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日高観光物産センター 印南SA利用者減で売上落ち込む 新型コロナウイルス感染で自粛影響 〈2020年4月2日〉

2020年04月02日 08時30分00秒 | 記事


 新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大している中、日高地方でもイベントやスポーツ大会の中止や延期など各方面で影響が出ているが、これまで業績を順調に伸ばしてきた印南町西ノ地、阪和自動車道印南サービスエリアで運営する日高観光物産センター(株)でもレジャー自粛もあり印南SA利用者の減少で売上が落ち込んでおり、今年度の総売上高は前年度を下回るのは確実となっている。

 同センターは平成18年4月に上り線をオープン、下り線は4年後の22年4月にオープン。平成27年に上り線施設をリニューアルしたことや高速道路の延伸などもあり順調に業績を伸ばしてきた。昨年度の上り線、下り線両施設の総売上額は3億1710万8005円、総入場者数は41万2159人で、ともに過去最高実績だった。
 今年度も4月、5月は上・下線とも前年度同期を上回るなど滑り出しは好調だった。台風や長雨の影響などで前年度を下回った月があったものの年明け1月も上・下線とも前年度並みと1月までは上り線がほぼ前年度並み、下り線は前年度を上回っていた。新型コロナウイルス感染が国内でも大きく報道されるようになった2月は上り線が前年度比86・8%、下り線は82・44%と大きく落ち込んだ。3月の実績はまだ出ていないが2月以上に落ち込むのは確実と見られる。2月までの実績は上り線が前年度を250万円余下回っており、下り線は約240万円上回っているが、3月の落ち込みは避けられそうになく下り線も前年度を下回る可能性もあり、全体の総売上高が前年度を下回るのは確実な状況だ。
 今年度の最低目標額である上り線1億9000万円、下り線9000万円は2月までに達成している。「何とか上り線で2億円、下り線で1億円に達したいと願っている」と話す同センターの寺前強巳支配人だが、来年度の運営を心配。「ゴールデンウィークや夏休みまで影響が長引けば厳しい」と終息のめどが立たない現状に表情を曇らせている。


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