Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デカールを貼りますVer.2

2017-09-05 20:22:37 | デカール加工
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本日は定休日初日です。
お休みが来ますと本当に最近ぐったりしていますよ。
夏の疲れが出たのか・・・それとも先日の納品で疲れたのか・・・それとも歳なんでしょうか・・・!?
まあ確かにこの夏の畑作業はハードでしたね、オクラにブルーバリーと毎日収穫しなければならないものが多すぎました。
来年は少し考えましょう・・・(笑)
今まで夏の作物はサツマイモだったから植えっぱなしで良かったんだけど・・・(笑)

さて雑用はまだ片付いていないですが・・・制作の方をアップしておきましょう。
本日の作業はこちらです・・・
デカール加工を依頼されていますがラインの目処が立ったところでもう一度実車の画像を検証しておきましょう。
Ferrari512BBLM 1979 NARとかで検索しますと色々な画像を見る事ができますがその一つ一つを検証して本当に当時のものか振り分けて行きます。
確証のない画像は残念ながら使えません・・・
そして私が一番あてにしているのがルマン年鑑ですね
過去から現在までの参加車両がほぼ1枚ずつですが写真があります。
このルマン年鑑は私が持っているのは2回出ていたもので最初のものは2冊組で確かヤフオクに出ていたものを買ったはず・・・
もう一冊は3冊組みのもので確かラクーンさんで買ったかな・・・?高価でしたがかなり便利です。
その中の写真から・・・
スタジオ27のデカール用のインストを中心に作業をしてほしい旨言われていますが・・・間違ったものは作れませんのでね。
目に留まったのはこの写真・・・
右のサイドウインドウの後ろ側に何やら白い文字のデカールがありますが・・・残念ながら何のデカールかわかりません。
わかれば作れるのですが・・・どの写真を見ても反対側にはないのです。
そしてもっと問題なのはリアウインドウの一番上側ですがミニカーには黒いハチマキでピニンファリーナの黄色い文字があるのですが・・・ここにはそんなものは写っていませんね。
ここにはインストを見る限りミシュランのデカールですね。

そしてよくわかりませんけど・・・
右のカーナンバーの前側ですがOvalのデカールですがよく見ますと白ではなく薄いブルーの様に見えます。
写真のプリントの問題なのか光の当たり具合なのかその上のクラス表示のデカールの色が飛んでいる事を加味しますとここは水色かと・・・

そしてMFHのインストを見ますとフロントのラジエターアウトレットはブラックの様ですね・・・そういえばスタジオ27のもブラックになっていました。

しかしミニカーは赤のままなので・・・
ここはマスキングして塗りなおしましょう・・・分解せずに塗るのはマスキングが大変ですしリスキー(下に塗ってある塗料が縮れを起こしたり吹き漏れが出たりして汚してしまいます)なのでできるだけ避けたいのですが・・・しかもここは見積もりをしていなかった・・・。
今更遅いですけど・・・(笑)

そしてあのワイパーのとりつく部分にホワイトのラインデカールを貼ろうとして違和感があったのですが・・・
ウインドウのモールがボディ色のままになっています。
ここを塗るならこのワイパーのとりつく部分のデカールを貼る前しかダメなんですね・・・マスキングテープでデカールが剥がれるから・・・。
仕方がないからこのタイイングで・・・

塗りました・・・!?
もう元には戻れません・・・(笑)

外側のマスキングを外しますと何とか大丈夫そう・・・
気がつきました?
Bピラーが巣田ブラックアウトされています・・・ここはご依頼があった部分です・・・つまり見積もりに入っていた部分(笑)

内側のマスキングテープを剥がします・・・
中国製のミニカーで材質が悪いと透明プラスチックが溶けたり白濁したりする場合があります・・・今回は大丈夫そうですね。
神様・仏様に感謝です(笑)
僕は笑うだけですがお客様は追加料金でビクビクかも・・・(爆)

やっぱりこの部分BBRは塗り忘れですね・・・。

さて今度はリアウインドウのハチマキを何とかしなくては・・・
当初ここはデカールと思っていましたが・・・
剥がしてみようと擦りますが取れない・・・
どうやらタンポ印刷らしいとわかっても既に手遅れです・・・印刷は傷だらけ・・・あまりにもショッキングな画像なので公開を自粛しました。
本当は私も動揺してして写真を撮り忘れていただけとも言います(笑)
ペーパーでざっくり落としてから目の細かなペーパーで削り落としています。

コンパウンドを併用して何とかここまで戻しました・・・
しかも周りの縁には傷をつけたくないのでなかなか大変です。

何とかハチマキを落として元々の部品の状態に戻りましたよ・・・これくらいならいいと思います。

しかし問題は中から現れました。
下の画像は前側から見ていますが、リアカウルのヒンジが何と瞬間接着剤でつけられているのです、他にもビスまで・・・
あの黒いハチマキは何とこの接着面を隠すためのものだったのですね。
実車でこの強度がない部分にヒンジがつくことはないですから・・・一難去ってまた一難です。

接着剤の跡はこのようにミシュランのデカールが来ますので何とか隠れました・・・
このデカールは接着痕が隠れるようにほんの少し大きめに作り直しています。
小さな変更ですがデータを大きくして印刷してクリアーを塗って乾燥させ貼り付ける一連の作業が必要ですから手間はかかります。

次は保留していたワイパーの付く部分のデカールです。
ウインドウの枠を塗りましたのでこれでやっとデカールを貼る事が出来ます。
フロントフードを載せておいてからラインが乱れない様に気をつけて貼ります。

続いてリアエンドのラインの部分ですね。
パネルの折り返しの部分もきちんと貼っておきましょう・・・
メッシュの部分でカットしてメッシュとボディの間にいれ込みます。

フロントホイールですがサフを塗ったらホイールの欠けている部分が見つかりました。
気泡が有った様ですね・・・このホイールはプラスチックではなくレジンの様ですね。

欠けてしまったホイールのリムにパテを盛って修正いたします。
特殊なものは使いませんいつものポリパテです。
再びサフを塗ってからシルバーの塗装に備えます・・・。

シルバーを塗ってからクリアーを塗っています。
クリアーを塗るべきか塗らずに仕上げるべきか迷ったのですが、少し明るすぎるように感じましたのでクリアーを塗って仕上げました。
この方が落ち着いたシルバーになっていい感じと思います。

リアウイングのデカールも貼りました。
ここまで来ますと完成まで跡少しであることが理解できます。
完成が楽しみですね・・・。


明日はもう一度実車写真を検証して最終仕上げに臨みましょう。