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御坊市制70周年事業「ごぼう防災ゼミ」講師に野口健氏 〈2024年5月11日〉

2024年05月11日 08時30分00秒 | 記事


野口健氏


 御坊市制70周年記念特別事業「ごぼう防災ゼミ」は、7月14日午前10時から市民文化会館で開く。アルピニストの野口健氏を招いた基調講演、落語家の桂枝曾丸氏による防災落語をはじめ、合唱や体操、VR火災体験、避難所設営デモ、起震車体験など各種イベントを行い、防災についての正しい知識をゼミ形式で学んでもらう。入場無料。

 昨年は、市と市自主防災組織連絡協議会が共催して防災について楽しく学べる「ごぼう防災まつり」を開催し、約4千人が参加。今年は市制70周年記念イベントとして音楽や体育、国語、社会、総合学習といった学校の授業形式で防災についての正しい知識を学んでもらおうと「ごぼう防災ゼミ」を開催する。
 大ホールでは、正午から御坊少年少女合唱団が合唱し、みーやちゃんも参加したステキ体操GO!GO!GOBOを行い、和歌山出身の落語家で防災士の資格を持つ桂枝曾丸氏が防災落語を披露。続いてアルピニストの野口健氏が「災害を生き抜くために~テント村という選択肢」をテーマに基調講演を行う。
 野口氏は、さまざまな被災地への復興支援を行っており、能登半島地震でも現地に入って活動。平成28年の熊本地震では「テントプロジェクト」を立ち上げ、全国から寄せられたテントや寝袋、寄付金をもとに自治体やボランティアの協力を得てテント村を開設。最大時で156世帯、571人が入居し、専門家から「今後の被災地のモデルケースにすべき」との評価を受けた。テント村を1カ月以上運営した経験をもとに災害時の避難所のあり方を提言している。
 講演後、パネルディスカッションを行い、本塚智貴・明石工業高等専門学校建築学科准教授をコーディネーターに、パネリストの野口健氏、桂枝曾丸氏、御坊市長、酒本和彦・市自主防災組織連絡協議会長が「近年の災害と地域防災」をテーマに意見交換。
 午前10時からは小ホールで市消防本部と和歌山高専が共同開発した防火啓発用VR(仮想現実)アプリケーションを使ったVR消火体験をはじめ、避難所設営デモ(パーテーション設営や段ボールベット等設置)や健康チェックコーナーなど。屋外では地震体験車「ごりょう君」、日本栄養士会キッチンカー(非常食の試食あり)、特殊車両展示などを行う。

大ホールは入場整理券必要
6月10日から市役所で配布
 大ホールへの入場には入場整理券が必要。先着900人を対象に6月10日から市役所で配布する。初日の10日は午前9時から1階ロビーに特設コーナーを設けて配布、2日目以降は4階の防災対策課で配る。
 基調講演とパネルディスカッションについては未就学児は入場できないので注意を。問い合わせは同課(電話23・5528)へ。


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