はぁい♪ミス・メリーよ♪
今回は『ヤドリギ』について、お話するわね。
日本ではあまり馴染みの無い植物だけど、イギリス等では『キッシング・バラ(キスの枝)』とも呼ばれ、クリスマスには人気の寄生植物よ。
『キスの枝』…「その下に立つ者にはキスをしても構わない」という習しが有る枝なの。
どうしてこういった習しが生れたのかしら?
それは今では謎に包まれてるけど…多分、玄関に吊下げられた緑飾りの下で、教区の巡回に訪れた司祭を抱擁して出迎えた事からではないかと云われてるわ。
偶々飾ってた緑が『ヤドリギ』だったんだろうって。
時を経てく内に、抱擁はより親密度を深めて『キス』へと変ってった……有りそうな話だわァ。
そもそも何故『ヤドリギ』をクリスマスに飾るようになったのかしら?
…これもキリスト教が誕生する以前の慣習かららしいの。
古来『ヤドリギ』はケルト人やゲルマン人にとって、吉兆延寿の木とされてたらしくてね。
特に古代ケルト人が最も神聖視していた樫の木に宿った物には、強い魔力が篭っていると信じられたそうなの。
つまり神聖な樫に寄生する事で、樫の力も宿していると見られたのね。
そういった古い言伝えから、ヤドリギも冬至の祭に供えられる物の1つになったんじゃないかって。
樫に宿ったヤドリギを伐る時は、白装束を身に纏った神官が木に登り、金の鎌でもって慎重に行われたとの事よ。
鉄で伐ってはいけない決りだったらしいわ。
下ではもう1人の神官が白い布を広げて、落ちて来るヤドリギを受止める役割を担ったそうなの。
ヤドリギを地面に落すと魔力が失われてしまうと考えられてたのね。
北欧神話にはヤドリギに纏わるこんな話が残されているわ。
神々の中で最も美しく、愛されていた神『バルドル』。
彼は或る夜、死を予告する不吉な夢を見た。
それを聞いた母の女神フリッグは、バルドルの身を守ろうと、この世に命有る物無い物全てから、「決してバルドルを傷付けない」との誓いを取付けた。
しかし皆から愛されていたバルドルに常々嫉妬の炎を燃やしていた神ロキは、フリッグから「ヤドリギだけはあまりにも小さかったので、傷付けようもないだろうと考え、誓いを取らなかった」事を巧みに聞出す。
そしてそのヤドリギを取って来ると、盲目の神ホルドルに近付いた。
他の神々はバルドルを的にして石を投げたり矢を射るゲームに興じていた。
そうしてもバルドルは一切傷付かなかったからだ。
ロキはホルドルに囁いた。
「お前もゲームに加われ」と。
そしてヤドリギを持たせると、バルドル目掛けて投げさせた。
ヤドリギはバルドルに命中し、そして、バルドルは命を失った…
…眼中に入らない程小さなヤドリギで死んでしまうなんて……神話って不思議よねェ。
ヤドリギには悪魔や魔女を避ける力が有ると考えられ、クリスマスだけでなく1年中屋内に飾られたりもするそうよ。
けど「魔力を持っている」イメージが異教を想起させるからか、教会堂への持込は禁止なんですって。
それじゃあ此処で6曲目のクリスマスソング♪
【諸人、こぞりて】
もーろーびとー♪
こぞーりーてー♪
迎ーえまーつれー♪
久ーしーくーぅぅ♪
待ちーにーしーぃぃ♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
あーくーまのー♪
ひとーやーをー♪
打ちー砕ーきてー♪
とりーこーをーぉぉ♪
放ーつーもーぉの♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
此ーの世のー♪
闇ー路ーをー♪
照らーしたーもぉー♪
妙ーなーるーぅぅ♪
光ーりーのーぉぉ♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
イギリス人のアイザック・ウォッツが作詞、アメリカ人のL・メーソンが、ヘンデルの『メサイア』のテーマを元にして作曲した歌だそうよ。
ウォッツは生涯約600篇の賛美歌を作った事から、「賛美歌の父」と呼ばれてるの。
今回は此処まで…じゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪
「ヤドリギでも柊でも蔦でも、冬場に緑色を保っている事で、クリスマス飾りにするには丁度良かったからじゃないか?」とは、イギリスの作家デズモンド・モリスの弁。
…成る程……納得。(笑)
日本じゃ馴染が薄いのは、日本人の羞恥心が起因してるんでないかと思う。
キスなんて、日本人にゃ中々出来んって。(照笑)
毎度、曲を聴かして下さるサイトさんはこちら。→(http://www.worldfolksong.com/xmas/song/joy.htm)
【おまけのケーキ写真】
↑メープルケーキ。
…もう受付期間終っちゃったけど(汗)、ハウステンボスの通販サイトで自分宛にお歳暮買いまして。(笑)
それで届いたお菓子です。
ケーキって名前だけど、小さくてマドレーヌっぽい菓子で御座いました。
メープルジャムが中に入っててね~、結構美味しかったv
場内で見掛けた事無いんすが…何処で売ってる菓子なのか??(←思い出した!ブルーケレン地区在るテディベアショップ『リンダ』でした!)
