瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

歌え!!アニソン!!~機甲界ガリアン~

2009年02月22日 19時54分50秒 | アニソン
――これは、TVの故障ではありません。




チャチャチャン♪チャン♪チャン♪チャチャチャン♪チャチャチャン♪

チャチャチャン♪チャン♪チャン♪チャチャチャン♪
――ギュルルルル…ギュオオオオ…!!

チャチャチャン♪チャン♪チャン♪チャチャチャン♪チャチャチャン♪
――パァーーンッ!!!――ジャキーン!!

チャチャチャン♪チャン♪チャン♪チャチャチャン♪――ジャジャジャンッ♪

せっ…♪ んねぇんっ♪ 眠ぅる…♪ 街はウィンディプレ~イン♪

いっ…♪ きづぅくぅ♪ ものぉがっ♪ 眼をっ覚ぁ~ますぅ~よ♪
――ドドドドド!!…ドドドド……!――ドドドドドッ…!!!

僕はぁ~群れぇ~からぁ♪ 逸れぇ~ったぁ~ミッシンチャーイルド♪

アイルメイキィットゥルー♪ アイルメイキィッリィ~~~~ル…♪

――ジャーーン♪

ピクチャインユァマインドゥィルテ~リュホワッチュドゥー♪
――ボコォンッ!!!――メコッッ…!!!――ズドォォンッ…!!!――ジャキィィン!!!!

――ツツチャチャジャンッ…♪

リッスントゥザッボイスフロムナウヘ~ヤセ~インチュー♪
――ビシュゥゥ!!!…ゥゥゥ……――ジャキィィンッッ!!!!

マァ~イスン…♪ マァ~イワールド…♪

ウィルスゥ~~~~ン…リィ~~~~~…ヴァ~~~~~~イヴ…♪
――ピシャンッ!!!!――ピシャァンッッ!!!!…ゴロロロロ!!

――ジャジャジャジャンッ♪――ジャジャジャンッ♪――ジャジャンッ♪

つっ…♪ るぎぃの…♪ 様ぉ~な♪ みかぁ~づぅ~っきい~まぁ♪

そっ…♪ の手ぇ~に…♪ 翳っし…♪ 走ぃ~りぃ~抜けぇ~ろっ♪
――ジャキィィィンッ…!!!!

――ヴーーーーーーーン……♪
――キュウウゥゥゥゥゥゥゥ………!!!
 
ザ・ガリアンワールドッ…♪
――ビカァァン!!!!…ォォォ!!




1984年10/5~1985年3/29迄日本TV系で放映、サンライズが製作したオリジナルロボットアニメ。
OPタイトルは『ガリアン・ワールド―Run For Your Life―』、作詞は三浦徳子氏とKING REGUYTH、作曲&編曲は井上大輔氏、歌ってるのはEUROXなるグループ。
当時のブームに乗って英語歌詞を多用した事により、ファンからバイファムと並んで「子供が歌えないアニソン」呼ばわりされていた。
いやバイファムのOPよりかは日本語箇所多いじゃん。(笑)
「アニメ臭さから脱却、ポピュラーソングの様に、外で歌っても恥ずかしくないOPソングを!」ってのが、当時のアニメ音楽業界の流れだったのですね。
かつての「さいたまを『ダサイタマ』と呼ばれないようにしよう!」って運動と似て思えるけど(笑)…一昔前迄アニメは究極マイナージャンルで、とてもファンだなんて世間で大きな声では言えなかった。
当時のアニメファンはそんな空気を感じ取り、自虐的にひっそりと活動して居ったのです。(昔のジャズマニアみたいだな)(笑)
それは兎も角この時の「目指せメジャーソング!」なムーブメントは徐々に浸透し、現在ではアニソンらしいアニソンをあまり見掛けなくなってしまった。
ガリアンバイファムキャッツアイうる星等々、当時は斬新で格好良い主題歌だと感じたし、今でも好きだけど、罪深くもあるよなぁと…。


『ガリアン』について語る前に、同じサンライズが製作したロボットアニメ『ボトムズ』について少し…

『ガリアン』以前の1983年4/1~1984年3/23、TV東京系で『装甲騎兵ボトムズ』と言うアニメが放映されてまして、ロボットアニメファンからは『ガンダム』に匹敵する注目を浴びてました。

