Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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久々のキャビンクルーザーはボディカラーの調色です

2012-08-11 11:30:13 | Heinkelキャビンクルーザー
キャビンクルーザーの話題に行くまでに本日アイドロンコレクションシリーズのアストンマーチンDB4ザガートの話題です。
静岡ホビーショーの時にサンプル品を拝見し大変楽しみにしていたアストンがいよいよ入荷致しました。
私が選択したのは少し濃いグリーンメタリックにタンの内装を持つもので、実車を買う事が出来ればこれかな!?と言う仕様です。
詳細は新入荷商品のお知らせに後ほどアップ致しますのでお楽しみに~!


さて本日はキャビンクルーザーのボディカラーを調色してみました。
ハンドメイド完成品を作る場合にいくつか難しいポイントが有るのですが、その一つがこの色を決める部分なのです。
ほとんどの場合はお客様から文章でこんな感じというのを承って色を作る訳ですが模型をたしなまれる方はクレオスのカラーの何番よりも少し明るいとか暗いとかの指定を頂いたりする事も有りますが文章で伝えられた色具合を調色するのはなかなか難しいのです。
何度かやり取りをして自分のイメージとお客様のイメージを重ね合わせての調色になるのです。
今回はお客様の方からカラーチップをいくつかお送り頂いていますのでその中でこんな感じでどうかなという組み合わせを決めてそのカラーの少し濃い色と薄い色を作って塗ってバランスを確認して頂く事に致します。

まずカラーチップですが紙に印刷(!?)したものですので艶がありません、


液体の塗料を混ぜ合わす訳ですから当然その表面はグロスなのです。
フラットとグロスでは同じ色でも見え方が違って来ますのでまずはサンプルのカラーチップにクリアー塗装をしてみます。


他にも水に浸けるとかで同じ様に見える方法も有りますが水に付けてしまうとサンプル自体がグズグズになってしまう可能性が有りますからそれは出来ません(笑)
今気が付きましたが表面にセロテープを貼ってやればグロスになりますね(笑)

オレンジは調色でベストな色相の物を作っておき濃い方は少し赤みの強いケントオレンジを足す、薄い方はベストな調色にイエローを足すと薄くなります。
今回調色したものはこの画像のものです。
デジカメで写すと補正されてしまうのか余り違いがわからないですね。
1/43の場合普通はラッカー塗料を使う事が多いのですがクレオスやガイヤの塗料などは発売されている種類が多く調色するにしても近い色から混ぜて作りますので楽なのですが、私の使う塗料はボディカラーもウレタンなので調色に手間がかかる事も多々有ります。
業務用なので一見沢山の色が出ている様に思われるかもしれませんが混ぜる元になるシアン/マゼンタ/イエローなどという塗料は売っていませんから調色するのも難しいのです。
例えばレッドとイエローを混ぜたらオレンジになるとお思いでしょうけれど実際にはそうはいきません。
理由はイエローに混入されているホワイトの影響で出来たオレンジには濁った様な色相になるのです。これは明るいオレンジを作る為にはイエローの量を多くするのですが、イエローを多くすれば多くする程濁りが出て来ます。
こんな場合は元々オレンジの塗料を使いイエローを入れて調整すると濁りの少ない明るいオレンジが出来ます。
なかなか難しいものです。


プラ板に塗ってサンプルにします


袋に入れて発送しておきましょう。


私だけかもしれませんがオレンジとアイボリーのツートンはなかなか色相が難しいツートンですね。
しかし車が車だけになかなかポップな色合いも似合うかもしれませんね。