全国から人気の野口オートキャンプ場
御坊市は、今年度新規事業で野口オートキャンプ場フリーサイトの空きスペースにRVパーク(車中泊スポット)の電源サイト4区画を新設し、デジタルサイネージ(電子看板)も据え付け、施設の充実を図る。RVパークは全国各地に点在しているが、キャンプ場内に整備されるのは珍しく、全面芝でトイレや温水シャワー、炊事場などが整った全国でも高規格のRVパークとして人気を集めそう。
RVパークは、日本RV協会が認定する「誰もが安全かつ快適な車中泊を楽しめる場所」。年々利用者が増え、キャンピングカーユーザーの約6割が利用している。(1)ゆったりとした駐車スペース(2)24時間利用できるトイレ(3)100ボルト電源が使用可能(4)入浴施設が近隣にある(5)ごみ処理が可能(6)入退場制限が緩やか(7)看板の設置(ロゴは日本RV協会が提供)(8)複数日の宿泊滞在が可能の8つの条件を満たせば開設できる。
野口オートキャンプ場は電源サイトを整備して看板を設置すれば、すべての条件をクリアできるため、今年度当初予算に事業費950万円を計上。国の地方創生関連・デジタル田園都市国家構想交付金事業を活用するため、事業費のうち市の負担は約95万円。
出入り口に近いフリーサイトの空きスペースに4区画の電源サイトを整備。1区画の大きさは5メートル✕10メートル程度でキャンピングカー1台を駐車し、テントも張れるスペースを確保。年内に工事を始め、来年4月供用開始を予定。料金は通常のキャンプ料金より安く設定する。全面芝で炊事場や温水シャワー、トイレなどが整った高規格のRVパークとして全国にPRする。
あわせてタッチパネル式のデジタルサイネージも設置。利用者に地域を周遊してもらい、お金を使ってもらおうと、地域の観光スポットや飲食店等の各種情報を発信するほか、災害時のハザードマップなどの情報も提供する。
野口オートキャンプ場は全国で知名度が上がり、令和4年度利用者は1万5771人で、過去最高だった元年度1万60人を大きく上回った。利用者増加に伴い、トイレが手狭になり、電源サイトやドッグランの増設要望も多いため、第5次総合計画前期事業計画に拡張事業を盛り込んでいる。
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