――アストラギウス銀河を二分して戦われた百年戦争末期、「キリコ・キュービィー」は小惑星リドにおける秘密作戦に参加。
任務を遂行する途中、キリコは謎のカプセルの中に裸の美女が横たわっているのを発見する。
それは軍が極秘裏に創った戦闘用人間、「パーフェクトソルジャー(PS)」だった。
だがキリコから「フィアナ」と名付けられた為に、彼女の中にはPSに有るまじき彼への愛情が芽生えてしまう。(インプリンティング)
最高軍事機密「PS」に接触した事で軍から追われる身となったキリコは、フィアナを連れて星から星へと逃亡を繰り返す――

ボトムズ以前の作品は、たとえガンダムと言えど主役メカはヒーローだった。
ところがボトムズの場合、主役の乗るメカですら大量生産品で、壊れたら乗り捨てる様な代物として描かれた。
主役のキリコ自体ただの一兵卒でしかなく、戦闘以外に興味を持たない人間性の欠落したキャラ。
70年~80年前半迄サンライズが推し進めた、リアルロボットアニメの究極版といえる。
後年放映されたパトレイバーはこの作品から影響を強く受け、押井氏もボトムズには少なからず衝撃を受けたと発言している。

作品中でキリコ達が乗る機体は「アーマード・トルーパー(AT)」と呼ばれ、ロボットの姿をしてはいても戦車的な扱いでした。
「ボトムズ」ってのはATの正式名称の複数形だそうで、作品中では殆ど呼ばれてなかったみたい。
それも斬新だったなと…だって普通、ロボットアニメのタイトルったら主役メカ名で、玩具販売目的からバンバン連呼するものでしょう?
許したスポンサー会社も偉いっつか、ボトムズ(AT)のデザインってぶっちゃけ不恰好なんだけど、不思議と格好良くて結構な売れ行きだったらしい。
あのローラーダッシュで滑る様な表現が、今迄に無い斬新さだとマニアに高く評価されたのですよ。
身長3.8mと巨大ロボ全盛期には考えられない小型なのもリアリティ醸してて良かった。
最も実現可能なロボットと考えられていたり…事実原寸大の機体モデルなら、2005年に某職人さんが造って業界を沸かせた。(笑)
ファーストガンダムも最近原寸大モデル造られたんだっけ?次はパトレイバーかなとワクワクしている。(笑)

監督高橋良輔氏は、富野氏と並ぶリアルロボットアニメ牽引の神。
富野氏に比較すれば地味で名は売れてないけど(失礼)、リアルロボットアニメファンでこの方の名前を知らない人は恐らく居ない。
それくらい偉大な監督さんなのですよ。
「絶対的な正義・悪役を据えない」のが作品の特徴で、登場する全てのキャラに奥深いドラマ設定を付けるのが好きらしい。
このボトムズにしても実は未だに視点を変えて作品を発表し続けている。
つい最近映画も公開された。(公式サイトを御覧下さい→http://www.votoms.net/)
それだけ作品を愛してた証拠で、良くも悪くも富野氏と好対照な方だと思う。(笑)


…このままじゃボトムズで話終りそうなんで、いいかげん『ガリアン』に戻しましょう。(汗)
てゆーかロボットアニメ史的にボトムズを語らないのは片手落ちなんだけど、資料不足で自分にはあまり語れず悔しかったり。
本放送時マミの裏番だった為に、きちんと観てなかったし。(汗)
単純にOPの歌が自分の好みから外れてるっつうのも有る。(ファンの方怒らないで…)(汗)


――舞台はこちらでいう所の中世に似た世界…嫡子誕生の喜びに沸くボーダー城に、征服王「マーダル」の人馬兵が侵攻して来る。
圧倒的な戦力で攻められ城は忽ち陥落、王は戦死し、忠臣「アズベス」と共に辛くも城を脱出した妃「フェリア」は、捕らえられコールドスリープさせられた上に、壁にレリーフとして飾られてしまう。
残された王子ジョルディをアズベスは自分の孫「ジョジョ」として密かに育て、放浪の旅を続けた果てに反マーダル勢力が立て篭もる白い谷に辿り着く。

時は経ち12の歳を迎えた少年ジョジョは、白い谷の指導者ダルタスの娘「チュルル」に導かれ、惑星アーストの伝説に残る古の鉄巨人「ガリアン」を発見、征服王マーダルを倒して己の母を助け出す事を…民の為に平和を取り戻す事を決意する――