↑個別包装されてて、抓みやすいのも良い。
記事上の写真はハウステンボス、フォレストパークの『ウェルネスセンター』横に立ってたツリー。
今年のクリスマス、フォレストパーク内では、クリスマス所縁の7つの動物を模したライトアップが設置されています。
これは……何だろう?……ロバ?ヤギ?どっちだ??(他の動物は一目瞭然、直ぐに判ったんだけど…)(汗)
今回は『ヤドリギ』について、お話するわね。
日本ではあまり馴染みの無い植物だけど、イギリス等では『キッシング・バラ(キスの枝)』とも呼ばれ、クリスマスには人気の寄生植物よ。
『キスの枝』…「その下に立つ者にはキスをしても構わない」という習しが有る枝なの。
どうしてこういった習しが生れたのかしら?
それは今では謎に包まれてるけど…多分、玄関に吊下げられた緑飾りの下で、教区の巡回に訪れた司祭を抱擁して出迎えた事からではないかと云われてるわ。
偶々飾ってた緑が『ヤドリギ』だったんだろうって。
時を経てく内に、抱擁はより親密度を深めて『キス』へと変ってった……有りそうな話だわァ。
そもそも何故『ヤドリギ』をクリスマスに飾るようになったのかしら?
…これもキリスト教が誕生する以前の慣習かららしいの。
古来『ヤドリギ』はケルト人やゲルマン人にとって、吉兆延寿の木とされてたらしくてね。
特に古代ケルト人が最も神聖視していた樫の木に宿った物には、強い魔力が篭っていると信じられたそうなの。
つまり神聖な樫に寄生する事で、樫の力も宿していると見られたのね。
そういった古い言伝えから、ヤドリギも冬至の祭に供えられる物の1つになったんじゃないかって。
樫に宿ったヤドリギを伐る時は、白装束を身に纏った神官が木に登り、金の鎌でもって慎重に行われたとの事よ。
鉄で伐ってはいけない決りだったらしいわ。
下ではもう1人の神官が白い布を広げて、落ちて来るヤドリギを受止める役割を担ったそうなの。
ヤドリギを地面に落すと魔力が失われてしまうと考えられてたのね。
北欧神話にはヤドリギに纏わるこんな話が残されているわ。
神々の中で最も美しく、愛されていた神『バルドル』。
彼は或る夜、死を予告する不吉な夢を見た。
それを聞いた母の女神フリッグは、バルドルの身を守ろうと、この世に命有る物無い物全てから、「決してバルドルを傷付けない」との誓いを取付けた。
しかし皆から愛されていたバルドルに常々嫉妬の炎を燃やしていた神ロキは、フリッグから「ヤドリギだけはあまりにも小さかったので、傷付けようもないだろうと考え、誓いを取らなかった」事を巧みに聞出す。
そしてそのヤドリギを取って来ると、盲目の神ホルドルに近付いた。
他の神々はバルドルを的にして石を投げたり矢を射るゲームに興じていた。
そうしてもバルドルは一切傷付かなかったからだ。
ロキはホルドルに囁いた。
「お前もゲームに加われ」と。
そしてヤドリギを持たせると、バルドル目掛けて投げさせた。
ヤドリギはバルドルに命中し、そして、バルドルは命を失った…
…眼中に入らない程小さなヤドリギで死んでしまうなんて……神話って不思議よねェ。
ヤドリギには悪魔や魔女を避ける力が有ると考えられ、クリスマスだけでなく1年中屋内に飾られたりもするそうよ。
けど「魔力を持っている」イメージが異教を想起させるからか、教会堂への持込は禁止なんですって。
それじゃあ此処で6曲目のクリスマスソング♪
【諸人、こぞりて】
もーろーびとー♪
こぞーりーてー♪
迎ーえまーつれー♪
久ーしーくーぅぅ♪
待ちーにーしーぃぃ♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
