Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エンジンも加工しましょう

2012-08-19 14:05:39 | Wolf-Ford WR5 1978
昨日はエンジンの固定するステーを作りましてシャーシに取り付けましたがエンジン側も加工しないとエンジンが上側に持ち上がってしまいましてカウルに当たってしまいます。
オリジナルのエンジンを搭載してもカウルに当たってしまい1mmも持ち上がってしまいますから少しでもエンジンの搭載位置を下げる工夫をしなければなりません。
まずはエンジンの下側2ヶ所に止めビスのネジを切る為にエンジンブロックをハンダ付けします。
シルバーラインのエンジンはこの部分が丁度左右に分割されていまして接着ではネジを切れる程の強度が無いのです・・・でもってハンダ付けをしておいて穴を開けてネジを切るのです。

裏側もしっかりと・・・


中央部にフライスを使って深さ1.0mmの溝を掘ります。
幅は3.2mm程にしておきますとシャーシ側の真鍮製のステーがスッポリと収まります。
深さは心持ち深めにしておくとカウルに逃げ加工が少しだけ楽かもしれませんね~。


ここで気が付きました。
シャーシとエンジンの間に何やらオイルタンクの様な物が挟まっているのです。
と言う事はエンジンとシャーシのあいだに2mm程間を開けておか無いといけない事になります。
エンジンにはまだ穴を開けていなかったので余分な事をしなくて済みました。


エンジンの位置が決まったらカウルに逃げ加工を致します。
まあリューターで少しずつ削っていくだけなんですが穴が空きそうでいつも心配なんです。
まあ落ち着いて慎重に削れば何の問題も無いのですが・・・。


少し削ると色々な対策をうって来たのでカウルは奇麗に入りました、如何でしょうか?


カウルの後側だけはサイドポンツーンの上側の板がカウルの方に付いて来ますが理由はよくわからないのですがここの部分の板が先の尖ったハンマーの様な物で叩かれた痕が有ります、この部分のRが合わなかったので叩かれちゃったのでしょうか??
幸いにも奇麗にカウルが入りましたのでペーパーを木片に付けた物で削って合わせておきます。
画像の下側の部分は未修整、上側の部分は修正済みです。


これだけ一生懸命カウルを合わせても合っていない部分が有ります。
それはここです。
ファンネルの位置が有っていませんね0.7気筒分エンジンが前に寄り過ぎですね。




ノーズも付けてみないとよくわかりませんね~

2012-08-19 13:38:12 | Bluebird 1933
本日はお昼頃に夕立(?)が降りまして畑の為には丁度良い雨になりました。
私が畑の作業をして自宅にシャワーをしに帰っていた所だったのでバイクで雨に遭ってしまいずぶ濡れになってしまいました。
這々の体でアトリエまでたどりつき予備で持っていた服に着替えて一心地付いた所です。
また今は何事も無かった様に晴れています・・・。

さてブルーバードのボディの先端、つまりノーズを外したその中側ですが画像が無いのでまだ想像に域を出ません。
ノーズは1932年までと比較して見ると基本的な形状は同じですが上側の後半部分が延長されていて随分スマートに見えるのが1933年の特徴の様です。この部分はまだ加工をしておりませんでしたので加工をしてみましょう。
基本的なラインはオリジナルと同じですので延長する様な形状に古ハガキで型紙を作り、0.2mmの真鍮板に写し取り切り出します。
それをオリジナルのメタルのノーズラインと合う様に曲げて整形してみますとこんな感じでしょうか?


次はハンダ付けになりますが取り付ける真鍮板のセンターが狂わない様に目印をつけておいてからそれを合わせて片側だけポイントでハンダ付けしてみます。
形状やラインが乱れていないか何度も確認をしておきます。ここの状態ならまだ修正は容易いですからね~。


確認して異常がなければ全体をハンダ付けして完全に固定致します。
継ぎ目の多少の凸凹はメタルを流して削れば簡単に修正する事が出来ます。


修正したノーズを取り付けるとかなりスマートになった様に感じませんか?
ノーズの後側を修正しておりますのでノーズを付けた時に全長に違いは無いのですが形状でかなりスマートに感じますね。

エンジンの固定など

2012-08-18 22:56:33 | Wolf-Ford WR5 1978
この所少し放置気味のWR-5ですが・・・。
本当はお盆の休みにご依頼者のO様が当アトリエにいらっしゃったのでもっと頑張らないといけません(笑)
O様遠い所をようこそいらっしゃいました、時間が過ぎるのが大変早く感じましたね。
ありがとうございました。

まあただやみくもに放置してあった訳では無く全体のバランスを考えたりドナーにしたFW-06のパーツで他に何が使えるのか考えたりしなければせっかくのパーツが無駄になってしまいますからね。
当時のウイングカーの場合はエンジンはシャーシの後ろ側に直接取り付けられていてサスペンションはミッションに取り付けられております、よってエンジンとシャーシは強度が十分に取り付けられていないと車高をきちんと出す事は出来ません。
まずはこの部分を作り直してみます。
エンジンをシャーシに取り付ける為のステーを作ってみました。
この方法はF-1モデリングの作例を作っておられるカミムラさんがロータス49を制作された時に同じ方法を取っていらっしゃったのを覚えていた物です。
この部分の強度や精度はきちんと決めておくに限ります。


