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ひだか病院 コロナとインフル(A・B型)同時検査 〈2021年12月5日〉

2021年12月06日 08時30分00秒 | 記事


導入した最新の遺伝子解析装置
(写真左下、右から西川副院長、稲葉科長)


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する「ひだか病院」(尾崎文教院長)が、日高地方では初めてとなる新型コロナウイルス、インフルエンザA・B型を同時に自動検査できる最新の遺伝子解析装置(PCR検査)を2台導入した。高感度の精度があり、検査時間は20分程度と短く、患者の負担も少ない優れもの。冬場を迎え、コロナ再拡大、インフルエンザ流行が心配される中、西川泉・副院長兼第一内科部長は「感染症対策も徹底しているので安心して来院、受診下さい」と話している。

 導入した最新の遺伝子解析装置は「コバス・リアット」。縦19センチ、横11センチ、奥行き24センチと小さいが、性能は従来の装置より格段に優れている。従来のPCR検査はコロナとインフルエンザを別々に行い、コロナの場合は結果が出るまで2~3時間要していたが、最新装置はコロナとインフルエンザを同時に自動判定でき、結果が出るまでの時間も20分程度と大幅に短縮できる。陽性反応が出た場合の信頼性はほぼ100%と精度も高い。
 コロナとインフルエンザを別々に検査する際は、患者の鼻に綿棒を2回入れないといけないが、この装置なら1回で済むため、患者への負担が少ないのもメリットのひとつ。10月14日から導入し、これまで500件を検査しており、コロナ、インフルエンザとも陽性者はいなかった。装置1台の定価は290万円と医療機器にしては格安で、国と県の補助金を活用して2台を購入した。県内では県立医大等が導入しているが、日高地方では初めて。
 今後、補助金対象が拡充されるなど財政優遇措置があれば台数を増やすことも検討する。検査できるのは1台につき1人のため、コロナ感染が再拡大したり、インフルエンザが流行して検査対象が多くなれば、従来から使用している検査装置(1回で90人分検査できるが、結果が出るまで3時間要する)と併用する。
 西川副院長、稲葉芙佐・臨床検査科長、西浩司・用度課長は「当院では外来、入院を含めて院内にウイルスを持ち込まないよう感染対策を徹底しています。今回、精度の高い最新の検査装置を導入したことで検査体制もより充実したので地域住民の方々には安心して来院、受診していただきたい」と話している。


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