紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

Sカレ2021 南山大生SDGs旅行商品で3位 アカモク美容液でキレイ旅 〈2021年12月25日〉

2021年12月25日 08時30分00秒 | 記事

 紀州日高漁業協同組合らが開発したアカモク美容液「アキュラ」が注目を集める。商品化を目指す大学ゼミ対抗のインターカレッジ「Sカレ2021」の冬カンで南山大学=名古屋市=の川北ゼミ生の「SDGsに貢献する旅行商品」が3位入賞。「自分も地球もキレイ旅」をコンセプトにアカモク美容液などを取り入れた旅行プランを企画し、海藻資源の活用や漁業者の所得向上が持続可能な開発目標(SDGs)とマッチするとの独自プランが好評価を得た。

 ゼミ生は日本旅行が掲げるテーマで出場。美容・健康にまつわる体験ができるウェルネスツーリズムの市場規模が拡大していることから、今後の旅のトレンド「美容旅」に着目し、実際に由良町を訪れて白崎クルーズを体験し町内を散策、漁協関係者からアカモクや美容液について話を聞き、地元の人たちとの由良町めぐりを企画した。
 ターゲットは美容に関心のある20歳代女性で、美容に良いとされるスーパーフード・アカモクを使った料理、地元の人から学ぶ魚さばき体験、漁船クルーズなど非日常が味わえる旅に、天然成分を使ったアカモク美容液、地元の人との交流や体験を通してきれいな海を守っていくと、SDGsにも貢献できるプランを提案。由良町のほか、白浜町のホテルでのくつろぎ時間も盛り込んだ。日本旅行が何らかの形で学生たちのプランを発信していくという。
 3カ月かけてプランを作り上げたメンバーの一人、嶋田怜未さん(3年)は「由良町を訪れ、地元の人と交流できたのは楽しかったです。美容液も実際に使ってみて保湿力がすごく、肌がしっとり。優勝を逃したのは悔しいのですが、私達の旅行プランが世の中に発信して頂けるのはうれしいです」。
 旅行プラン企画に協力した紀州日高漁協副組合長・山口太志さんも「学生さんたちの旅行プランによって和歌山県に多くの観光客がくること、アカモク美容液が売れていけばうれしい。自然にあるアカモクの活用が地球、環境にやさしいということで注目してもらえたので、環境を大切にする気持ちが広がっていけば」と期待を寄せた。


 その他の主なニュース

 山火事予防ポスター用原画 西山友梨さん(河南中)林野庁長官賞受賞

 新規高卒県内就職内定率78.8%

御坊市 地域福祉計画案をおおむね承認

 小中学校2学期終業式挙行