Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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なかなか一段落しないのでWR-5です

2012-08-31 13:52:58 | Wolf-Ford WR5 1978
昨日はWR-5の制作でしたが、あれでは区切りのついた部分まで制作をご紹介出来ませんでした。
それじゃあ何となく中途半端な感じになりますので本日も続けてご紹介をしておきましょう。

昨日の時点で何となくカウルの区切りがついた様に思われるかもしれませんが、カウル単体での整形では他の部分へのつながりが変わって来る事も事実ですね。
ボディ側のつながりを見てみるとノーズのパーツの中央部に何となく凹んでいる部分が有ります。
これはキャスティングの時にメタルが冷えるのですがその時に収縮して凹みを作ってしまう事が有ります。
これは溶けたメタルに一定の圧力がかかっている時には少ないのですが完全に固まる前に圧力が逃げてしまうとこうなる事が有ります。
ハンダゴテでメタルを多めに溶かした時に少しずつ冷えて固まってゆきますが最後に固まる中央部分だけ少しまわりよりも低くなるのと同じ現象ですね。ひょっとしたら固まる温度が違うのでこの部分だけ組成が違うのかもしれませんね。
一旦溶けて一応になったメタルでも固まる温度が違うという事は異種金属を混ぜて作るホワイトメタルでも熱をかけて溶かしてしまうと融点が高い金属の部分から固まり始めて中央は融点の低い物が集まって来るのかも・・・この理論は塊の中央部では無くあくまでも表面の部分限定という事になりますね。なぜなら中央部は温度が高いでしょうから・・・。
ひょっとしたら完成後にヒケて来るメタルはこんな部分と何か関係があるかも・・・。

話が脱線してしまいました。
ヒケた部分とノーズの凹みの部分を直す為にメタルを盛りました。
サスペンションが付く側にはメタルを流したくないのでアルミテープを貼っておいてメタルを盛りましたが意外と良い感じにメタルを盛る事が出来ました。


削って面を出すと良い感じになりましたね。


しかしせっかく作ったコクピットカウルの前側に問題が発生・・・!
オイルクーラーの廃熱スリットはカウルを切った様な状態ですのでここに力が加わるとちょっと弱いかも・・・。
なので下側に補強の板をハンダ付けする事に致しました。
実車に有るのか無いのか・・・それはわかりませんが、この部分は下側の補強が無いと実車でも弱くてクラックが入り易いでしょうね。


完成したカウルをボディに載せてみました・・・が!
コクピットカウルのエンジン部分がカウルに当たっています。
そしてプラグコードも付けられるだけのクリアランスが無さそうですね~。
一見うまく収まっているかの様に見えるんですがね~。


仕方が無いのでカウルを少しだけ持ち上げてエンジン部分のカウルを作り直す事に致します。
まずは前側3/5を0.5mm真鍮線で持ち上げます。


コクピットカウルの後2/5をカットします。
問題が有るのはエンジンのカムカバーの上側の部分ですので該当の部分をバッサリと切って一部分を真鍮で作り直します。
さすがにこれだけ切ってしまうと心細くなりますね。


次は先ほど作った部分の下側の部分を真鍮板で作り直し・・・


サイドポンツーンの部分を0.4mmの真鍮板で作り直して何とか完成(笑)
さすがに真鍮板の薄さですからエンジン塗のクリアランスは十分に有りますね。