都市計画道路見直し案、赤色区間が廃止候補路線
御坊市は、令和元年度から3カ年計画で進めている都市計画道路の見直し案をまとめ、今月1日から15日まで意見を公募したが、特になかった。9路線のうち未完成区間のある5路線を対象に社会情勢の変化、公共事業投資の観点から必要性や実現性を検証し、駅前吉原線の一部650メートルを廃止候補路線、他の4路線は存続候補路線とした。今後、県と協議を行い、1月中に最終の見直し案をつくり、2月以降に市と県の都市計画審議会に諮り、順調に進めば3月末に決定する。
平成15年度策定の都市計画マスタープランが令和5年度におおねむ20年間の計画期間を終え、今後、新たなプランづくりに向け、元年度から都市計画道路の見直しに着手。9路線のうち完成済みの駅前新川橋線(JR御坊駅前~花ご坊前、870メートル)下財部出島線(ロマンシティ御坊店前~野口新橋、2・1キロ)斉前天田橋線(国道42号、3・1キロ)4車線化完成の湯浅御坊道路(13キロ)を除く5路線が対象。
5路線は吉原道之瀬線(1・9キロ)斉前紀伊御坊天田橋線(2・8キロ)駅前吉原線(5・1キロ)道成寺天田橋線(4・2キロ)大浜通線(960メートル)。路線ごとに現状把握や課題を整理し、交通量調査も行い、将来交通量を推定した上で必要性や有効性、効率性、時代適合性などを検証した。
一部廃止候補となった駅前吉原線は、JR御坊駅前から18メートル道路を南下し、薗地区津波避難タワーから商店街方向に向かう区間は整備済みだが、そこから茶免橋付近の商店街を横切り、国道42号に抜けて美浜町吉原地内に通じる区間は未着手。検証の結果、商店街までの未整備区間は存続させるが、そこから美浜町に通じる650メートル区間は廃止候補とした。廃止理由について担当課は「茶免橋から新町地区津波避難タワーに向かう市道、小竹八幡神社から国道に通じる県道がそれぞれ拡幅され、代替え道路になるため」とした。
吉原道之瀬線は市立体育館から商店街交差点まで整備済みだが、同交差点から日高高校前を通り、18メートル道路に抜ける区間は未着手▽道成寺天田橋線はひまわり団地前から堤防道路と18メートル道路交差点までの区間は事業中だが、野口新橋から藤井地内を通り、道成寺山門前までの区間は未着手。この2路線は存続候補路線としたが、将来、法線変更を検討する可能性がある。
斉前紀伊御坊天田橋線は斉橋交差点付近から北出病院西交差点まで整備済みだが、そこから商店街を南下し、堤防道路に向かう区間は未着手▽大浜通線は商店街交差点から島会館前交差点までおおむね整備している。この2路線も存続候補路線で、特に要検討項目は記されていない。
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