日裏町長(左)から要望書を受ける岸本知事
県道田辺印南線の印南町樮川地内からみなべ町熊瀬川地内まで約3キロの改良促進を求め、同線改良促進協議会の日裏勝己印南町長や小谷芳正みなべ町長らが4日、県庁を訪れて岸本周平知事に要望書を提出し、改良整備に向けて早期の事業採択を強く要望した。
県道田辺印南線は田辺市秋津川を起点にみなべ町を通り印南町古井地内が終点の延長26・5キロ。みなべ町と印南町では生活道路となっているが、みなべ町熊瀬川から印南町樮川までの約3・5キロと古井地内の約1キロでは幅員が狭く、カーブも多いなど乗用車の対向が難しい状況で、改良整備を促進しようと平成28年に両町の関係者らで組織する協議会を設立。これまでも事業採択を求め要望活動に取り組み、事業採択はされていないが、緊急性が高い箇所については県が単独事業で取り組んでいる。
4日は会長の日裏町長、副会長の小谷町長、西本豊、脇谷宗男両町副町長、堀口晴生、原田覚両町議会議長、地元議員や区長ら13人が県庁を訪れ、地元選出の冨安民浩、坂本登、玄素彰人県議も同行した。
日裏町長が「未整備区間が整備されれば利便性が一段と向上し、通行車両の安全が図られる。さらに近い将来起こるとされる巨大地震や近年多発している大規模自然災害時には沿岸部の国道42号や川筋ネットワーク道路の代替えルートとして多大な効果を生み出すと強く期待を寄せている。地域において改良整備は長年の悲願である」と記した要望書を岸本知事に手渡し早期の事業採択を強く求めた。
地元区長や県議らも令和2年7月の豪雨で法面崩落3件が発生し道路が寸断、樮川地区では一時孤立状態となったことなど現状や地域住民の重要道路であるとし「安全な道路にして頂きたい」と訴えた。岸本知事は事業採択は難しいとしながらも「県単独で取り組んでいる個別工事をスピィーディーにやってきたい。皆さんの思いは受け止めた。一度現場を走りに行きます」と理解を求めた。
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