一見してSFファンタジー、アーサー王伝説を想起させるよな筋立て、これはこれで当時かなり斬新だとファンから評価を受けた。
SFファンタジー的ロボットアニメの開祖は同サンライズ製作『聖戦士ダンバイン(1983年放映、監督富野氏)』で、決して新しいジャンルとは呼べないんだけど、失礼ながら作品の完成度はこちらの方が高い。
だってダンバイン……イデオン以上に救いの無いラストだったし。(汗)

ただまぁ放送期間の短さから察しが付くでしょうが、視聴率は芳しくなく玩具の売れ行きも宜しくなかった。
当時は未だファンタジーが受ける時代じゃなく、SF全盛期だったんですよ。
ロボットアニメの話だけでなく、70年代後半~80年代前半の業界キーワードは「リアリズム」。
徹底したリアル志向をアニメファンも強く支持したのです。
現在の傾向とは真逆ですな。
しかしこのリアル志向、突き詰めるとアニメの首を絞める事になる。
制作者の心中にはそんな不安が沈殿してたんじゃないかと。
アニメってのは悪く言えばまんま絵空事、リアルに向えば「アニメらしさ」を否定してしまう。
このまま行けばアニメらしい表現の自由を失ってしまう事に、制作者は80年代後半を迎える頃気付いてしまったんではないかと。
だから『バイファム』を作ったスタッフは後にギャグタッチの『ガラット』で、『ボトムズ』を作ったスタッフは後にファンタジーのりな『ガリアン』で、一旦リアル志向をリセットしようと目論んだんじゃないかと自分は考えてるのです。
けど生憎ファンはそれを許さなかった、リアルロボットアニメはブームが廃れるまで続き、結果ロボットアニメジャンルそのものが存亡の危機に立たされるという。
この話の続きは『星矢』・『ワタル』の回でまた語るとして…。

『ガリアン』自体は素晴しい傑作だったと思う。
マーダルの目的が単純に征服ではなかったのが深い、彼なりに世界の行く末を憂えて行った計画だったのがね。
監督はマーダルと「ヒルムカ」に思い入れが強かったらしい。
某アニメ雑誌で「ヒルムカはマーダルの娘という設定を考えても居た」って語ってらっしゃったのを聞き、是非観てみたかったなと思ったもんです。
もしも放送期間が1年だったら、もっと奥深いドラマが描かれてたかもしれない…そう考えると惜しい。
いやあの心地好い余韻を残すラストは最高ですが。
最終回、マミみたくEDの映像が違うんですよ。
大人になったジョジョとチュチュ(チュルル)が結婚して王と王妃になり、2人がかつての者達の顔を懐かしむという映像に制作者の粋を感じた。

玩具が売れなかった理由は設定が二番煎じだった為らしい。
「変形は大鉄人17、武器はシャイダー、走りはボトムズ」と某雑誌で揶揄されてて成る程なと。(笑)
確かにボトムズまんまなローラーダッシュには自分も笑ってしまった、監督同じなんだから、いっそ世界リンクさせれば良かったのに。(笑)
けどあの「ガリアンソード」はデザイン的に格好良かったと思う。
蛇腹状で剣になったり鞭になったりっつうのはガリアンのオリジナル設定だから、シャイダーは蛇腹じゃなかったから。
『ソウルエッジ』ってゲームで使われてたり…『アーマードコア』というゲームもガリアンの影響を色濃く感じられた。

『エスカフローネ』や『鋼の錬金術師』のヒットを見るにつけ、今再放送したらかなり人気を呼ぶ気がする。
時代を若干先取りし過ぎた作品だったんだよ…。

OP映像は毎度ようつべより。(→http://www.youtube.com/watch?v=s2CiX6ArmsQ)
出だしが妙にくぐもってて、放映された当時TVが故障したのかと思った視聴者が続出したそうな。(笑)
入る効果音は記憶してる限り後から入れられたもの、ロボットアニメの場合派手目に演出した方が良いと思い直したのかも。
爺様が格好良くて惚れます。
主人公の声はバイファムでフレッド役演じてた菊池英博氏。
フレッド同様、徐々に声変わりして行く様に、少年らしいリアリティを感じられた。(笑)
そんで書いた歌詞…断らんでも解るでしょうが、己の耳に聴こえた通りに書いた適当発音です。
信じないでね。(笑)




参考)…ウィキペディア、サンライズ公式サイト。




【私信】…そうですね、欲しがる人は大勢居るでしょうから…当日首尾良く行く事を願ってます!
      そちらも御体には気を付けて下さいね、これからまた寒くなるみたいですから。

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