Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日もデカールです

2022-03-21 20:04:19 | Ferrari 488 Pista Piloti

本日の山陰は朝のうちは雨がパラパラ落ちていましたがそのうちに止んでしまいまして、午後からはこんなに良い天気になりました。
こんなに青い空が見えたのは久しぶりのような気がしますね。

でも朝のうちは雨だったので今日は畑はお休みにしました。
まあ三連休の最後の休日なんでね・・・私は明日からお休みですが・・・少しゆっくりしてもバチは当たらないでしょう(笑)

さて午後からも本業ですよ。
今日はデカールも後2枚作ります。
一つはこのダークグレーのデカールです・・・
一見したところ何も無い長四角のグレーですよね〜。
でもこれが良い仕事をしてくれるんですよ。

このデカールですがよく見ますと中央に何やら少し凹凸が見えますよね・・・
下の写真は凹凸が見えるように拡大しています

このデカール・・・何かわかる人は天才ですよ(笑)

実は最近の外車の中にはフロントウインドウの下側の方に車体ナンバーが見えるようにウインドウの内側の黒い塗装の部分に窓を設けているものが多々あるのですがご覧になったことがありますか?
フェラーリも例外ではなく・・・なんですよね。
下の写真の中央下側に一部その窓が見えていますね。

この窓の車体番号を作るためにデカールを作ったのがこのグレーのものなのです。
作り方は車体番号を白で印刷するようにデータを作りましてその上にウインドウの裏から貼りますのでデータを反転させて白文字で印刷をします。
その上からグレーを印刷しますとこのようなデカールが完成致します。

続いてフロントウインドウの準備ですねウインドウの周囲の黒い印刷を部分的に剥がさなければなりません。
まさか表側から貼るわけにもゆきませんからね。
ところが・・・どんなシンナーで拭いても剥げないのですよね〜。

仕方がないので細目の中でも一番荒いコンパウンドを使いまして周囲まで削りました。
当然ですが目論み通りに長四角に剥げるわけもなく・・・だら〜っとした楕円形です。
でも綺麗に剥げてくれるだけで嬉しいですね。

次は剥がした窓の補修ですね。
長四角にしたいので・・・マスキングテープを1.5mm X8mmにカットして貼り付けています。

そしてラッカーで周囲を補修します。
塩ビのウインドウの補修にはラッカーが相性が良いようなのでこれを使っています。
下の写真では表側から見ていますのでラッカーで補修された部分はブラック、四角い窓の部分はマスキングテープが見えていますね。

そしてマスキングを剥がしますと・・・
透明な窓が完成します。
この辺りの補修とか印刷の剥がし方とかはミニカーの修理の時のやり方を参考にしています。
そうなんです・・・修理も製作の役に立つのです。

そして裏からデカールを貼りますと
・・・実車と同じ様にウインドウの小さな窓から車体番号が除いているのがわかりますね。

さて他のデカールには印刷の保護のためにマイクロスケールのリキッドデカールフィルムを塗っておきましょう。
下のデカールはリアウインドウにつくフェラーリジャパンのステッカーです。
このデカールの左側にはフェラーリのマークが付くのですが、小さすぎて印刷しても何のマークなのかよくわからないのです。
なのでこの部分は1/43のフェラーリマークを貼っておきます。
その上からリキッドデカールフィルムを塗って固定します。
予備を含めて4個作りましたが1個はフェラーリの黒文字が印刷されていないので使えそうなものにだけフェラーリのエンブレムのデカールを貼っておきました。

続いてアルミのミラーテープにフェラーリのエンブレムのデカールと塗料の表示マークを貼っています

と言うのも・・・車体にはいろいろなタイプのステッカーが貼られています

例えば上のフェラーリジャパンのものはシルバーのベースに黒文字とフェラーリのエンブレムですが、下の物はアルミテープに印刷された様な印象のものです。
各ステッカーで質感が違うのですね・・・
なのでその質感を考えてデカールを作っているのです。

時間がかかるはずですよね〜。

上に説明がわかりにくかったかも

例えば上のミラーテープに貼ったものですが・・・実車ではこの様な感じのステッカーなのです。
これはフロントのボンネットの中に貼られていて塗料のメーカーやカラーコードが記されています。

