3選出馬を表明する松本秀司町長
任期満了(5月10日)に伴い、来年4月19日告示、24日投開票の日高町長選挙に現職の松本秀司町長(65)=当選2回・志賀=が出馬を表明した。14日の町議会12月定例会で井垣弥議員の一般質問に答えた。松本町長は、安心、安全な町を目指す中、まだまだ防災、地方創生、県道や町道の改良など多くの課題が残り、コロナ禍がいつ終息するかわからない状況下で、一層のスピード感を持った施策を進め、信念と情熱を持って、一つずつ着実に町づくりを進めたいと決意を表した。
井垣議員は、第1学童保育所(内原小北側)への国道からの進入路拡幅改良など町道や県道改良、防災減災対策の比井漁港集落道や砂防堰堤の造成、志賀小学校増築や大規模改修、待機児童解消へ町保健福祉センター内に第3学童保育所開設、新型コロナウイルス感染症対策などを評価した上で「任期満了まで5カ月を切り、3期目の町政を担う覚悟はあるか」と質問。
松本町長は「コロナ禍もあり、自粛を余儀なくされ、公約の実現には道半ば。イベントなども中止になり、多くの町民とふれ合う機会もなく残念でありましたが、2期目就任から3年7カ月、これまで職員とともに誠実に精一杯、町民のため町政に取り組んできた」と振り返った。
残り任期を新型コロナウイルス感染症に対応しながら、目の前にある仕事を全力で取り組むとしながら、県商工政治連盟日高町支部、町建設業組合、町旅館民宿組合、比井崎漁業協同組合、紀州農業協同組合、谷口区の5団体、1地区から次期町長選への推薦、出馬要請を受けている現状も踏まえ「次期町長選に立候補し、私の考えを町民に信を問う覚悟を固めた」と出馬表明。
井垣議員は宅地新築が増える中で進入路や通学路等の道路整備を質問し、松本町長は「命の道、暮らしの道の改良は最重要課題。津波対策はもちろん、土砂災害から生命、財産を守る砂防堰堤の設置、河川、ため池改修など町民が安心、安全に暮らせるよう、インフラ整備により一層力を注ぎたい」と意欲。新型コロナウイルス感染症対策の問いに「来年2月5日から保健福祉総合センターで65歳以上の高齢者から順に3回目のワクチン集団接種を行うよう、現在職員とともに準備を進めおり、万全を期していく」と答えた。
前々回は現職の死去に伴い町を二分する選挙戦を制して松本町長が初当選、前回は無投票で再選された。現時点で現職のほかは、新人擁立も含めた具体的な動きはなく、低調ムードが漂っている。12月1日現在で選挙人名簿登録者数は6457人(男3039・女3418)。
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