巨大なアーチ状のドーム骨組みが出現したかわべテニスコート全天候型施設
日高川町が今秋の完成を目指して進めている、かわべテニス公園コート6面のドーム化工事が着々と進んでいる。公園北側にある「神和住ガーデン」の6コートに長さ約110メートル、幅約41メートル、高さ約16メートルの上屋を建設し、屋根の一部にテント膜を使用して太陽光で明るさを確保した全天候型施設になる。昨年10月の着工後、6コートを取り囲む枠組みができ、上部でアーチ状の構造骨組を設置する工事が始まり、徐々に施設の全景が姿を現してきた。
かわべテニス公園のコートをドーム付きに整備する計画は、町村合併の際、旧3町村区域住民の意見を町施策に反映するため設置した地域審議会の川辺地区会議が答申。平成21年度予算にボーリング調査委託料を計上後は進展がなかったが、町が防災センター本体完成後の平成30年に着手する考えを示して計画が進展。同年度の当初予算に設計費、令和元年度に本体建設費を計上して昨年10月に着工。今年度当初予算にも同建設費2億4700万円を計上するなど約7億円を投じ、新町誕生から15年目の節目の年に県下でも類を見ない規模の施設が誕生する。
完成後は、合宿誘致などで利用率の向上が見込まれるほか、南海トラフ巨大地震発生時などには、救援物資等の集積や搬送施設として活用し、防災機能の強化も図られる。
計画では「神和住ガーデン」の6コートを全体約4500平方メートルを覆うように高さ15・73メートル(最高点)のRC構造外壁を建設し、屋根部に立体トラス構造を用いた上屋を設ける。屋根(金属板)の最上部にはテント膜を使用し、晴天時には必要最低限の明るさを確保できる仕組み。現地では大型のクレーン車が稼働し、施設西側から屋根部分になるアーチ状の構造骨組(トラス)が設置する作業が続いており、今後は屋根の金属板やテント膜の設置が進められ、秋に完成を目指す。施行は(株)古部組=同町山野・仲修美代表=、設計は(株)岡本設計=和歌山市、坂本暁史代表=。
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