下のステッカーはボンネットの中に貼られていまして・・・通常のステッカーではなくアルミ板で作られているらしく四隅がビス止めされています。

なのでこのタイプは0.2mmのアルミ板に黒で印刷したデカールを貼って再現いたします。

デカールを作ると言ってもどんな再現方法を使うのか考えながら・・・大きさや色も考えながら作りますので思ったよりも時間がかかるのですよ。

まあデカールなので貼れば皆同じ質感でしかありませんからね・・・質感を少しづつ変えてゆくことも私の仕事なのです。

明日はゴールデンアローに戻りますよ。


デカールのデータを作って修正します

2022-03-20 21:32:36 | Ferrari 488 Pista Piloti

本日の山陰は朝のうちは曇り時々雨・・・たまに晴れの天気でした。
隣の畑のおおじさんの葬儀が本日執り行われました。
家族葬なので基本他人は参加できませんが・・・ご自宅から出棺の時はご近所さんがたくさん集まっていらっしゃいました。
もちろん私も朝一番で出棺の時間を確認に行きまして、時間通りにお見送りのために出かけましたよ。
喪主の奥様のご挨拶がありまして・・・涙が止まりませんでした。
有り難うございました、大変お世話になりました・・・I垣さん。
私も父と祖母を送りましたが・・・気持ちがよくわかりますからね〜。

 

さて昨日のことでしたがメイクアップさんから荷物が届きました。
本来なら「新しい商品が届きました」と言うことなのですが、今回は古いモデルばかりでしたよ。
わたしが自分のショップのためにオーダーしたのがウルフの1号車のモデルでしてお客様から注文があったので一緒にオーダーしてみました。
今までちょっと在庫切れになっていたのです。

やっぱりこの車は最高ですね〜
今は訳あってF車に乗っていますが・・・ランボルギーニカウンタックLP500Sは私にとって史上最強の車ですね。
やっぱりこの車は別格なんですよ。

お昼はちょっとバタバタしましたが・・・何とか乗り越えて・・・(笑)

午後からは本業開始です。
今日も488です
昨日も実車写真からデータをおこしましてデカールを作ろうと思っていましたが・・・
写真なので部分的に歪んでいるのです
その歪みをフォトショップで修正して今日はそれをベースにイラストレーターで書き直します

で・・・・
夕方までかかって作ったデータで印刷したのが下のデカールです

13種類かな〜
まあいくら細かなデータを作ってもプリンターの印刷限界がありますからね・・・
綺麗にならない事もあります。
やってダメなものは仕方がないでしょう。

実際にデータを作る為には実車の写真から大きを推測して形状の違いによる大きさの修正をしますのでどんどん時間がかかってしまうのがよくわかりますね。

まだ数枚デカールが残っていますので明日も488を進めます
ここで他のに移ってしまいますと忘れてしまうんですよね(滝汗!)

 

 

 


デカールのデータ作っています

2022-03-19 22:15:33 | Ferrari 488 Pista Piloti

本日の山陰も雨でした。
一昨日くらいから冷たい雨が降っています。
明日も雨らしいので・・・冬に逆戻りした感じですね。
まだ雪じゃないだけマシと言うものですね。

と言うことで今日は朝から通常業務ですね。
まずはシートベルトのパッキングを行なっています。
グリーンのシートベルトはタカタ製のシートベルト用に作ったものでしてほんの一部のF-1にしか使われていませんが無くてはならないものです。
少量ですがパッキングしています。
グリーンのシートベルトの車のキットを持っていらっしゃる方は今のうちかもしれません。
次回の生産予定は・・・無いかもしれません。

やっと商品になりました・・・
これだけパッキングするだけでも1時間以上かかりますからね。
やっと終わりました・・・50個くらいはあるかな〜。

そして今日の本業です。
今日は488を進めておりますが・・・最近の車は「注意書き」が多いのですよね〜。
まあきちんと書いておかないと後で訴訟を起こされると困りますからね、転ばぬ先の杖なんでしょうね。
PCでデータを作るためにフォトショップやイラストレーターを駆使しています。
数も多いけど時間もかかります。
貼られている場所や形状の違いもありますから大きさを測って微調節するのにかなり時間がかかりますね。
後は注意書きですから黄色と黒の印刷が大変多いことも特徴かな〜。
文字だけではなくベースの色を乗せたりするのにも時間がかかってきます・・・。
今日はついに印刷まで至りませんでした。

