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由良町長選 お願いきょう(25日)限り 馬場博文、山名実両候補デッドヒート 〈2020年4月25日〉

2020年04月25日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(5月18日)に伴う由良町長選挙の選挙運動も、きょう25日限りとなった。ファイナンシャルプランナーの根来英樹氏(50)=名古屋市=、元町議で会社役員の馬場博文氏(56)=衣奈=、元町議で自営業の山名実氏(63)=吹井=の新人3人が立候補し、うち地元2候補が激しいデッドヒートを展開。新型コロナで運動しづらい中、知名度で勝る馬場氏が逃げ切るか、猛追の山名氏が逆転か、候補者不在の由良地区の票が勝敗を左右するとみられ、両陣営とも最後の支持拡大に全力をあげる。

 現職・畑中雅央氏(75)=衣奈=がの今期限りで勇退表明し新人3人が立候補。畑中氏が新人同士の一騎打ちを制し初当選した平成20年以来12年ぶりの選挙戦で、65年ぶりの三つどもえに。
 人口減少対策という大きな課題を抱える中、3候補とも選挙公約(マニュフェスト)は似ていて大きな争点はなく、地縁・血縁、実績に加え、人物評価が票に影響しそう。
 根来候補は、出産祝い金の給付▽奨学金返済支援制度の創設▽敬老祝い金の給付を公約に、各世代の調和の中で暮らしやすい町づくりを訴える。自然豊かな由良に惹かれ、人口減少に歯止めをかけたいと縁のない町の首長選に挑むが、血縁・地縁がないため苦戦を強いられている。
 馬場候補は「ふるさとを豊かに 未来に希望を!」をスローガンに、産業の育成▽防災・防犯対策の強化▽福祉の充実▽人口の減少対策▽教育の充実を公約に、思いやりにあふれた町づくりを訴える。前町議長、農協職員、コンビニ経営で知名度があり、告示後も農業者を中心に支持が広がっているとみられる。
 山名候補は「若人が集う」「子育て世代にやさしい」「高齢者にやさしい」の実りある3つの町づくりをスローガンに、若者定住・移住対策▽防災対策▽高齢者支援▽教育・観光・産業振興を公約に掲げる。町議長を経験、商工会や観光協会の会長を務めた実績に加え人物評も良く、告示後、応援ムードが高まっている。
 選挙運動もいよいよ最終段階へ。衣奈地区(892票)は、馬場候補が地元の衣奈区を中心に支持を固めつつあり、やや優勢とみられる。白崎地区(1467票)は、山名候補が地元・吹井などで支持を広げており、相手候補の切り崩しを受けながらもやや優勢か。
 候補者不在の由良地区(2630票)は有権者の半数を占める大票田。山名候補は出身地の網代区などで支持を広げる一方、農業者が多い地域は馬場候補が有利とみられ、浮動票をどれだけ取り込めるかにかかっている。
 各候補とも街頭演説で公約を訴えるなどローラー作戦を展開しているが、新型コロナの影響で人を集められず、選挙ムードの盛り上がりも今ひとつ。3候補とも「最後のお願い」に全力を尽くす。投票は26日で即日開票される。有権者数は20日現在で4989人(男2419・女2570)。


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