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日高川町議選 告示まで5カ月切るも低調? 現職11人は前向き、前回無投票 〈2021年12月3日〉

2021年12月03日 08時30分00秒 | 記事


来年4月に任期満了を迎える日高川町議会議場


 日高川町議会議員選挙(定数12)は来年4月30日に任期満了を迎える。町選挙管理委員会は6日に日程を協議し、4月中~下旬にも執行される。議員12人全員が60歳以上で、年齢などを理由に動向が流動的な現職もいるが、現時点で11人は出馬に前向き。4年前の前回は告示3日前に定数ちょうどになって無投票で決着。今回も5カ月を切ったが、目立った争点もなく新人の噂も聞かれず極めて低調。前回同様に議員空白区を中心に、現職引退の場合には新人擁立も考えられ、年明けからの動きが注目される。

 同町議選は、平成23年の6月定例議会で定数を4人削減して「12」にする議員定数条例の制定案を議員発議で提案。8年前の前々回は定数12で施行されたが、定数を1人超過しただけだった。前回も告示直前まで定数割れの状態が続き、3日前に元職の1人が立候補表明したが、無投票当選の結果に終わるなど、周辺市町に比べて極めて低調な選挙が続く。町長選は新町誕生後から3期連続で激しい選挙戦となったが、その後は連続無投票。議会もオール与党的な態勢で以前のような執行部に対立する議員出馬の動きなどもない。町議選は定数4の大幅な削減にも関わらず、この8年の2回で超過は1人だけという動向からも選挙への町民の関心が薄らいでいる。
 議員は現職12人のうち、70歳代が3人、60歳代が9人で全員が60歳以上で、50歳代以下が1人もいないのは管内でも日高川町だけ。このうち1人は高齢を理由に次回の出馬は流動的と話しているが、他の11人は出馬に前向き。現職議員が引退する場合には空白となった地域から、新人擁立に向けた動きも考えられそうだ。平成15年以降は議員不在が続き、前回は告示直前まで積極的に新人擁立に動いた江川区、8年前に現職2人が引退した中津では最大票田の高津尾区、美山の寒川区でも議員が不在で、これら議員空白地域の動きも注目される。


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