明日も続けて488を進めておきましょう。


内装の制作です

2022-03-18 21:29:17 | 日産スカイライン1800GL   

本日の山陰は朝方から雨が降ってきました。
強く降ってはいないので得意の(!?)ガレージが水没するような危険性はありませんが、気温も低いし外で作業をするような訳にもゆかないので今日は大人しく中で仕事です。
それにしても寒いです・・・ダウンのジャンパーが復活しました(笑)

さて今日はスカイラインですね
やり直したボディの方はボディカラーのホワイトを塗りました。

続いてシャーシの方も塗装に入ります。
まずはセンターコンソールの部分だけセミグロスブラックに塗ります。
この部分はプラスチック製かビニールレザーで覆われていますので艶感はフロアカーペットとは違った感じになります。
センターコンソールの一番前側は木目のデカールが貼られているのですがここは2000GT-Xも1800GLも同じ配置なのでマスキングテープを貼って保護しておきましょう。
ただしデカールの上にマスキングテープを貼って上から塗装をしますのでシンナー分はマスキングテープを通り越してデカールを侵してしまうかもしれません、もしもダメになったらやり直しますので大丈夫です。

続いて金属のネットとフロントシートですね
何をするのかな!?(笑)
金属メッシュはかなり荒めです・・・
と言うのもお客さまからディティールの参考にスカイラインの室内が映った写真を送っていただいておりまして・・・その中にフロントシートの後ろ側にネットを使ったポケットがありました。
多分子供の時にはリアシートに座られることが多かったと思いますのでこのネットのポケットをご覧になっていたのかもしれませんね。

この真鍮の金属ネットですがそのままカットしても使えないのです。
ネットの網目が菱形になるように使いますが編み方が緩い(ネットの目が荒いので)カットしてもすぐに変形してしまいますし端の方から分解してくるんですね〜。

と言うことで一工夫します。
耐熱の板の上に乗せてハンダを流します。
金属メッシュは熱が逃げやすいのでメッシュの部分に詰まってメッシュではなくなってしまうのですが・・・綿棒で擦って溶けたハンダを移動しながら固めますとクロスした部分にだけハンダが流れて固まります。
メッシュの凹凸感は損いません。

シートバックに取り付けました。
上側にはゴム紐が付いていてポケットの中にものを入れても
垂れ下がらないようになっていますのでこの部分には0.3mmの真鍮線を接着しました。
まあ完成後には見えなくなりますが・・・。

ボディカラーを塗ったボディは半日ほどで乾きますので軽くペーパーをかけてからウレタンクリアーを塗っています。

塗料の粘度が少し高かったみたいで微妙にゆず肌になってしまいましたが磨けば大丈夫でしょう。

塗装ついでに
シートも塗りました。
サフを塗ってから・・・
艶具合はちょっと迷いました・・・レザーなら少しツヤがあった方が良いのですがGLのシートはファブリックなのでやはりセミグロスにしておきましょう。
床がフラットなので質感を変えておいた方が良いかな〜と言う判断ですね。
右側のメッシュのポケット部分に何やら白いものが付いていまして・・・この後ピンセットで丁寧の取り除いておきました。

乾燥機で1時間・・・
シートが乾きました。
シートも良い感じですね。
実車の写真ではシートカバーが被せられていますので良くわからないのですが当時のカタログを見ますとシートバックの部分にクロームの細いモールが入っていますのでハンダ線を接着してモールを再現しておきます。
このモールを再現するためにアルミ版を貼って段をつけておいたんですよね(笑)
やっと役に立ちました。

次は室内の組み立てですね・・・3日後をお楽しみに〜!!

ここで訃報が・・・
水曜日に隣のおじさんの畑を起こしましたが・・・おじさんが亡くなられました。
昨日の夕方だったそうです・・・心よりお悔やみ申し上げます。
畑を起こしたのは絶妙のタイミングだったんですね・・・この畑の脇の道路を通ってご自宅にお帰りになったと思うのですが、綺麗になっている畑を見てくださったかな〜。


わからない部分が多いので想像するしかないですね(笑)

2022-03-17 20:40:22 | Golden Arrow 1929

本日の山陰は曇りで少し風が冷たいですね。
どうやら黄砂も飛んできているようで遠くの山が霞んでいます、多分花粉もPM2.5も飛んでいると思いますから花粉症の私にはあまり良い状態とは言えないかもしれません。

