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道成寺駅前「まちなみの駅」整備 9月着工、6年度供用開始 〈2023年7月30日〉

2023年07月31日 08時30分00秒 | 記事


道成寺駅前「まちなみの駅」の完成イメージ図


 県は、令和4年度から御坊市藤田町藤井、道成寺近くで「まちなみの駅」整備事業に着手。これまでにJR道成寺駅前で用地を買収し、施設設計を終え、9月から建築工事を始め、来年2月に完成予定。その後、駐車場など外構工事を行い、6年度の早い時期の供用開始をめざす。御坊市から要望を受けた県が整備し、観光客らの利便性向上、地域の魅力発信などおもてなし環境を充実させる。

 道成寺は、国内外から年間15万人以上の観光客が訪れる日高地方の観光拠点のひとつ。周辺には国史跡の愛徳山王子跡北東参詣道など多くの観光資源があり、熊野古道散策コースとしてウオーキングイベントも行われているが、駅も含めて周辺に公衆トイレなど休憩施設がないことから市が県に「まちなみの駅」整備事業を要望し、県が4年度から事業着手した。
 用地はJR道成寺駅前の県道沿い、きのくに信用金庫道成寺支店横の民有地を買収済み。施設の設計も終え、現在は建築、電気、機械各工事の入札を公告しており、8月の盆明けに請負業者が決まる。9月中に着工し、来年2月に完成予定。その後、敷地や駐車場の舗装、フェンス設置など外構工事を別途発注し、6年度のできるだけ早い時期の供用開始をめざす。総事業費は用地買収費も含めて約9000万円。
 用地の敷地面積は462平方メートル。施設の床面積は107平方メートル。木造平屋建てで、外観は道成寺の景観に配慮した寄棟屋根の和風造り。電線の引き込み柱もモニュメント風にする。施設には男女別トイレ、オスメイトを備えた多目的トイレを設け、便座はすべて温水洗浄便座。駐車スペースは広くとり、身障者用駐車スペースは多目的トイレ横の屋根の下に設ける。
 県道側には、道成寺周辺の観光案内板を設置し、地域の魅力などを発信。供用開始後、市や市観光協会が施設を活用した熊野古道ウオーキングイベントなどを計画している。
 県は、平成26年度に「まちなみの駅」整備事業を創設。道の駅のような物販施設までは必要ないが、観光客誘客のために簡易な休憩施設がほしいという地域の課題に対応できる事業として県が公衆トイレや駐車場、地域住民が主体的に情報提供できる施設等を整備している。道成寺駅前は県内で4カ所目、日高地方では県下第1号の小竹八幡神社前に次いで2カ所目。


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