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由良町長選告示 根来英樹氏、馬場博文氏、山名実氏が立候補 新人3氏で12年ぶり選挙戦突入 〈2020年4月22日〉

2020年04月22日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(5月18日)に伴う由良町長選挙は21日に告示され、予想通り、ファイナンシャルプランナーの根来英樹氏(50)=名古屋市=、元町議で会社役員の馬場博文氏(56)=衣奈=、元町議で自営業の山名実氏(63)=吹井=の新人3人が立候補した。現職・畑中雅央氏(75)=当選3回=の勇退表明を受け3人が名乗り、12年ぶりの選挙選に突入した。各陣営とも立候補届け出を済ませた後、新型コロナ感染拡大を考慮し規模縮小の出陣式で第一声を放ち街宣へ繰り出した。20日現在の有権者数は4989人(男2419・女2570)。


人口減少にストップを

根来英樹候補

 中央公民館近くで第一声をあげ、一人きりの選挙戦をスタートさせた。
 根来氏は、新型コロナ感染拡大で大変な状況にありながらも、今回は町にとって大切な選挙と位置付け、地縁・血縁がないため「Twitter、You Tubeで公約や政策を公開しています。ぜひ御覧頂ければ。町の未来を左右する大切な選挙の重要な判断をしてほしい」と訴えた。
 また、戦乱・飢餓・感染症の3つが多くの命を奪ってきたと人類の歴史にふれ、由良町が克服しなければならないのは人口減少のリスクで、20年前の出生数が72人で今は23人と3分の1になっている現状に「由良町から子どもの姿が消えた時、この町を活性化することは不可能だと思います。町の祭や行事から子どもの姿が消えることは想像したくありません」と主張。
 人口を増やしたいとの思いで立候補を決意したことから「人口減少のリスクと申してきましたが、これは世代が先細りしてくるリスク。この町長選を、由良町にとって良くない流れを変える転換点としたいと思います。共感頂ければ、ぜひ応援して下さい」と支持を訴えた。


町政のかじ取り任せて

馬場博文候補

 後援会スタッフや支持者ら約60人が集まった。
 山中孝次後援会長兼選対本部長は「馬場の名前と5つの公約がかなり浸透してきている。支援の輪を広げていただけるようお願いします」と呼びかけた。馬場候補は「生まれ育ったこのまちが大好き。『由良のまちをもっと豊かに、心をもっと豊かに、子どもたちの未来に希望を』をスローガンに立候補した」と第一声を放った。産業の育成、防災・防犯対策の強化、福祉の充実、人口減少対策、教育の充実-の5つが公約。「これらすべての課題とスローガンを、私が今まで歩んできたJA職員での経験とボランティアでのPTA活動、町議会13年の実績、ありとあらゆる知恵と知識を生かし、町民の皆さんの声を真摯に受け止め必ずかなえてみせる」と力強く約束。「由良のまちのかじ取りは私しかいないと確信している。コロナで自粛ムードでありますが、もっともっと支援の輪を広げていただき町政のかじ取りを託していただけるようお願いします」と訴えた。
 川口拓洋後援会青年部長の音頭で頑張ろうコールで拳を空に突き上げ、気勢を上げた。


町民との対話重視

山名実候補

 出陣式には日高郡の商工会長、由良町議ら支援者120人が集まり、山本卓郎後援会長が「5日間、熱い思い、気持ちを伝えていきたい。山名候補は皆様の目線に立てる男。厚いご支援、ご協力をお願いしたい」とあいさつ。来賓の玉置一郎町議が実直な人柄や希望ある町づくりを掲げ戦うことなど紹介した。
 山名候補が「皆さんが住んで良かった、ずっと住み続けたい、と思える町づくりに全身全霊を捧げる。対話が一番重要で、意見を聞き、皆様とともに町政を作っていきたい。しがらみのない清い町政のため、私に力をください」と訴え、新型コロナウイルス感染症に対して「皆様に何らかの支援をしなければ」との思いも加え、頑張ろうコールで気勢を上げた。
 この日から後援会のホームページやライン、フェイスブックを設けてPRチラシにQRコードを掲載、ユーチューブにも「若人が集う、子育て世代にやさしい、高齢者にやさしい、実りある3つの町づくり」へ向けた候補者マニュフェスト動画を投稿。期間中は集会をしない方針で、初日は街宣車に乗り、町内を一周、街頭演説もして回った。


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