でも出勤したら今日はやらなければならないのが薪の玉切りなんですね。
冬の間に何往復かして40kmほど離れた知り合いの所から薪になる丸太を運んでガレージの外側に山にしてありましたが乾燥しないうちいに切っておかないと乾燥して薪割り機では割れなくなってしまうのですよね。
しかもガレージの床上げが終わったら屋外を少し整地してもらわないとガレージ内に車が入れなくなってしまいますからこれも早い方が良いでしょう・・・と追い立てられるようになっております。
来週火曜日からは第3期工事が始まると思いますので・・・そうなると再来週にはその型枠が外されてその次は多分外部の整地になると思いますのでなかなか忙しい・・・。
まあ最低限通路の周辺だけを整地してもらえば車の出入りは可能ですのでなんとかなると良いですが・・・。

で本日の本業です、今日はゴールデンアローですね。
ゴールデンアローも組み立てが始まって・・・あそこ・・・ここと色々組み立てられる部分はありますが順序よく組み立てないと全部が収まらなくなってしまう恐れがあるんですね〜。
今日はフロントのステアリングロッドの取り付けからですね。
本当はフロントタイヤをつける前に取り付けた方が良かったのかもしれませんが、入念な仮組みの効果か後からでも簡単に取り付けることができます。
ちょっとどうかな〜と思ったのはステアリングロッドの前後についている尖ったカバーですが現在保管されているレストア後の個体では付いてないのですが当時のモノクロ写真を見ますと前後ともに取り付けられていますので当時の仕様で作っておきました。

そうそう、皆さんステアリングロッドと聞きますとこんな長い棒のようなものではなくフロントアクスルと平衡にボディから出てくるものを想像されるかもしれませんが・・・当時は今のようなギアボックスではなくウォームギアとアームそしてロッドを介してステアリングを操作していたのです。
ロッドはジョイントを介して通常はボディのサイドに取り付けられているのですがレコードカーということで空気抵抗を考えたのか後半の部分のロッドはシャーシの内側に収められているようです。ですから外観状見えるのはこの前側の部分だけなのです。




で・・・このロッドですが片側だけあれば反対側にはタイロッドと呼ばれる左右のタイヤを連動する為のロッドがあれば事足りるのですが・・・ご丁寧にも両方同じようなロッドが取り付けられているのです。
多分この間を貫通できない理由があったのだと推測されますが・・・エンジンはもう少し後ろですし・・・何かあったのでしょうね。

次の仕事ですが・・・エンジンルーム内を組み立てても良いのですがここでカウルの立て付けを確認しておくことにしました。
というのも内部を入れてしまいますとカウルの立て付けが良くないのか中の部品が当たっているのかよくわからなくなってしまうのです。
しかも削らなければならないことがあれば今のうちにやっておいた方が良いですからね。
コクピットのカウルは後ろ側が若干高い・・・どこかに当たっているのかな?
中央のカウルも後ろが少し高い感じですね・・・。

そして少し削り合わせることにしました
削るのは後ろ側と中央ですね・・・
こんな感じでまずまず良いかな・・・また少しずつ変わってくるかもしれませんが・・・なんとかなりそうですね。

続いてコクピットの床面を取り付けます・・・
多分、シートの両側は左右にプロペラシャフトが通っていますので万が一ジョイントが折れた時には大事故になってしまいます。
よってプロペラシャフトが見えているようなことはないと思われます。
こんな感じでカバーされているはずです。
アルミのカバーが切り取られている部分にはシフトレバーが着きます。
本当は左側のフレームからアームのようにステーが伸びてその先のドライバーの太腿辺りにシフとレバーが立ち上がってきます。

シフトは実車の写真を見る限りH型のパターンで前進3速+リバース(リバースロック付き)で有る事がわかります

実車のシフトプレートはあまり綺麗な状態ではないみたいですが、ここは見せ場なのでバフをかけて磨いておきましょう。

続いてエンジンからの回転を左右にあるプロペラシャフトに分けるギアボックスですね。この上にはステアリングギアボックスも取り付けられていますが・・・当時のモノクロ写真しかないので色は不自然にならない範囲で塗っておきましょう
それよりもこのギアボックスに取り付けられているボルトの方が良いアクセントになるのではないかと思っています。

ギアボックスの塗装は後にしまして・・・
シフトプレートの部分を取り付けておきました。



ここで時間になってしまいました続きは3日後ですね。
明日はスカイラインを作ります。