


 公益社団法人御坊市ふれあいセンターは27日、南部高校出身で元阪神投手で活躍した上田次朗さん(69)ら県内出身の元プロ選手6人を招いた「ふれあい野球教室2016」を市立体育館で開催。御坊市はじめ管内の学童野球チームの選手約200人が参加し、往年の名プレーヤーがポジション別に守備や打撃の基本などを指導。球児らは熱心に取り組んでいた。

 昭和48年に22勝を挙げるなどプロ通算92勝で2度の球宴出場、華麗な下手投げで阪神で活躍した上田投手、同じく球宴出場経験があり通算927安打の元ロッテ外野手の得津高宏さん、箕島高校で春夏連覇を成し遂げた元西武投手の木村(旧姓・石井)竹志さん、元阪神捕手の岩田徹さん、元広島外野手の井上紘一さんの県内出身の5選手と福岡県久留米市出身で元阪神内野手の樋口一紀さんが指導した。
 開会式で、指導者を代表して上田さんが「短い時間だが、元気にしっかり基本を学んでほしい。みんなが野球が出来るのは家族や指導者のお陰。野球に限らず感謝の気持ちを持って何事も基本を習って立派な人になってほしい」とエールを送り、西本・御坊市議会議長は「プロで活躍した選手から指導を受ける機会は滅多になく、何か1つでも自分のものにしてほしい。市では今後も野球教室の継続を考えている」とあいさつした。
 ウォーミングアップの方法を学んだあと、選手らはポジション別に分かれ、和歌山を代表する下手投げ投手として活躍した上田さんと木村さんの2人が投手、岩田さんが捕手、井上さんと樋口さんが内野手、得津さんが外野手を指導。得津さんは「ボールは強く握ってはダメ。キャッチボールが上手い人は打撃も良い」、岩田さんは「キャッチボールは投げるだけの練習ではない。特に捕手は捕ることがとても大切。ミットがボールに負けると、すぐに投げられない。しっかりと捕球することを心がけてほしい」などと声を掛け、上田さんと木村さんは投手1人ひとりの投球を見守りながら適切なフォームをアドバイスしていた。
 御坊市は平成26年に市制施行60周年記念事業で世界少年野球推進財団主催のWCBF少年野球教室、昨年は公益社団法人全国野球振興協会(日本プロ野球OBクラブ)主催の第21回ダイワハウス全国少年少女野球教室を開催。来年以降も和歌山野球推進協会・夢クラブの協力で毎年開催する。


その他の主なニュース

 市民教養講座で俳人の夏井いつきさんが俳句のコツを伝授

 中学生税の作文表彰式・最優秀賞に大木優美(上南部)大井菜月(清流)高野杏華(日高附)さん

 地崩れ進み滑落の恐れがあるため日ノ御崎灯台100メートル移転へ

 黒潮カップJrバレー秋季大会で印南A(Aリーグ)内原B(Bリーグ)が優勝