1.0mmの真鍮板で作ったステーはこんな感じでシャーシに取り付けます。


ハンダ付けをするとこんな感じになります。
このディスウェイアップのメタルは低温ハンダに近い感じですね・・・すぐに溶けて付け難いですね~。


ここでちょっと困った事が・・・シャーシの裏側が2箇所程ヒケておりまして少々削ったくらいではどうにもならない様子。
裏なので見て見ぬフリをしても良いのか・・・・いやいやこの際直しておきましょう、今ならかんたんに直せます(笑)


盛って削ればこの通り・・・



パネルの分割を考えます

2012-08-18 22:38:07 | Bluebird 1933
本日は更新がかなり遅くなってしまいましてご迷惑をおかけしております。
製作は午後から普通通り進めておりますが夕方からの祭りの後片付けが時間がかかってしまいまして・・・。

本日はブルーバードのスジ彫りを掘りたいのですが、何しろ決定的な資料が無いのです。
画像は当時の物が有りますが、なにしろ当時の感度の良く無いフィルムの写真ですからパネルの分割までは映っていない部分も多いのです。
理屈で考えればネイピアエンジンの時とそう違いは無いのですがエンジン部分だけは全く違う様です。
ネイピアエンジンの排気管は出る部分が違いますので当然ながらパネル分割は変わって来る筈なのです。
特に排気管の部分は排気管の脱着にかかわらずにパネルが脱着出来る様になっている筈・・・。

資料写真をよく見ると排気管の上側に同じ長さでヒンジの様なディティールが見えておりますのでこの部分の上か下の部分が簡単に点検出来る様になっていると思われます。
まあそれは置いておいてもどこでパネルを切るかは難しいですね。
まずはエンジンルームの後ろ側は上下方向に分割線を作りましょう。


今度はボディに軽くニードルで書いてみましょう。


想像出来るパネル分割を軽く描いてみました(笑)


ヒンジ部分は実際に折り曲げをするとパネルのラインが合わなくなりますから、ヒンジを付けはしますが折り曲げをせずに一体で脱着出来る様にしておくつもりです。
ヒンジラインのケガキ線を入れる為に定盤を出すところでは有りますがボディの大きさがちょっと大きい為に定盤に納まらないですね~仕方が無いからアトリエのショーケースのガラスの上でトースカンを使ってラインを入れます。



さらに研磨が続きます

2012-08-17 12:54:20 | Bluebird 1933
全国的には15日でお盆が終わり16日からお仕事の方も多いのではないでしょうか!?
昨日までお休みで今日から仕事だよとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
ちなみに私の住んでいる島根県安来市は14日から本日まで月輪神事というお祭りでして今日まではお盆の休みの企業も有ります。
町内の行事も今日までで大体終わりますが18日は確か後片付けが有った様な気がします。

今年は暑さが厳しくて長く続きますね、例年なら8月5~10日くらいから雨が降って少しずつ涼しくなって来て蝉の鳴き声もアブラゼミやミンミンゼミからツクツクボウシに変わり夕方ヒグラシが鳴いて夜になるというパターンなのですが今年はまだアブラゼミが鳴いています。
又8月の5日頃から夜になるとコオロギが鳴くのですが今年はまだその鳴き声を聞きません、夏が暑いから勘違いをしているのでしょうか??
少し涼しくなると良いのですが・・・ウレタン塗料が余りにも速く硬化しまして少々使い難いですね(笑)

ブルーバードは一応のボディ形状に整形出来たのですがまだまだ荒削りなのも事実です。
ここからはもっと細かなペーパーを使い仕上げてゆきますがまずサフを入れて見てボディの形状を確認してみました。
まだ荒いので決定的な事は言えませんがサフを入れると削らないといけない部分がよく見えて来ます、画像のサフが剥がれている部分は削り方は少なくて彫刻刀などを使って削った部分です左右で形状が大きく違っていましたので削って修正です。


外型も違った部分が有ります。
左右を合わせる為に削っていたら見事に穴が空いてしまいました、しかしこの時点では穴が空いても全く問題ないです。
今大事なのは左右を合わせるという事なのです。


こんな感じで穴が空いた場合はメタルを盛って修正致しますが、気をつけなければならないのがそのまわりの部分なのです。
そう!穴のまわりは意外にメタルが薄くなっていましてハンダゴテで無用な熱を与えるとまわりが溶けてしまいます。
ただ溶かすのを恐れて熱を十分に伝えないと溶け込まずに削っていたらメタルがポロリと剥離してしまいますからなかなか手加減が難しいですね。


先ほどの穴が空いた部分を研磨してボディ面を作ったら同じ側の排気の下側の部分に何やらサフの消えない部分を発見しました。
ニードルで本当に何気なくつついてみると表面がぱっくり剥げてしまいました。
ここはメタルを盛った部分ではないので最初からスが空いていたようです。
元々のネイピアエンジンの排気管が出る為の穴が有ったはずなのでそれが何らかの原因で塞がったのかもしれませんね。
勿論ここにもメタルを使ってスを埋めます。ハンダゴテでつついてみるとすぐに溶ける部分が新たに見つかりましたのでここもスが有ったかもしれません、メタルを盛った部分がこんなに長くなってしまいました。


そして研磨です。
角の部分やらメタルが不足した部分も有りますので少しずつメタルを盛りながら削ってゆきます


全体を細かなペーパーで仕上げてやります。
と言ってもまだ60%程でしょうか。
ボディパネルに切れ込みを入れてフルディティールらしくボディ分割が必要なのです。
その作業を終わったらもう少し細かく磨いてやらないといけないんですね。
まだボディの細かな仕上げの前にボディ内部の造作が必要になって来ますから当分先になるでしょうね。