Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディカラー塗装

2017-09-23 22:16:09 | Ferrari 365GTB4 Daytona
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本日の山陰の様子はすでにメッキ処理のブログで書いていますのでここでは省略します

本日のメインの制作はもちろんデイトナですね
このデイトナですがこの作品の制作の中で一番面白くて大変な部分にさしかかっています(笑)
ボディ塗装は難しいけど楽しい・・・そしてこの後の作品の出来栄えにかなりの影響力があります

フロントのゼッケンサークルを貼っていて(もちろんマスキングですが)大変なことに気がつきました
キットのゼッケンサークルが収まらない事に気がつきました
何故か・・・
実は昨日貼ったマスキングテープの位置が間違っていました
ボンネットの前側の筋彫りの後ろに貼っていましたがこれの位置が違っていたんですよ
部分的にマスキングテープを剥がしました

正しくはヘッドライトの後ろ側だったんです
つまりこの位置ですね
この位置ならゼッケンが綺麗に収まりますね

後ろ側のゼッケンはこんな位置かな・・・
ナンバー灯をつける穴が目印なのですが・・・位置がちょっと違うような気がしますがナンバーの位置やナンバーの形状もありますからね〜
デカールを貼る前に最終的な決定をして合わなければデカールを貼る前にパテ埋めして処理すれば大丈夫でしょう

ラインとゼッケンのマスキングが完了しました
これはあくまでもデカールを資料としたものなので正しいのかそうでないのかはわかりませんが全体のバランスを見ながら貼りますとこんな感じになります

こちらがインストについている実車画像です
この実車画像を参考にしてボディサイドの細かなデカールを貼ってゆく事になりますが透け防止のためにホワイトで残したい部分はこの時点でマスキングをしておきます
デカールと同じ大きさでマスキングテープをカットしまして貼って見ますとボロボロと矛盾点が出てきます(笑)
これをなんとかするのが私の仕事です

そのままの大きさで貼って見ますとこんな具合です
クラス分けのステッカー(GTSのついている上側のもの)は少し大きめ、下側のShellは少し大きすぎましてGTSのステッカーと少し重なっていますが重なりが大きすぎますしドアの前側に合わせて貼っていますがオーバーフェンダーにかかってしまします・・・大き過ぎるんですよね〜
完璧に合わすことは不可能なので見た印象が近くなるようにバランスをとります
何故このような事になるのか・・・
これはデカールだけに問題があるわけではなくボディも古き良き時代の物であるためにこのようなことが起きると思っています
では直せばいい・・・と言うのも短絡的なんです
おそらくこのモデルはドアの筋彫りの前側からホイールアーチまでが寸法が足らないそしてオーバーフェンダーの最上部からフェンダーの峰の部分までが寸法が足らないような気がします
ベースの良さも活かしながら(つまり原型師が見た印象も大事にしながら作品を作り上げてゆく)のもアナログなモデリングの醍醐味だと思うのです
でも違うからといって全て切ったり貼ったりする訳では有りません
それが出来なくてどうにもならない時だけ切ったり貼ったりをするのです・・・
あくまで私の裁量の中でですけどね・・・(笑)

今回はGTSのデカールを少し上にあげてラインにかけて前に出しますそしてShellのデカールの寸法を少し変える事でバランスをとる事に致しました
そしてボディカラーのレッドを塗りました

ドア部分を拡大してみました・・・多分少しは吹き漏れもあるでしょうし補修は必要でしょうね〜
明日が楽しみですね


明日は吹き漏れの修正とブルーを塗るためのマスキングですね
ブルーが塗れると予定どおりという事になりますが・・・どうかな(笑)

このように必ず明日の目標を決めておくのはこれが仕事だからですね!
皆さんも明日の目標を決めておかれたら如何!?(笑)

メッキ処理

2017-09-23 17:23:19 | その他
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本日の山陰は曇りと晴れのまずまず穏やかなお彼岸の中日になりました
私の周りにも亡くなられた方が結構いらっしゃいますので本日の夕方は家内の実家に行きました。
もちろん当家の墓にはお彼岸の入りの日にもまいっております・・・そう熱心な仏教徒では有りませんがたまにはお世話になった方を思い出して感謝をするのも良い事なのでは無いかと思います。
どうせ・・・などと言うのは失礼かもしれませんが近い将来確実に私も川を渡る事になるりますからね〜

さて急ぎの仕事が入って来ました
1/12のカウンタックのマフラーエンドをメッキして欲しいと言う依頼!?
旋盤を使って真鍮素材でマフラーエンドを作ってあります
このままメッキを・・・と言う事でしたが、表面に刃物傷が有りますので少し磨きましょう。
下の写真ではちょっと見難いかな〜
円周状に刃物傷がは入っています・・・それでも綺麗な方なんだけど
私が出来るのはニッケル鍍金なのでメッキの厚みがそう厚く無いのです、傷はなるべく消しておかないとメッキの後にかえって目立ってしまいます

この様に爪楊枝を刺しておいて固定して1000番程度のペーパーで円周の傷と90度交差する様に研磨しています
リューターにくわえて円周状に研磨しますと傷の向きが同じになってしまいますから傷が消えたか消えていないのかよくわからなくなってしまいます。

ちょっと拡大してみますと円周状の傷がわかります
これ位の傷はニッケル鍍金では隠れません
クロームなら隠れるかもしれませんが・・・銅メッキをかけてからニッケルをかけて最後にクロームと言う手順を踏みますと結構な厚みでメッキされてしまいますから綺麗は綺麗ですが角の部分とかがまったりとしてしまう事も有ります
メッキだから反射でまったりとした部分も見えやすい訳です

次にバフがけです・・・
リューターを使ってバフをかけます
ピカピカに仕上げたいですね

マフラーエンドの部分です
この部分も綺麗に作られていますので磨きもしっかりと行ないます
このパイプの厚みの部分にもメッキをかけて欲しいというご依頼なのでここもピカピカですね。

メッキの準備に入ります
銅線を使って外観に影響の無い部分にブリッジを付けました
もちろん電気が通る様にハンダ付けですね

メッキ前の洗浄です
メッキセット付属の洗浄剤を使って油分を完全に取り除きます
この後水洗いをしてメッキに備えます

ものの1分程でメッキが完了しました
余りにも早いのでメッキ中の写真は有りません(笑)
メッキ液を拭き取ってから水洗いをします
少しでもメッキ液を下水に流したく無いのです・・・メッキ液は有害ですから皆さんも注意をしましょう
ちなみに拭き取ったティッシュやウェスはゴミに出して焼却処分するのが良いと言われています

メッキ完了後に3Mのハード1を使って少し磨きます
荒いコンパウンドはメッキが剥げてしまいますからNGですよ、なるべく細かなものを使いましょう

約半日の作業で1/12ランボルギーニカウンタックのエンドパイプが完成致しました
如何でしょうか?結構きれいでしょ?


本日はデイトナの方も作業を進めておりますこれはいつもの時間に更新を致しますのでお楽しみに〜!