あーくーまのー♪
ひとーやーをー♪
打ちー砕ーきてー♪
とりーこーをーぉぉ♪
放ーつーもーぉの♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
此ーの世のー♪
闇ー路ーをー♪
照らーしたーもぉー♪
妙ーなーるーぅぅ♪
光ーりーのーぉぉ♪
主は来ませーりー♪
主は来ませーりー♪
主はーぁー♪
主はーぁぁ♪
来まーせーり♪
イギリス人のアイザック・ウォッツが作詞、アメリカ人のL・メーソンが、ヘンデルの『メサイア』のテーマを元にして作曲した歌だそうよ。
ウォッツは生涯約600篇の賛美歌を作った事から、「賛美歌の父」と呼ばれてるの。
今回は此処まで…じゃあ皆、明日も楽しく歌いましょう♪
「ヤドリギでも柊でも蔦でも、冬場に緑色を保っている事で、クリスマス飾りにするには丁度良かったからじゃないか?」とは、イギリスの作家デズモンド・モリスの弁。
…成る程……納得。(笑)
日本じゃ馴染が薄いのは、日本人の羞恥心が起因してるんでないかと思う。
キスなんて、日本人にゃ中々出来んって。(照笑)
毎度、曲を聴かして下さるサイトさんはこちら。→(http://www.worldfolksong.com/xmas/song/joy.htm)
【おまけのケーキ写真】
↑メープルケーキ。
…もう受付期間終っちゃったけど(汗)、ハウステンボスの通販サイトで自分宛にお歳暮買いまして。(笑)
それで届いたお菓子です。
ケーキって名前だけど、小さくてマドレーヌっぽい菓子で御座いました。
メープルジャムが中に入っててね~、結構美味しかったv
場内で見掛けた事無いんすが…何処で売ってる菓子なのか??(←思い出した!ブルーケレン地区在るテディベアショップ『リンダ』でした!)
↑個別包装されてて、抓みやすいのも良い。
記事上の写真はハウステンボス、フォレストパークの『ウェルネスセンター』横に立ってたツリー。
今年のクリスマス、フォレストパーク内では、クリスマス所縁の7つの動物を模したライトアップが設置されています。
これは……何だろう?……ロバ?ヤギ?どっちだ??(他の動物は一目瞭然、直ぐに判ったんだけど…)(汗)
ミス・メリーが元にした書籍には「ホルドル」と出てたっつう事で…けど同じ神で、正解で御座います。(笑)
北欧神話は長い歴史の中で、キリスト教の影響をかなり受け(と言うか脚色され)、現存してるものは相当オリジナルから遠ざかってるそうで…ロキも元は邪神じゃなかったそうですからね~。
同じ神でも名前を沢山持ってる理由は、そこに有るんじゃないかと…。
漫画&ゲームにとっちゃ無くてはならぬ、ギリシャ神話と人気を二分する神話と言えましょうな。
話もそうですが…「世界は巨大な樹『ユグドラシル』で支えられてる」っつう世界観が、如何にも森に生きた民族性を出してて、私は好きです。
コメントどうも有難う御座いました~♪
っていうのは盲目の兄弟神“ホズ(或いはヘズ)のことでは・・・・・・?
北欧神話は、私も興味がありましたのでいくつか資料を読みました。
この、ラグナロクの序章とも言えるヤドリギの矢“ミステルテイン”の神話は大変に印象深いものですが、同じバルドルとホズの話ならば『デーン人の事績』にある“ミミングスの剣”の逸話(この場合、半神バルデルスと英雄ホテルスの戦い)の方が血沸き肉踊るエピソードが多いので、私自身はこちらの方が好きだったりします。
(但し、そうなると“ヤドリギ”とは全く関係がなくなりますのでこの話の内容とは著しく逸脱しますが)