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由良町長選へ新人・根来英樹氏が出馬表明 〈2020年4月9日〉

2020年04月09日 08時30分00秒 | 記事

由良町への思いを語る根来英樹氏


 任期満了(5月18日)に伴い今月21日告示、26日投票(即日開票)の由良町長選挙に新人でファイナンシャルプランナー、根来英樹氏(50)=名古屋市=が7日、御坊市役所記者クラブで出馬を表明した。由良町と縁はないものの、人口減少が著しい現状に「由良を変えなければ」との思いから出馬に至ったとし、人口を増やすことに全力で取り組みたいとした。町長選には山名実(63)=吹井=、馬場博文(56)=衣奈=の元同町町議両氏が出馬表明しており、12年ぶりの選挙戦が確実となっている。

 新宮市出身の根来氏は出馬の理由について「私が立候補しなければ由良町が変わらないと直感したから」と述べ、昨年12月に観光で同町を訪れた際、豊かな自然に触れ良い町と感じたこと、人口減が大きいことに危機感を持ったと説明。
 昨年12月町議会で現職・畑中雅央町長(75)=3期目=が勇退を表明後、町議1人の出馬が噂されたことに「このまま新しい町長が無投票で決まれば、町民の意向が反映しづらい町政になると感じた。結果的に3人が表明という形になっているが、先に表明した2人の発言からは現状維持以上のものが感じられなかった」と述べた。
 当選したあかつきには「由良町の人口を増やすことに全力を尽くします」と強調、人口が増えることで暮らしやすさ、町の安心・安全、伝統文化を守ることにつながるとした。
 政治信条は住民の意向を重視することで、公約は、出産祝い金の給付▽奨学金返済支援制度の創設▽敬老祝い金の給付-を掲げ、重点政策として、子育て支援▽教育の充実▽高齢者福祉の充実▽防災対策▽産業振興の5つを挙げた。
 根来氏は出馬を決意後、住民アンケートに目を通し人口減少への意見が多かったこと、町民憲章にもふれ「由良町の豊かな自然の中で、伝統あるものと新しいもの、若い世代と年配の世代が調和する中で暮らしやすい活気ある町づくりをしていくことは、町民の希望でもあると思います。由良町の守るべきものは守り、変えるべきところは変えていきたいと考えています」と意欲を見せた。
 根来氏は選挙事務所を設置せず、街頭演説を中心に支援を訴えるという。


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